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これは通るのか?!

去る8月25日に、KIOXIA(以前の東芝メモリ)が米国半導体大手のウエスタンデジタル(WD)と合併交渉へ、というニュースがありました。

日本国内の専門家の話を見る限り、KIOXIAの現オーナーであるBain Capitalの意向が強いのでは?戦略的にどうなのか?、というあまりポジティブな印象は受けないないようです。一方でこれに似た話(マイクロンなのか、WDなのか?)自体は、去る4月から出ていたので、合併自体は特に不思議なことではないのでしょう。

同時に注視したい点は、所謂当局の承認(独禁法関係)が取れるかどうか、だとも感じます。今年初めには、半導体製造装置企業である、日本のKOKUSAI(以前の日立国際)とアプライドマテリアルズの合併が破綻となったわけですし。半導体という、足元戦略的に重要な部品の合併等に関して今後も慎重に見ていく必要があると感じます。

最後に、ではないですが、PEファンドでオーナーでもある、Bain CapitalによるKIOXIAの出口戦略は、ガバナンスの件で問題視されていた東芝(確か40%近く株を保有している)にも影響があるわけです。

今後の東芝の新経営陣と彼らのKIOXIAの対応(間接的でしょうが)も、個人的には重要なアイテムかな、と感じます。特に合併した際にKIOXIAの株の売却益が想定され、それは配当に回るのか、新たな成長投資に回るのか。東芝自体は既に方針転換ができない、言うなれば過去に戻れない状態になっているため、半導体事業をもう一度、ということはないにしても、日本の製造業の中核でもあったわけで、今後も流れを注視していきたいと思います。

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