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「語学」もいいけど、関心を持たれる「人間」になろう #中国語 #英語

語学をする目的は人それぞれ。

どんな目的でもいいが、

やはり実践することが語学の醍醐味だと思う。

私が思う実践とは、主に以下。
・ネイティブとコミュニケーションする
・外国語のコンテンツを直接楽しむ(映画、ドラマ、本など)
・外国へ旅行する
・外国で生活する
・外国でビジネスする

中でもやはり、ネイティブとのコミュニケーション、特に「会話」が外国語学習者が一番期待していることなのではないか。

私は、

いつまでも語学検定で上のレベルを目指したり、音読で上を目指してばかりいないで、さっさと実践しよう!(音読は学習法としては大変支持しているのだが)と言いたい。

ただ、もちろんそれら自体を目的にすることも、個人の価値観なので全然尊重する。

さて、

外国語を実践するにあたり、

ここで一つ言いたいのは、

純粋な語学力というものはない。

ということ。

コミュニケーションとは、ある状況における物語(来歴)のある人間個人同士の言語行為である。意味を言葉に込めて受け手に投げ、受け手がそれを解釈するというのが言語行為である。

同じ母国語話者同士の会話を考えてみてほしい。

何が言いたいか全くわからずダラダラ話したり、覇気がなく、ボソボソ話すような人の話をい聞くのは苦痛である。

しかし、
そもそもとしてその人に好感を持っていたり、その人が凄い人だったり、興味のある分野の人であれば、その苦痛を乗り越えてでもどうにか聞き取ろうとするだろう。

外国語でのコミュニケーションとは、「語学力」がないとだめだと思われがちだが、根本はこの母国語のコミュニケーションと同じだ。

好きなハリウッドの女優が頑張って日本語でメッセージを言っていれば、どうにかして聞き取ろうとする。

忙しい居酒屋の店員にしてみれば、外国人が訛った外国語で絡んできたら、それをどれだけ真剣に聞こうとするだろうか。

ビジネスの場面でも同じことがいえる。

中国語学習者(日本人)に考えてもらいたい。

中国の人は、「無礼に営業をかけまくってくる訛った中国語を話す日本人の話」を真摯に聞くだろうか?「中国人の方が優位性のある仕事」をする日本人の中国語に問題があれば、それは致命的だ。

一方で、中国人は、「中国にはない技術や知識を持つ領域の人の話」は、仮に語学力がない日本人の話でも聞こうするだろう。

もちろん、異文化への理解に積極的でやさしい人も沢山いるが、現実はそういう人ばかりではない。

一見語学力の問題と思われているものは、実はこうした個人のコミュニケーションにおける状況、相手の関心などによるものが大きい。

別に凄い経歴や実力があることだけが、関心を持たれる条件ではないことはもちろんだが。

外国語に限らず、意味の豊かなコミュニケーションに相手の関心を考えて話すことは必要だろう。



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