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気付いているvs.気づいてない

個人的に気づき、というはとても重要だと思います。気づいているだけで、少なくとも、その事象に関して考えるきっかけになるし、その気づきがどのような変化を及ぼすか、とか想像できるからです。因みのこのブログ自身も、自分の気づきを集めているので、この点は強調しておきたいと!

銀行再編や金融関連の過去投稿に関しては、下記をご確認ください。
-危機時の中銀対応中銀政策を通じた銀行・生保リスク銀行再編の道のり地銀へのメッセージ地銀再編続編金融システムの危機時対応菅官房長官の地銀再編欧州でも大型銀行再編不祥事も再編を後押し?

一方で2008年のリーマンショック(証券化商品の負の連鎖)や2020年のコロナショック(新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う経済的インパクト)は、一部の方は来るリスクについて気づいていたと思いますが、あまりに多くの人にとっては『そんなに気になること』でなかったこと、という事象が、急に現実となる、所謂ブラックスワン化、したわけで。

また欧州ではコロナ感染が急拡大し、様々な外出規制などが再度敷かれ始めているようです。でもこの春の経験が記憶に鮮明である、ということもあり、感染拡大させない策、というのは比較的取りやすく、欧州での第2波が大きな金融危機に繋がる?というとこまでは、行かないのかと、現段階では思います。

しかし、日本では2020年5月末に緊急事態宣言も解除され、足元はGoToキャンペーンを含めた旅行や飲食も推進されており、行動制限も国内なら特になく、といった状況においても、上記記事のとおり、飲食やサービス業の回復は、コロナ前の水準には戻っていない模様です。このまま、コロナ禍で全体的な消費の需要減、となると、バブル崩壊後、日本が失われた20-30年で経験したデフレ(一段と価格が安くなる、貨幣価値が高くなる)といった事象が連想されます。

それが日本のみならず、欧州や米国など、輸出入ではなく消費が経済のドライバーになってきていた地域、そして少子化・高齢化という人口動態の長期的変化も加わって、多くの先進国で需要減によるデフレ、という負の連鎖を恐れて、各国中銀の金融緩和姿勢や各国政府の債務増大、を通じた、『お金のバラマキ』を使い、お金の供給を増やして、経済全体の需要回復を目指して、というサイクルにしているのでしょうが。。経済の落ち込み程すぐには回復しないでしょう。

私が思う、消費回復の重要な要因は、『高齢者へ生命の安心感』、だと思います。先進国では基本的に、高齢の方が資産保有額が多く、同時にコロナ感染した場合の重症化リスクが高いのも、高齢の方と持病を持った方です。やはり高齢層が安心して旅行や外出できる、といった環境づくりを全世界で整えないと、コロナ感染拡大前のような形での消費回復はないのかな、と思います。一方でミレニアム世代や新世代は、オンライン上で様々な活動をしており、消費の形がよりバーチャル、になっている点も面白いと思います。


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