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本を通じて人をつなぐホテル

旅への思いをいつも持っていて

遠い街への泊まりの旅に思いをはせる。日々の家族と
の生活の中では、あまり勝手なことはできないけれど、
そんな時に、また仕事での出張の機会を得た。行き先は
再び福岡。これが泊まりでの最後の出張になりそうで、
うれしさと寂しさと混じりつつ、少しの時を楽しんで。

前回の出張に続き、もう一度福岡へ


博多での仕事終えて、その日のホテルへ
カフェスペースと一体となったエントランス
限られた形の中にも特徴のあるデザインが
チェックインしてエレベーターで客室フロアへ
ベッドルームだけのコンパクトな部屋の
ベッドの奥の窓際に置かれた2冊の小説
舞台は1970年の大阪万博。また今度ゆっくりと

大阪万博に思いもはせながら

こちらは不思議な旅の物語。また読み返してみよう

筒井康隆氏といえば、以前に残像に口紅をも
時間のはかなさも感じながらの旅を続けて

朝を迎え、いつものようにピクトサインにも目を留めつつ

旅先や日常で見るその姿を思い出したり

そして柔らかな光が満ちるカフェスペースの空間へ
通りに面したソファーでゆっくりと読書を
としたいところだが、朝の散歩も捨てがたい
並べられた本は旅する人が持ち寄ったもの
本は眺めるだけにして、博多の朝の散歩に出かけることに
コンパクトなフロントの横には
キッチンが併設されていて、モーニングをいただける
まだ朝早く誰もいないカフェスペースをひとりじめに
朝食はこんな感じで、ボリュームのあるキッシュ
街の中の限られた敷地に建つBUNSHODO HOTEL
建物のサインは控えめで
コンクリートの質感もよい感じ

設計はアトリエコマ。ここは文照堂という本屋
の物語を、次の時代へとつむいでいくホテル。

ホテルを訪れる人々が持ち寄るブックドネーション
によって、本を通じて人と場所がつながっていく

コンクリート打ち放し。福岡市美術館にインスパイア
されたとのことで、建物への思いもどこかでつながる

本を通じて人をつなぐBUNSHODO HOTEL


2020年にオープンしたBUNSHODO HOTELは、本
と居場所をテーマに、「Archive(アーカイブ)」を
コンセプトに掲げる異色のホテルだという。人々が
持ち寄り、メッセージをそえた本により作られる本棚、
キュレーターがテーマにより選ぶ本も置かれている。

出張も仕事が終われば気持ちを切り替えて、未知なる
場所への旅を楽しむ。一生のうちに、どれほどの経験や
旅ができるのだろうか。BUNSHODO HOTELの時間
と空間を楽しんで、またそこに置かれた本との出会い。
あらためてこれから出会う風景と、それを表す言葉に、
思いをはせながら旅を続けて、綴っていこうと思う。


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