下関を見守り続ける領事館
CLOSS LIGHTからの坂道を一気に下ると、海の近くに
旧下関英国領事館が見えてくる。煉瓦造2階建の建物は
こじんまりとしているが丸い開口、アーチ状に積まれた
煉瓦、石張りのボーダー等、様々な意匠が施されている。
この建物は駐日英国公使アーネスト・サトウの本国への
具申により1906年に建てられた。領事館として使用する
ために建設された建物では、我が国最古のものである。
また、明治の外交関連施設の典型として歴史的価値が
高いことから1999年に重要文化財に登録されている。
入り口には入館無料の文字。重要文化財にも惹かれる。
時計を気にしつつも、吸い込まれるように扉を開ける。
また、下関と英国の絆をつなぐためにピーターラビット
が公式キャラクターとなっている。カフェの案内看板や
暖炉の上、ショップの中のいたる所で出迎えてくれる。
ピーターラビットの姿に建物は和やかな空気で包まれる。
すっかり時間を忘れて、明治初期の時代や風景に思いを
巡らすことができた。周囲の風景がどんどん変わっても、
100年以上もずっと下関を見守り続けている煉瓦の建物
に感慨を覚える。大切にされている建物であることが
伝わってくる。この先もずっと残ることを期待しよう。
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