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建築に込められた想い。時代をこえて受け止めたい

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建築には、それらを作った人の思いが詰まっている。そんな思いを感じることができればと、建築を見に足を運びます。
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2022年5月の記事一覧

下関を見守り続ける領事館

CLOSS LIGHTからの坂道を一気に下ると、海の近くに 旧下関英国領事館が見えてくる。煉瓦造2階建の建物は こじんまりとしているが丸い開口、アーチ状に積まれた 煉瓦、石張りのボーダー等、様々な意匠が施されている。 この建物は駐日英国公使アーネスト・サトウの本国への 具申により1906年に建てられた。領事館として使用する ために建設された建物では、我が国最古のものである。 また、明治の外交関連施設の典型として歴史的価値が 高いことから1999年に重要文化財に登録されている

CROSS LIGHTにある新しい学びの形

梅光学院大学-The Learning Station CROSSLIGHT 小堀哲夫建築設計事務所 2019 下関市体育館を後にし、次へと進む。すぐ北側には 2019年に建てられた梅光学院大学の新校舎が見える。 開放感がある建物で一目では大学の校舎に見えない。 上下階で平面がずらされて、動きのある形状である。 こちらは正面側の外観で、大きな庇は45度に振られ、 庇は人々を迎え入れるように大きくせり出している。 特徴ある外観に対して、建物の入り口はコンパクトで さりげない

文化や芸術がすぐそばにある日常

1977年に開館した下関市民会館。以来クラシック やバレエ、オペラ、古典芸能など様々な文化芸術 に触れることができる場所として親しまれている。 文化や芸術が“すぐそばにある日常”を絶やさぬよう 下関市民会館が拠点となり、文化芸術の創造や発信 を続けていくと、ホームページで紹介されている。 山口銀行本店の建物を見ることで、思わぬ時間を を使ったが、よい建物に出会えて気分よく進む。 しばらくすると、複雑に壁面が構成された建物が 見えてくる。またしても想定外の建物に出くわす。

下関にあるカーテンウォール建築の先駆け

そろそろ春も近づいてきた頃、サイクリング日和 とばかり、朝早くいつものように折り畳み自転車 を電車にのせて、海を渡って下関までやってきた。 下関駅を降りると晴れ渡る空。いいサイクリングに なりそうな予感を胸に関門トンネルを目指して進む。 でも毎度のことながら寄り道ばかりのサイクリング。 自転車に乗っているより歩いている時間の方が長い。 大通りを東へ進んでいくと、黒く存在感のある建物 が見えてくる。1965年に建てられた山口銀行本店。 設計は圓堂政嘉氏。今から、50年以上も

福岡大学のキャンパスを巡ってみる

福岡大学は私立大学で学生数2万人程度の 大きな大学である。中四国九州エリアでは、 おそらくもっとも生徒数の多い大学である。 まだ春が待ち遠しい頃、学外者も利用可能 な図書館を目指しキャンパスを巡ってみる。 福岡大学キャンパスをぐるりとめぐる。新旧の様々な 建物が並び、複雑な都市の様相を感じる場所である。 のんびり散歩しつつ、いろんな面白い空間に出会う。 歩き回りすぎて図書館に着く頃には時間がきて。次は しっかりと図書館を利用させて頂きに再び訪れよう。

はじめてのジョサイア・コンドル

ゴールデンウィーク、せっかくの四日市での滞在 なので近場へ出かける。昼食は桑名のすし道場で 頂く。行列ができる聞いていたとおり、昼の開店時 には長蛇の列で、早めに到着しておいてよかった。 回転寿司でも、カウンターの中で職人さんが寿司を 握るのが人気で、ネタもボリュームがあり美味しい。 その後、近くの六華苑へ子供を説得しながら訪れた。 六華苑って何。ただの家やろという子供に、ただの 家ではなくて、木造なのに4層の塔屋がくっついて いるすごい建物と言うと、で何分で見終わるのと