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ミスタードリラーが生まれるまでの話 第4回「ディグダグ×トルネコ?」

80年代ナムコ2Dゲームと90年代ローグライクRPGの組み合わせというアプローチ


私はナムコが大好きで、80年代ナムコ的な2Dゲームが作りたいと思っていました。
一方で固定配置のステージがあってクリアし、次のステージへ進んでいく従来スタイルのゲームは古いと思うようになりました。

そう思うようになったのは、就職1年目の1993年9月に発売されたスーパーファミコン用ソフト「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」を遊んで衝撃を受けたからです。

このローグライクRPGというジャンルは、プレイするたびにダンジョンの構造、モンスター、宝箱の配置や中身など、様々な要素がランダムに変化します。
予想もしなかった展開で大ピンチになる。手持ちのアイテムを駆使してピンチを脱出する。プレイするたびに自分だけの冒険ストーリーが展開されるのです。
多少の分岐はあるものの、決まったストーリーをなぞっていき、一度エンディングを見たら終わり、というのが当時のRPGの当たり前でした。
トルネコはその従来RPGの概念を覆すエポックメイキングなゲームでした。

そして、自分はナムコの80年代的2Dゲームで、トルネコみたいに何度も繰り返し遊べて、自分だけの冒険ができるようなゲームを作りたい。
そんなことを漠然と考えるようになりました。
色んな組合わせを頭に浮かべてみました。
「マッピー」×「トルネコ」
「パックマン」×「トルネコ」
「ギャラクシアン」×「トルネコ」

「ディグダグ」×「トルネコ」…?!

その組合わせが浮かんだ時、なんか良さそう。そう感じました。

地底のステージ配置がランダムに変化する地底探検アクションゲーム

自分の作りたいゲームの輪郭が少しだけ見えてきた気がしたのでした。


つづく





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