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「人生後半戦」の泳ぎ方

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#人生後半戦の泳ぎ方

「人生後半戦の泳ぎ方」一周年を迎えて

「人生後半戦の泳ぎ方」一周年を迎えて

「人生後半戦の泳ぎ方」という名の Facebook グループを開始して、今日(2020年6月25日)でちょうど1年が経ちました。

始めた当時は、ちょうど話題が盛り上がってきていた副業に関して、時給1,000円程度の最低賃金に近いような安い仕事をしても大して稼ぎの足しにならない、といった論調のメディアの記事が大変多かった時期でした。これに対して疑問を持ったことと、自分自身が50歳で会社を辞め、自分

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2019年を振返って(1):早期退職という名の選択定年制が普及定着しそう

2019年を振返って(1):早期退職という名の選択定年制が普及定着しそう

今年はとりわけ早期退職者を募集する企業のニュースを沢山みかけた一年だったと思う。

早期退職それ自体は最近になって登場したものではなく、以前から業績不振の企業の人員整理・人件費圧縮の手段として用いられてきたものだ。それが、この数年で実施する企業が増加し、業績が好調な企業であっても早期退職の募集をすることが珍しくなくなっている。記事によれば、11月の時点ですでに募集1万人を突破したということだ。

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「定年=仕事人生の死」なのだろうか

「定年=仕事人生の死」なのだろうか

さとなおさんのnoteを読んだ。

この先輩は、定年を「仕事人生の死」と捉えて、それに備えるために、キューブラー・ロスがいう死の受容プロセス「否認→怒り→取引→抑うつ→受容」を50代のうちから意識的にたどり、定年の頃にはその「死」を受容できるようになった、という。ただ、死を受容してしまったがゆえに、定年後に

「なんか趣味でも始めようか、とか、ボランティア始めようか、とか思っても、一歩も踏み出せな

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働き方のユニバーサルデザイン:「生きる職場」を読む

働き方のユニバーサルデザイン:「生きる職場」を読む

以前から気になっていた「生きる職場 -小さなエビ工場の人を縛らない働き方ー」を読んだ。概要と、本が執筆されて以降のアップデートは、著者である武藤さん自身がnoteに書かれているので、参照していただくとよいと思う。ただ、網羅的に整理して書かれているのはやはり本の良さなので、一読をおすすめしたい。

このエビ工場で働いているのは、本の執筆時点では、子育て中のお母さんがメインのようだ。子育ての忙しい時間

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「会社を50代で辞めて勝つ!」を読む

「会社を50代で辞めて勝つ!」を読む

トヨタ自動車でながらく広告宣伝やマーケティングに携わっていた高田さんが、定年前に独立されて書かれた本を読んだ。

「勝つ」というタイトル(編集者がつけたものかもしれないが)など、自分とは違った考えをお持ちな部分もあるとは思ったが、全般的には自分の考え方や経験とも近く、納得の行く内容だった。

バブル世代で広告に関わった人特有の打ち出しの強さとかノリを感じるところもあり、ご経歴を綴られている第2章な

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