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小さなことを続けるメリット

今回も「やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学」を参考に、リーダーとして部下の目標達成力向上に向けた指導へのエッセンスを考えていきます。これまでのnoteはこちらのマガジンをご覧ください。

今日は「第7章 筋肉を鍛えるように意志力を鍛える」です。この章では意志力が筋力と同様に鍛えることができることを教えてくれます。

スティーブ・ジョブスやマーク・ザッカーバーグがいつも同じファッションスタイルなのは、判断するエネルギーを本当に重要なことに集中させたいからという話は、皆さんも一度は目にしたことがあるかと思います。

決断の力も何かを継続するための意志の力も、その源である心のエネルギーは有限であるということを意識することはとても大切なのだと思います。

一方で心は鍛えることができるという考え方も紹介されていて非常に興味深いです。そして鍛えた心は幅広い効果をもたらすということも実験で証明されているようです。

本書で紹介されている実験結果として、2か月間ジムに通い続けられた人は、他にも以下のような効果があったそうです。

・喫煙者は喫煙本数を減らせた
・ファストフード好きはその回数を減らせた
・お酒を飲む人はその量を減らせた
・洗い物をそのままにすることが減った
・約束をドタキャンすることが減った
・面倒なことを後回しにすることが減った

家計簿をつけたり、食べたものの記録したり、毎朝ベッドを整えたりなど、自分との小さな約束を守っていくことで、人間は次第に自分との約束を守る力が備わっていくようです。

リーダーをしていると、地道に何かを積み上げていく作業が苦手な部下に出会うことがあります。実際それで自分も痛い目に合うと気付けますが、下手に瞬発的馬力があることで何とか最悪の場面は回避できてしまえる人の場合は、なかなか治りません。

そうした場合は以下のことが心理学的に実証されていることを共有しましょう。

・意志力は誰しも鍛えられること
・小さなことを継続させられた成功体験が意志力の強化に役立つこと
・意志力が強化されることで身の回りに副次的な効果があること

そして本人と合意が出来れば、共に何らかの継続目標を立て、その実行をサポートします。習慣にするには3週間だったり2か月続ける必要があると言いますが、フィードバックのポイントは、成果ではなく行動に置くことです。継続できたことを称賛し、それが習慣になるまで定点観測を続けます。本人から何らかの効果が聴かれたら成功といえるでしょう。

そしてこの意志力の鍛錬は、誰よりも率先してリーダー自身が行うべきものです。何か1つでも継続して習慣にしていく挑戦を是非トライしてみてはいかがでしょうか?何を隠そうこのnoteも私の挑戦の1つだったりします。

お薦め書籍

部下の目標達成力を高めるための武器を一つでも多く手にしておきたいというリーダーに、もちろん自身のそれを更に高めたいという方にもうってつけの本です。何といっても簡潔で読みやすいのがお勧めです。

本の概要を知りたい場合はこちらの動画がおすすめです。

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