大河ドラマ「青天を衝け」を見てブランディングについて考えたこと
大河ドラマが好きです
最近は、だいたい、毎年観てます。あんまり面白くないな、とか思っても惰性で最終回まで見てしまう人です
子供の時に見た記憶に残っている最初の大河は「独眼竜政宗」でした
当時、子供ながら隻眼の政宗を演じる渡辺謙さんをかっこいいと思いながら見てました
先日、たまたまBSテレビで再放送を見かけたのですが、なんかすごく暗くて古くさかったです
きっと、最近の大河の現代風のアレンジに慣れてしまったからでしょう
今年の主人公は渋沢栄一です
正直、渋沢栄一さんのことはあまり詳しくは知らなかったのでドラマで学んでます
機会があれば「論語と算盤」は読んでみたいな、と思っています
先日の放送回ですごくマーケティング感漂う場面がありました
渋沢が一橋家の財政事業をよくするために一橋領の播磨の産物をより高く売るために木綿を作っている農民に話している場面です
「姫路の木綿は品質が良いという評判があるので、播磨木綿の倍くらいの値段で売れている。それは姫路藩が木綿を1ヶ所で集めて、姫路木綿として販売しているから。一方で播磨は農民が個人取引で売りに行くので大阪の商人なんかに買い叩かれている。だから一橋が全体を買い上げて一橋木綿として高く売ってやろう」と農民たちに話しているのです
まさにブランディングですよね
たとえ良いものを作っていてもそれを消費者が理解できないと価値を認めてもらえません。
価値を保証するものとして、ブランド構築が必要です
商品の価格って誰が決めると思いますか?
商品の値札をつけるのは、もちろん値決めの担当者だったり経営者自身の意思決定によるものでしょう
その意思決定の根拠は原価計算や競合企業の価格などを考慮してのものでしょう
でも、原価計算だとほんとはもっと高く売れたかもしれないし、競合企業の価格を見て決めてたら競合企業に自社の商品の価格を決められてしまうようなものです
商品の価格を決めるのはそれを買う消費者です。
では、どうやって顧客視点での商品の価値を見極めるのか?
新商品の価格を決めるのは至難の技です
あとで、値上げするのは難しいから最初は高い値段で、なんてすると大事な顧客の興味を最初の段階で失うかもしれません
綿密な市場調査とかできればいいですが、ベンチャーや中小企業ではそうはいかないですよね
価格戦略というのは自社のブランド力にも大きく影響を受けます
ブランド戦略の結果として高価格が実現できるといっても良いでしょう
そういう意味では相場感覚って常に磨いておく必要があるな、って思ってます。
自社に関連するところだけでなくて、新商品の価格を既存商品と比較してみると、どんなところがその価格の根拠なのかを考えることで、行動経済学的な価格の裏側なんかを垣間見ることができます
価格を買う側と売る側の両方の立場で考えてみるとスーパーへのお出かけも楽しくなりますよ
良かったら試してみてください
プライシングのおすすめ本はこちらです
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?