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そして博多の空を見上げて

これ以上ないほどに充実した朝の時間を過ごし

福岡での仕事へとホテルを後にする。次は天神駅まで
歩いてそこから地下鉄で移動する。徒歩での移動では、
いつでも目に映るものを懐かしみながら、また新たな
気づきも意識して。仕事にはもちろん間に合うように。

いつかまたこのホテルにも
隣に建つテナントビルの名前は
THE ONE。こちらの心のあり方次第で
風景の中になじむのか、それとも輝いて見えるのか
出張先や旅先、また日常の中で、ふとした光景に焦点をあわせ
いつか見た風景にも重ね合わせ、その差異を感じる
この建物は新しい店舗かと思いきや、2023年にオープンした

THE HOTELS HAKATA 春重の春重新館。街には

モダンな建物もあれば、抽象絵画のような建物も
視野を広げていけば、様々なものがすぅっと心に入ってくる
歩いて天神駅へと向かう途中には列柱が立ち並ぶ風景
ここはかつて旧福岡県庁舎が建っていた場所
建物の記憶は引き継がれつつも、風景は移り変わっていく
ぐるりと周りを見渡せば、ゆるやかな曲面を持つ建物や
シャープなラインを持つ建物。微妙な角度も目に留まる

こちらは福岡市役所本庁で菊竹清訓氏に手掛けられた

それは街が丸ごとキャンパスのテンジン大学の教室に

そして芝生広場の先には豊かな緑を纏う建物

緑と建物の関係はNOT A HOTEL FUKUOKAにも

大きな三角形の入口。建物に取り込まれた

図形のデザインをたどるのも楽しみのひとつに

建物内部には大きな吹き抜け空間が広がって
曲面を描くガラスに落ちるトラスの影
三角形は内部でもトラスや天井に展開されている

1995年に旧福岡県庁舎跡に建てられたアクロス福岡

それは今や5万本の樹木を有する建物に

建物を抜けた先に広がる博多の空。天神駅まではあと少し


天神といえば、天神ビッグバン。もう一度おさらいを

水上公園から始まった天神ビッグバンをアニメにて

その水上公園にも前回の博多への出張にて

その期間である2026年末に向けて

次々と建物が姿をあらわしていく

2021年にその先陣を切った天神ビジネスセンター

そして2023年には福岡大名ガーデンシティが

大名小学校の記憶を残しつつ建ち上がった

こちらのサイトでの天神の歴史がよくわかる

福岡に住んでいた頃に訪れた天神で

天神ビジネスセンターの隣で建設が進んでいた建物も

2025年の春に開業予定に。ONE FUKUOKA BLDG
は新たな価値を生み出すオンリーワンな複合ビルに

そしてその隣に建っていたイムズも歴史を閉じ

その場所に、建物が建てられ新たな歴史を刻んでいく

その建物には京都で訪れたエースホテルも


天神ビッグバンの振り返りはここまでにして

地下通路に降りて、その先の天神駅へと向かう
天神ビッグバンの区切りがつく頃にはまた訪れよう
天神ビジネスセンターの地下からつながる吹き抜けを見上げ
生まれ変わる天神の風景を楽しみに


私の博多の旅もひとまずこれで終わりとなる。2021年
4月から2年半過ごした博多の街。2023年10月からは
定期的に出張の機会もあったが、それもきりがついた。
今後は福岡を訪れる機会は少なくなるが、また機会を
みつけ、生まれ変わりつつある天神の街にも訪れよう。

もう一度、九州での旅を振り返って

2年半、博多に住んだ間に福岡はもとより、佐賀、長崎、
大分と九州のことをとても好きになった。宮崎の街や、
熊本の天草、鹿児島へは訪れることができなかったが、
きっと好きになるに違いない。いつかまた、九州に単身
赴任することがあるなら、また旅の続きへ出かけよう。

そしてもう一度さよならを。楽しい一日を思い出して

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