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イノベーションの開発プロセス ステップ3 ビジネスモデルの設計~マーケティングマネジメント第16版を読む

第18章 新しい市場提供物の開発の4回目です。

イノベーション開発プロセスについての記事はこちらです。


ステップ1 アイデアの創出はこちら
ステップ2 コンセプト開発はこちら

今回は、ステップ3 ビジネスモデルの設計に入ります。

ステップ3からはより大きな投資が必要となるため、商業的な実現可能性の判断が必要になってきます。

ステップ2までは、技術的な実現可能性提供物の(顧客にとっての)望ましさに焦点を当てていましたが、これに提供物の実行可能性が加わります。

実行可能性とは、簡潔にいうと、利益を生み出すのか?です。いくらいいものでもコストがかかりすぎて利益を生まないと本末転倒です。価格設定が高すぎると誰も手を出せなくなります。

顧客が望み、技術的にも提供可能で、なおかつ、利益を生み出すこと。この3つを達成しなてくはなりません。

ビジネスモデルの設計は、ターゲット市場の特定市場における価値提案提供物の属性の明確化という3つの構成要素からなります。

ターゲット市場とは、提供物で価値を創出する市場のことで、3C(自社、競合、顧客)+協力者+コンテクスト(市場の状況、背景)のことを言います。

価値提案とは、「顧客にどのような価値をもたらすのか」、「協力者には?」、「自社には?」を詳述することです。

市場提供物の属性とは、7T(製品、サービス、ブランド、価格、インセンティブ、コミュニケーション、流通)を明確にすることです。

7Tについてはこちら

上記のビジネスモデルのコンセプトできあがると市場セグメントの規模が見てきます。そこからどの程度の売上が見込めるかの需要予測が可能になります。

需要予測

需要予測は、「人が言うこと」「人がすること」「人がしたこと」の3つの情報から予測をたてます。(どれから一つを頼りにすることが通常です。)
「人が言うこと」とは、購入者、販売員、専門家などの意見を反映させることです。
「人がすること」は、テスト市場における購買者の反応を参考にします。
「人がしたこと」は、過去の購買行動から予測をたてることです。

需要予測は確実に正解を求めることはできません。上記の情報から制作者側の想いに対する答え合わせをした上で、自己裁量で予測をすることになります。

まとめ

イノベーション開発のステップ3のビジネスモデルの設計と検証でした。
本当に売れるのか(利益がでるのか)を見定めて、いよいよステップ4からは市場への展開へと進みます。

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最後までお読みいただき有難うございました。


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