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リセイル市場に潜む大きな可能性に注目しよう

ディズニーランドとかUSJで一日を楽しむために、キャラクターのかぶり物を買う人がいますが、あの中には買ってすぐに写真を撮ってメルカリに出品し、一日使ってその日のうちに売ってしまうという人がいるそうです。

本も買ってすぐに出品して読み終わるころには売れてしまうという方法で新刊をどんどん読んでいる人もいるとか。新刊を一読しただけの本ですから、高く売れるので数百円払ってレンタルしたと思えばコスパがいいという判断になるそうです。

日経新聞にリセイルについての記事がでていました。

特に若い人(Z世代)を中心にしてリセール・バリュー(再販価値)を重視する傾向が高くなっているそうです。

これまでも自動車・不動産などでは手放すときに高く売れることが重視されてきました。それが、今では日用品や衣料品などにも再販価値を購入前に確認する人が増えているそうです。

ひと昔前は、中古買取りのお店に持っていってもほとんどタダ同然で引き取られていたように思うのですが、メルカリなどのフリマサイトのおかげで個人間の取引が可能になりコメ兵のような大手も若者をターゲットにしたエリアに出店を加速しています。

リセール市場は「リサイクル通信」によると2022年は2兆9000億円、2030年には4兆円市場になると言われています。

ちなみに、アメリカは2021年では約360億ドル(約3兆9096億円)、2025年には770億ドル(約8兆3764億円)と日本よりも速く成長しています。

そして、メーカーや製造小売りも、リセール市場に注目しています。

例えば、無印良品やユニクロなどが取り組みを開始しています。

上の記事では、リセイル市場を参戦する目的として、1.サステナビリティへの対応、2.顧客層の拡大、3. 独自経済圏の構築をあげています。

サステナビリティについては、ユニクロがはじめた「ユニクロ古着プロジェクト」が良い例です。昨年実施した原宿のポップアップストアには多くの来場者があり、古着の販売をすることで新たな集客効果が期待できるという気づきを得たそうです。

顧客層の拡大は、経済的な理由で新品を買わないだけでなく、好みとして古いデザインを求める客層へのアプローチができることです。着古したものやヴィンテージものを好む人たちに訴求することができます。

次に、独自経済圏とはつまり顧客の囲い込みといえますね。iPhoneなんかの買い替え時に古いスマホを新品iPhoneに使えるギフトカードにすると高く買い取ってもらえます。このようなシステムが機能することによって既存顧客の離反を防ぐことができるようになります。

リセイル市場に注目することによって顧客層の拡大や顧客との繋がり強化策にもなることですね。自社製品の買い取り、リセイルの可能性について一度検討してみてはいかがでしょうか?

最後までお読みいただきありがとうございました。


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