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ポジショニングとは? その1~マーケティングマネジメント第16版を読む

コトラー&ケラー&チェルネフのマーケティングマネジメントを読みながら気づきを記しています。

今回はポジショニングについてです。

前回の価値提案では自社の製品・サービスがどのような顧客価値をもたらすのかを検討しました。

価値提案はベネフィットとコストを踏まえたものでしたが、ポジショニングではベネフィットに焦点を絞って、顧客のマインドの中で自社の位置づけを設計する行為となります。

ポジショニングが決まるとこの後に行うマーケティング施策はすべてポジショニングを強化するために行われると考えなくてはなりません。逆にいうとポジショニングを強化しない施策は実行してはいけないということになります。

ポジショニングにおいて、重要なことは合理的側面と心理的側面の両面をしっかりとおさえていることです。

価値提案でいう機能的価値と心理的価値の両面をポジショニングに反映させなくてはなりません。

品質、効能といった機能的側面とデザインや感性を揺さぶるストーリーといった心理面の両面が備わっていることです。

また、優れたポジショニングは現在だけでなく未来も見据えている必要があります。自社のパーパスを踏まえたあるべき姿も見据えて現実と希望のバランスをとったポジショニングを考えましょう。

ポジショニングを行うにあたり、マーケターは自社ブランドと競合ブランドの類似点及び差別化ポイントを明確にして、伝達する必要があります。

具体的には、以下の2つの点が行われます。

1 ターゲット市場およびその市場における競争の性質を明確化し、参照枠を選定する
2 参照枠を元に、最低化した類似化ポイントと差別化ポイントを特定する

次回はこの2つのステップを分解して解説します。

最後までお読みいただき有難うございます。


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