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「楽譜は紙に限る」と言い続けてきたアマチュアピアニストがiPadを買ったら、QOLが右肩上がりになった

2023年買ってよかったもの、ダントツNo.1のiPad Pro。
12月の頭に購入したばかりだけど、音楽家たちがこぞって使っている理由も納得だった。
iPadマスターに、おれはなる…!

iPad購入を決めたきっかけ

数年前からiPadで楽譜を見る音楽家たちが増えてきたのは知っていた。楽譜用のアプリがあることも知ってた。それでも私は断然、紙の楽譜派だった。

理由は3つ。
①作曲家別に買う楽譜の出版社が違う
②レッスン中にササッと書ける&書いてもらえる
③楽譜が本棚を埋め尽くしていく光景が大好き

そんな私がiPadの購入を決意した。きっかけは山形でのできごと。
私が師事していた先生が引退するとともに、門下生たちは新しい先生のもとへ。
今回ヘアセットをしてくれた美容師さんの娘ちゃんもそのうちのひとり。
新しい先生のもとでレッスンを受けることに不安があったみたいで「それなら私が不定期でオンラインレッスンするよ」とつい言ってしまった。

オンラインレッスンでは隣で楽譜に書いてあげたり楽譜を指さしたりすることができないので、iPadでフィードバックを書いて送ろうと。
レッスンをしてくれている先輩が、コロナ禍のオンラインレッスンでやってくれていた方法で、すごく助かったのです。
ついでに会社の同僚にレッスンをするようになったので、今後はiPadでフィードバックを書いて送ろう、と。

iPad Proをメルカリでお得にゲット

選んだのはiPad Pro 11インチ(第4世代)128Gです。
理由はM2チップで充分ハイスペック。2022年モデルで数年は余裕で使える。
大きさも軽さもちょうど良いので持ち運びもらくちん。

12.9インチと迷ったけど、周りの演奏家はiPad Airや10.9インチを使っている人も多いから大きさにこだわる必要はないな、と。

会社で同僚に相談したら「メルカリで買ったら?」と。
いざ物色してみたら「2023年4月に購入したけどほとんど使ってないから出品しまーす!」とほぼ新品同様のiPad Proを発見。
¥95,000でお得に購入。

書き込みに必要なスタイラスペン(書ければいいのでApple Pencilである必要がないw)とペーパーライクフィルムをAmazonで購入。
年末セールで安く手に入れた。

私のiPad生活スタート!!

※ちなみにこのペーパーライクフィルムはザラザラ感強めなせいか、ペン先がめちゃくちゃ減るから買い替えを検討中。

音楽家たちがこぞって使うPiascoreを導入

まずは楽器演奏をするiPadユーザーなら一度は使ったことがあるであろう、Piascoreのインストール。

クラシックの楽曲はアプリ経由でIMSLP(国際楽譜ライブラリー)で楽譜が無料で落とせて便利
とりあえず、レッスンするときに使うものも含めてあれこれ入れた。
ベーレンライター版、ヘンレ版、ウィーン原典版、デュラン版など、よく使う出版社もアップされていて、ルンルンしながら落としていった。

ウインクで譜めくりができるジェスチャー譜めくり機能は絶対使わないと思っていたけど、試しにやってみたら、意外とスムーズに譜めくりできて声が出たほど感動。
紙の楽譜だと、どうしても弾きながら瞬時に勢い良くめくるので、楽譜がくしゃくしゃになったり、やぶれたりしがち。止まる必要もないから、楽譜を見ながら通して弾けるのが最高。
たまに反応しなかったり、逆方向にめくられるのは改善してほしいポイントだったりする。

これで練習室にこもるたびに大量の楽譜を持って歩かなくて良い…!移動時間も譜読みができる…!

楽譜をスキャンして大量に突っ込む

Piascoreで楽譜を落とせたものの、使っている楽譜にすでに書いてある書き込みを全て転記するのは時間がかかるし、めんどくさい!!
そこで、使っている楽譜をスキャンするべくScannableもインストール。
自宅にある楽譜で過去弾いたことのある曲はガンガンスキャンして、Piascoreに入れた。

カメラをかざすだけで、勝手に原稿範囲を読み取ってスキャンしてPDF化してくれるだけではなく、端末を持っているときに少し斜めになってしまった部分もトリミングなどで解消できるのがすごい。

これからは紙の楽譜を買ったら即スキャンしよう。

和声の課題をiPadで提出

山形で大師匠のレッスンを受けたら、ほぼ楽曲分析のレッスンだったと、レッスンをしてくれている先輩に話したら「今弾いているモーツァルトのソナタ12番全楽章和声判定せよ!」という宿題が。(分かる人は白目むく課題)
音大生も真っ青な課題もスキャンした楽譜に書き込んでPDF化してサクサク提出。

紙の楽譜の場合は、そのまま書き込んで提出するわけにいかないので、
①使っている楽譜をコピー
②コピーした楽譜に書き込み
③次のレッスンで手渡しで提出
④その次のレッスンでフィードバックを受け取る
となるので、提出課題もフィードバックも熟成されちゃう。

これがiPadとスタイラスペンがあるだけで
①楽章ごとに楽譜に書き込んでPDF化する
②LINEで先輩に送る(ついでに師匠にも送る)
③先輩がiPadで添削してPDF化する
④LINEで先輩からフィードバックが送られてくる
という、普段のLINEのやり取りの合間に完結した。

紙とペンを広げる必要がないので、お昼休みや移動中にできる
フィードバックも記憶が新鮮なうちに来るのが最高…

Kindleのライブラリを音楽専門書で埋め尽くす

更にKindleもUnlimitedにも登録。月980円でいろいろ読めるなんて最高!
音楽専門書は読み放題対象は少ないので、一部は購入したものもあるけど、とにかく必要な専門書をライブラリに入れた。

入れたのは
・和声
・音楽理論
・音楽史
・対位法

の4つがメイン。
他にも音楽やピアノに関わるものは結構入れた。

蛍光ペンで色をつけられたり、大事なページはブクマできるのが本当に助かった。
和声の課題も、おさらい用で購入した簡単な和声法の本たちが大活躍。

ついでに、仕事に関わる本はたくさん読み放題対象になっていたので、全部読みたいものはライブラリに入れておいた。
積読になる予感しかしない。

Goodnotesを勉強用に入れ、無事課金

大師匠のレッスンでも、今回の和声の課題でも思ったこと。
「和声をちゃんと勉強し直そう」
せっかく和声学や和声法の本を入れたのに線を引いてばかりじゃ覚えられない。

ノートアプリを検索して、評価も高くてレビュー記事もたくさん出ているGoodnotesを入れたら、勉強がはかどりすぎて、高校生以来1日数時間勉強してた。

ノートの用紙テンプレートの種類が多い。
方眼紙・罫線(大・小)・無地とかあれこれ揃っているだけじゃなくて、音楽用の5線紙があったから、和声の勉強がこれでとてもはかどった。
おかげで和声のバイブル、赤本(詳細はリンク)を1冊、1ヶ月かけて読み終えた上に他の本からの補足情報も書き足して…という快挙。

このノートの用紙テンプレートも1冊のノートの中で数種類使えるから、
・解説系の部分は罫線や方眼紙に書く+画像添付
・和声の構造を書く部分は5線紙
と分けて使うことができたのも効率が良かった…!

書いたものを図形に整えてくれたり、蛍光ペンやペンの色も豊富だしで無事に課金して年間ユーザーになった。(1年で1,320円とかお得すぎる…)
無料版だと3冊までノートが作れるけど、音楽史やら読書メモとかレッスンで使えるので最高である。

おかげで最短3日でスタイラスペンのペン先を交換するくらいには、ペン先を激しく消耗した…

iPadのおかげで練習も勉強も右肩上がりに!

移動時間で譜読みをしたおかげで、譜読みのスピードが爆上がりした。指がついていかないところは練習すればいいだけ。
練習中に楽譜に書き込みをして気になっていた、消しくずの問題も解消されたから、最近は自宅での練習もiPadが基本になった。

ピアノを再開してから5年間、ずっと「ちゃんと勉強し直さないとな〜」と思っているだけだった、和声も基本は全部おさらいできた。
今は音楽史の教科書をゼロから読み直してノートにまとめたり、弾いている曲の作曲家に関する情報をメモしたり、フル活用している。

出社中のランチタイムも勉強できるから、本当に勉強効率が上がった。年明けに胃腸炎になって何もできなかったときも、iPadで塗り絵をしたりしていたので退屈さは感じなかった。

購入に迷っている人にはぜひともオススメしたい…!

あと、良いスタイラスペンとおすすめのペン先があったらぜひ教えてください。

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