![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/78907069/rectangle_large_type_2_19f98484b32bfa8bcfcfa963d27c874d.jpeg?width=800)
文化や芸術がすぐそばにある日常
1977年に開館した下関市民会館。以来クラシック
やバレエ、オペラ、古典芸能など様々な文化芸術
に触れることができる場所として親しまれている。
文化や芸術が“すぐそばにある日常”を絶やさぬよう
下関市民会館が拠点となり、文化芸術の創造や発信
を続けていくと、ホームページで紹介されている。
![](https://assets.st-note.com/img/1652988306110-4yAlnoDYGm.jpg?width=800)
山口銀行本店の建物を見ることで、思わぬ時間を
を使ったが、よい建物に出会えて気分よく進む。
しばらくすると、複雑に壁面が構成された建物が
見えてくる。またしても想定外の建物に出くわす。
![](https://assets.st-note.com/img/1652988359053-Vrw93yhWLp.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652987902485-pjNQq7gHYT.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652987950992-tl8DvAom5s.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652988591338-RAGzvu3HVy.jpg?width=800)
角度を変えたり、格子状に組まれたり、小窓がついて
いたり、閉ざされていたりと自由すぎる外観である。
とても素通りすることはできない。甘い蜜に誘われる
ように建物に近づく。警備員への挨拶は欠かさない。
何の建物だろうと思って近づくと、文化会館であった
ので堂々と敷地内に入っていく。出入口らしきものが
あったが、どうやら楽屋への入口で、メインの玄関は
こちらではない。正面へとぐるりと廻ることにする。
![](https://assets.st-note.com/img/1652989054173-hjv5QSUeTc.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652989538845-3xUTpLaxPf.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652989616701-4hdoMSuYbh.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652989632742-2iKLHZJLqt.jpg?width=800)
正面にまわると、建物の表情のあまりの違いに驚く。
こちらは静かで落ち着いた文化的な香りのする外観。
同じ建物なのかなと振り返ってみる。違う設計者の
増築なのかと思ったりもするが、調べてもそうでは
なさそうで、音楽ホールという性質上、遮音の効果
に配慮して閉ざされた壁面で構成されている様子。
また、静寂感のある外壁の前には、浦山一雄氏の彫刻
が躍動している。アートが先か建物が先かは定かでは
ないがアートと建物のぜいたくな関係がここにある。
![](https://assets.st-note.com/img/1652991145116-X0rBc277fj.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/img/1652991163521-OCqAJyH9Ym.jpg?width=800)
内部に足を踏み入れると、迫力のある空間が広がる。
せりあがる形状のトップライトからは光が差し込み、
空間の開放感は増している。階段はさながら舞台装置
のようであり、空間をつくる大きな要素となっている。
ここでは様々な催しが開かれ、建築やアートもある。
ここには、文化や芸術がすぐそばにある日常がある。
やはり建物に触れることは楽しい。風景やアートを
みることもよいが、建物には内部空間があるという
点が異なる。アプローチに沿って近づいて、内部に
入ることで、そこに込められた意図が伝わってくる。
また、美しく時を経ていたり、大切に利用されている
ことを感じたり、建てられた経緯に思いを馳せたり、
細部のつくりや、アートとの関係に目を細めたりと、
建物に触れて感じることの楽しみはつきることがない。
![](https://assets.st-note.com/img/1652991607558-z6fqcp2BYC.jpg?width=800)
そうこうする内に、日はだんだんと高くなっていく。
そういえば下関港国際ターミナルの外観だけでも見に
行こうと思っていたところであった。下関港はすぐ目
の前にある。時間のことは考えずひとまず次へ進もう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?