蒸気と硫黄、活火山を感じる「焼岳」
東海圏から日帰りで登れる日本アルプスはどこか。
「乗鞍岳、燕岳、木曽駒ヶ岳、御嶽山」は既に登りました。あと、思いつくのは、「西穂高岳、焼岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳」。
今回は、友達と二人での登山です。標高が低めな山がいいだろうと思い、焼岳を選びました。
登山経験の薄い友達をリードできればと思っての焼岳でしたが、予想に反してなかなかハードな登山となりました。
ルートは、上高地の登山口から登ります。
アカンダナ駐車場に車を停め、バスで上高地まで向かいます。
前日の天気予報では曇り予報だったのですが、当日は朝から雨。先行きを不安に思いながらバスに乗ります。
上高地に着くと、雨は上がり山々も少しずつ姿を現しはじめていました。
予報を見ても天気は回復傾向なので、なんとか登れそうです。
登山口はバスターミナルの一つ前のバス停「帝国ホテル前」が最寄です。僕たちは下り忘れて終点に来てしまったので、1キロ程歩いて折り返します。
赤い屋根の素敵な帝国ホテルの裏手から田代橋を渡り、ずんずん進むと西穂高岳の登山口が現れます。
ここを潜らず、左の道を15分程歩くと焼岳の登山口です。
しばらくは緩やかな樹林帯が続きます。
歩く分には楽ですが高度が全然上がらないので、山頂への道のりの遠さを感じます。
焼岳には、ハシゴを登る箇所がいくつかあると事前に聞いていたとおり、
山中には長さが様々なハシゴがかかっていました。
思ったより気軽に登れるハシゴばかりでしたが、登山口から1時間程のこのハシゴは話が別。
垂直で高さも相当。登ってすぐの鎖場にも苦労しました💦
ただ、この難所を越えると展望が少し開けます。
とは言え今日はこの有様ですが。
登山開始から1時間半で山小屋に到着。
雨が強く降る場面ありましたが、なんとかこの先では止んでくれました。
ここから山頂まで、さらに1時間半。
遠くの景色が見れないのは残念ですが、霧がかった山も幻想的で素敵です。
焼岳は活火山。山頂に近づくと、蒸気の噴き出している箇所がいくつもあり、硫黄の匂いも漂います。
握った岩が温かい!ってこともありました。
山頂に着いても霧は晴れず。
蒸気の噴き出す「シュゥーーー」という音だけが聞こえます。
槍ヶ岳や穂高連峰を見渡す展望は次回の楽しみにします。
下山中、少しずつ天気は回復していきました。
雲間から差し込む光が上高地を照らしています。
下山後はバスの時間まで上高地を散策。
河童橋から見る明神岳。下山途中に見えた山はこの明神岳だったんですね。
剥き出しの岩肌がカッコイイ。山頂から見下ろす上高地はどんな風に見えるんでしょう。
いつか登りたい山リストに追加です。
反対を振り返ると焼岳です。
こちらはまだどんよりしています。
焼岳のコースタイムは、始点をバスターミナルとすると
登り3時間半、下り3時間でした。
思い返してみれば、今まで登った日本アルプスは、どれも山頂で1泊していたので
日帰りで登るのはこれが初めて。1日に歩いた時間も1番長い山行でした。
登山後の疲労感も過去一です。
冬山シーズンになる前に、日本アルプスをもう1座くらいは登りたいので、
コロナの収束とお財布事情を鑑みながら次の計画を練ります。
それでは、また次回
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