彼女は世界を拒絶した
2年前の出来事から私が人として親として気づいたことが多々ありました。
そこからいろいろと#私の学び直しが始まりました。
異変発覚直後の娘の様子
次女を我家へ強制帰省させた時点では私の少ない知識の中で思い当たったのは”うつ病の症状"で勝手に”うつ病"だと判断しました。
なんとか歩行は指示すればできるので移動は自力でしてもたのですが 指示が入って本人が行動するまでの時間がかなりかかり、歩行を開始してもその速度は非常に遅かったです。
そしてこちらの指示のインプットはなんとかできましたが、アウトプットがまるでできない(する気がない)状態でした。
移動も歩行ができる時と四つん這いの時とあり 歩行する時も背中の丸まり具合がひどく 老人の様でした。
着替えもほぼ自力ではできず、入浴もできない状態でした。
顔色は青白く、目はいつも閉じているか伏せている状態です。
そして何よりあごの力が抜け口周りが脱力し唇の間に舌先が出ているといった状態です。
何を話しかけても反応がなく、時には拒絶するそぶりもありましたが それ以外の時は自分の意志などまったくないような姿は”自分の殻に閉じこもってしまった”という言葉そのもので”世界を拒絶してる”と感じました。
病院の予約
家に帰ってきたら少しずつでも元通りの彼女に近づいていくのではないか
もしかしたら意外にも1ヶ月くらいで元のようになるのではないかと期待もしていました。
そんな期待は虚しく、1週間くらいしてもあまり変化がなかったので、とりあえず病状を職場に提出するために心療内科へ予約を入れることになりました。
メンタルクリニックや心療内科はどこも初診は2週間先の予約になることをここで初めて知ることに。
あまり知識がないので、ネットで調べるのですが ネットから私が得る情報ではたいして差がわからず、本人と先生の相性が一番だと言うことは調べる前から思っていたので、行ってみないとわからないという結論から 早めに初診予約ができるということと、通える範囲の距離であることを優先し選びました、結果 入り口としてはその病院に行ったことが良かったと思いました。
受診までの様子
心療内科への初診までの間しばらく時間があったので、少しですが、変化がみられ、声かけに対して応えようとする姿勢があらわれてきました。
食事もなんとか摂れるようになってきました。
食事が摂れるようになったものの それも1日1回か2回、声かけ後、または自分の動けるペースで食卓へ来るような状態で、ベッドと食卓の移動だけの日々でした。
食事といっても、最初の頃は箸やスプーンなどが目の前にあっても使おうとせずに手で食べようとすることが多かったです。
動作が極めて遅いのでその時点でこちらが止めて箸やスプーンを持たすのですが、それに食べ物をのせられるまでがまた一苦労で、のせられたらそれを口まで運ぶのも超スローなのでその間に落ちてしまったり、口まで持っていけたとして 今度は口が開く速度がついていけてなかったり、舌が出てきて食べ物を押し出したり、咀嚼が出来なかったり、
小さな子どもやお年寄りに食事介助するのとはまた全然違ったかたちの 私には未知な食事介助となりなした。
そんな彼女が少しづつでも飲み物を飲んだり 食べ物を食べたりするようになったり こちらの言葉に応えようとしているそぶりが見られた時
そこにちゃんと彼女が心があると感じられ、それだけでも安心できて、
ずっとこのままではないという確信が持てて嬉しかったです。
そのうちたまに何かを訴える様子が見られるようになり、聴いてる限りでは自己否定や自分の存在そのものへの不満などです
しかしその声は細く、絞り出すように言葉を発しようとしているのですが、ほぼ出ていないので聞き取るのもやっとなのです。
けれども、なにかを伝えようとしているその姿を見れたときには、自分の目の前にある娘の身体の中にはちゃんと娘がいて、表現ができていないだけだとその時は確信することができました。
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