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下関にあるカーテンウォール建築の先駆け


そろそろ春も近づいてきた頃、サイクリング日和
とばかり、朝早くいつものように折り畳み自転車
を電車にのせて、海を渡って下関までやってきた。

下関駅を降りると晴れ渡る空。いいサイクリングに
なりそうな予感を胸に関門トンネルを目指して進む。
でも毎度のことながら寄り道ばかりのサイクリング。
自転車に乗っているより歩いている時間の方が長い。


大通りを東へ進んでいくと、黒く存在感のある建物
が見えてくる。1965年に建てられた山口銀行本店。
設計は圓堂政嘉氏。今から、50年以上も前の建物で
あるように見えない。幸先よい発見に気分も高まる。


周囲の建物とは、明らかに異なる雰囲気を帯びている。
まだ戦前の古い様式を持つ銀行が建ち並んでいる中に、
カーテンウォール建築の先駆けとして建てられている。
その黒い量塊の出現による当時の驚きは計り知れない。
 


カーテンウォールといえば、1958年にニューヨーク
に建設されたシーグラムビルが有名である。連続する
マリオンとガラスにより構成されたシャープな外観は
形は違えども、山口銀行本店にも感じることができる。



あわよくば長府までと思って出発した下関探訪だが、
時計をみると、早くも立てていた予定は過ぎている。
予定はさておき、風景と建物との出会いを楽しもう。



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