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ヨーロッパの街並みを歩く旅#7 <2日目> フランス革命記念日 ⑤

 エッフェル塔がキラキラ輝きだして、見ている人達も盛り上がってきました。私は一時間くらいそこで座ってみていたあと、一旦来た方向に戻り、別の橋から渡ろうと試みました。すると時間が来て塔の下から上に花火が上がっていき、空に打ち上げられました。もうBroに合流するのは諦めて、その辺の見やすいとことから見ることにしました。橋の下の駐車場のようなスペースがありましたが、どこも人でいっぱいで座れそうな場所はありませんでした。仕方なく、端まで登って橋の広い歩道からフェンス越しに見ることにしました。橋は通行止めになっておらず、渡れそうでしたが、渡ったところで塔のふもとへはたどり着けないだろうし、ここの方が川を挟んできれいに見えたのでこの場所で立って見ました。星形やハート形の花火はもちろん、塔を使った演出がたくさんあり、とてもきれいで感動しました。偶然来た日がこの革命記念日で本当にラッキーだなと思いました。

 一時間ほど見た後、インドネシアBroの情報によると、11時に花火が終了予定だったので、少し前に動き出してメトロの駅に向かいました。駅に向かいながら時々振り返って花火を見ていました。セーヌ川のそばは花火を見ている人でいっぱいでした。最後の一発が終わると、拍手喝采が起こり、その後、一斉に人が帰り始めました。警察のバイク集団もスタンバイしていました。お腹が空いていたのでスーパーかコンビニで何か買いたかったですがこの時間はどこも閉まっていました。

花火を見ている人たち


 そのままメトロの駅に行き、来た電車に乗ってBobigny パブロピカソ駅まで帰りました。同じように花火を見終わった人たちがたくさんいました。パリの地下鉄は5分から長くても15分くらいで次の電車が来るのであまり困りません。ただ、やはりここでもきちんと自分の荷物には注意しておきました。2,30分で乗り換えなしでパブロピカソ駅まで着きます。駅から出ると、薄暗くて治安の悪そうなBobignyに戻ってきました。くれぐれも私は人種差別主義者ではありませんが、移民系の暗い肌の人たちが何人かうろついていました。
 今この記事を書いている間に調べてみると、私の宿泊していたBobignyとバスから降りて歩いて見て回ったSaint Dennis(#2参照)はパリの中でもかなり治安の悪い地域らしいです。知らぬが仏ですね。
 
 暗い中、宿に戻ってくると、オートロックが開きませんでした。Airbnbの指示通りに部屋の番号を入力しても反応がありません。しばらく苦戦していると、インド人っぽい少年が入ってきました。私の隣のベッドの二階で寝ている子でした。私も二段ベッドの二階でよく彼が見えたので覚えています。
 ロックの解除を彼にやらせてみてもダメでした。彼は英語が喋れないようなので、私がオーナーに連絡しました。すると同じような手順でもう一度番号を入力させられ、今度は開きました。どうやら先ほどまでは部屋には通じていたけど部屋にいるオーナーが反応していなかったようです。インド人少年とは何もしゃべることなく気まずい空気のままエレベーターを上がり、暗い廊下を渡って部屋に戻りました。部屋に戻ると、あの中国人オーナーが腹を立てていました。どうやら私たちが門限の10時を過ぎて戻ってきたことに怒っているようです。しかし、Airbnbの説明によると、この日はフランス革命記念日で門限が遅くなっており、それを知らなかったようでした。説明しても納得していない様子でした。
 部屋に上がり、シャワーを浴びた後、インドネシアBroからメッセージが来て20分後に宿に着くから扉を開けてほしいと言われました。正直一日中歩きまわって今すぐにでも寝たい気分でしたし、また下に降りてあの中国人に嫌な顔をされたくなかったのですが、仕方なく待ってあげることにしました。この日の歩数は5万を超えていました。多分人生で一番歩いた日だと思います。
 20分くらいたってBroが戻ってきました。私はしぶしぶ下に降りてオートロックが鳴って受話器を取り、開けてあげました。中国人からにらまれました。私は事情を説明しましたが、やはり納得していませんでした。Broが部屋まで上がってきて扉を開けてあげました。「thank you! thank you!」とめっちゃ感謝されました。そのあとベットに戻ってすぐに眠りました。ぐっすり眠れました。


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