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ヨーロッパの街並みを歩く旅#1 <1日目> 憧れのパリス ①
7月13日の早朝、アムステルダムで住んでいた寮を完全に片づけ、ポストの鍵を返し、いよいよ出発しました。5か月とはいえ、いろんな思い出があった寮を去るのは感慨深かったです。
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寮からアムステルダム中央駅までは徒歩15分から20分くらいでしたが、歩くことにしました。ここで初めてバックパックを持って歩くことの大変さに気づきました。この日はなんとなくいつもとちがう駅の裏側に着く方の道で行きました。駅のすぐそばで観光客に話しかけられました。町の中心部に行きたいとのことだったので反対側だと教えてあげました。今からこの人はこの町で観光することを考えると出発するのが悲しくなりました。
思い出に浸りながら駅に入り、電車の切符を買おうとすると、すでに売り切れていました。その日のパリ行きの電車全てです。私は「EUレールパス」という電車に格安で乗れるチケットを持っていて使おうと思っていたのに、チケットの予約の仕方がイマイチよくわからないまま来てしまったので7日分あるパスの1日分を無駄にしてしまいました。ただ、そんなことよりパリに行く手段がないことが問題です。旅の初っ端からかなり焦りました。があることが隣の駅からバスが出ていることがわかり、7時間かかるけど、バスに乗ることにしました。
隣のsloterdijk駅まで電車で移動し、そこからFLIXBUSという一番安いバスに乗ります。バスの出発が10時半ごろでまだ2時間ほどありました。駅にピアノがあったので引こうかなと思ったけど、弾ける曲がないので諦めました。暇だったのでそこで初めてBerealをインストールしました。旅のリアルな様子を発信するためです。アカウントを作ってインスタグラムのストーリーで作ったことを公開すると何人かがフォローしてくれました。驚いたことにインスタをフォローされていないアムステルダムの野球チームのチームメイトからもフォローされました。
待っている間に寮の同じ階のグループチャットに出発したことと、別れのメッセージを送りました。正直何人かは心の壁があったけど私より先に去っていった友達はそうしていたので同じように自撮りを添えて送ってみました。みんな暖かく反応してくれていいやつだなと思いました。
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時間が来て汚いバス乗り場まで降りてバスに乗り込みました。二、三回そこからバスに乗ることがありましたが、どんなにヨーロッパの清潔感に慣れても汚いなと思うほど汚かったです。アジア人らしき人はいましたが日本人はバスにはいませんでした。普通の日本人観光客は7時間もかけて移動しないんだろうなと思いました。
バスの中では隣がちょうど空席だったので広々と使えました。
寮のフランス人の友達がちょうどパリに帰っていたので会えないか尋ねると、ちょうど向こうもアムステルダムに戻るところでした。残念な一方、会っても少し気まずいだろうとおもっていたので少しだけホッとしました。
途中ベルギーのブリュッセルで止まりました。ブリュッセルにはちょうど一週間前にいったので見たことのある景色でした。ただベルギーのブルージュやアントワープも魅力的らしいので時間とお金があれば行ってみたかったです。
ベルギーのサービスエリア的なところでトイレに行きました。トイレが有料なのはオランダも同じですが、ベルギーの方が割高でした。その後、ちょうどお昼時だったので何か食べようと思い、商品を見ると、なにもかもが高くてイライラしました。まだ最初の目的地にすら着いていないのに、と思いながらささみとチーズが入ったパンを買いました。座るところもなかったのでバスのそばで立って待っている人たちの隣で立って食べました。相変わらずパンが堅かったです。
バスに戻ってまだ4時間ほど乗るのかと思うと絶望的でした。パリでは三泊するつもりだったので日中の計画を立てることにしました。初日は電車に乗れなかったせいでほとんどなくなったので、三日目に行くかどうか迷っていたかなり遠くにあるモンサンミッシェルには行かないことにしました。これもいつか行ってみたいですね。
国境を越えてフランスに入ると今までと景色が変わりました。薄橙色の麦畑のような景色がずっと奥の方まで広がっていました。とてもきれいでした。そして何よりフランス国内でも同じSIMカードが使えそうなことに安心しました。
午後5時半くらいになってようやくパリに到着しました。パリといってもとても広く、私は間違えて一つ前のバス停で降りてしまい、少し焦りました。ここまで予想外のことばかりで嫌になってきます。
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