メンタルヘルス・マネジメント検定試験Ⅱ種合格~備忘録~
2023年12月に「メンタルヘルス・マネジメント検定試験Ⅱ種」に合格したので、備忘録的に残しておきます。
メンタルヘルス・マネジメント検定試験とは
試験について
公式サイト引用
コース内容
メンタルヘルス・マネジメント検定試験は、職位・職種別(対象別)に3つのコースを設定しています。
【Ⅰ種(マスターコース)】
対象:人事労務管理スタッフ、経営幹部
目的:社内のメンタルヘルス対策の推進
達成目標:自社の人事戦略・方針を踏まえたうえで、メンタルヘルスケア計画、産業保健スタッフや他の専門機関との連携、従業員への教育・研修等に関する企画・立案・実施ができる。
【Ⅱ種(ラインケアコース)】
対象:管理監督者(管理職)
目的:部門内、上司としての部下のメンタルヘルス対策の推進
達成目標:部下が不調に陥らないよう普段から配慮するとともに、部下に不調が見受けられた場合には安全配慮義務に則った対応を行うことができる。
【Ⅲ種(セルフケアコース)】
対象:一般社員
目的:組織における従業員自らのメンタルヘルス対策の推進
達成目標:自らのストレスの状況・状態を把握することにより、不調に早期に気づき、自らケアを行い、必要であれば助けを求めることができる。
受験内容
試験名:第35回メンタルヘルスマネジメント検定試験Ⅱ種
受験日:2023年11月5日(日)
試験時間(制限時間):2時間
受験料:7,480円
合格発表:2023年12月8日(金)10:00~
受験理由
プロジェクトマネージャーとしてスタッフのメンタル面のサポートをしたい
自身のメンタル面の強化
詳しくは以下。
学習内容
学習概要
勉強時間:約80時間
勉強期間:約4か月(2023年7月~10月)
勉強に使用した本・アプリ・サービス
【参考書・問題集】
メンタルヘルス・マネジメント検定試験公式テキストⅡ種ラインケアコース〔第5版〕
スッキリわかる メンタルヘルス・マネジメント(R)検定試験 II種ラインケアコース テキスト&問題集 第2版
メンタルヘルス・マネジメント検定試験II種ラインケアコース 過去問題集〈2023年度版〉
メンタルヘルス・マネジメント検定試験II種ラインケアコース 過去問題集〈2022年度版〉
【アプリ】
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 秒トレアプリ
【サービス】
スタディング「Ⅱ種(ラインケア)合格コース」
勉強概要
スタディングでの動画学習や参考書などを使い、ある程度全体像を把握した後、関連の問題を繰り返し解いていった。
試験一か月前ぐらいからは、参考書や過去問題集、アプリの問題などをひたすら解き、それぞれ3~4周した。
全体的に、動画や参考書を読んで理解するというよりは、繰り返し問題を解くということにウエイトを置いて理解を深めていった。
スタディング「Ⅱ種(ラインケア)合格コース」の動画・テキスト勉強、問題集を繰り返し解く
参考書、過去問題集の問題を繰り返し解く
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 秒トレアプリを繰り返し解く
スケジュール
■スケジュール(大枠)
序盤:「スタディング」の動画やテキストで全体を理解する
中盤:「スタディング」問題を繰り返し解く
終盤:「過去問題集」「模擬試験」「アプリ(問題集)」を繰り返し解く
■スケジュール(詳細)
【2023年7月】
スタディング「Ⅱ種(ラインケア)合格コース」の動画・テキストで学ぶ
【2023年8月】
スタディング「Ⅱ種(ラインケア)合格コース」の動画・テキストで学ぶ
スタディング「Ⅱ種(ラインケア)合格コース」の各章の問題を解く
【2023年9月】
スタディング「Ⅱ種(ラインケア)合格コース」の動画・テキストで学ぶ
スタディング「Ⅱ種(ラインケア)合格コース」の各章の問題を解く
「参考書(テキスト&問題集)」を繰り返し読む
「メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 秒トレアプリ」を繰り返し解く
【2023年10月】
「参考書(テキスト&問題集)」を繰り返し読む
「参考書(テキスト&問題集)に付いている問題」を繰り返し解く
「過去問題集」を繰り返し解く
「模擬試験」を繰り返し解く
「公式テキスト」をパラパラと見る
学習する上で意識したこと
■勉強計画・勉強時間
平日仕事で忙しい方、勉強慣れ・学力がある方は、
試験一か月前ぐらいに試験勉強を開始
土日にまとまった時間を確保
etc…
を行い、短期集中型で試験勉強をされるかもしれない。
ただ、私の場合、仕事や家庭に割く時間、自分の学力、学習能力などを総合的に踏まえると、短期集中よりは長期計画で毎日少しずつ知識を積み上げていく必要があると考えた。
そのため、試験勉強は早めに開始し、そして勉強時間は、隙間時間を有効活用するように意識した。
■過去問題
後半は試験問題に慣れるのもそうだが、理解度を上げる、という意味でも、とにかく過去問題を解くことに注力した。
■参考書
1周目:ざっと目を通して全体像をつかむ
2周目:重要なところに赤蛍光ペンでマーク
3周目:過去問題で間違った箇所に関連する部分に、赤下線
4周目:赤蛍光ペン、赤下線部分を繰り返し読む
上記のように、いきなり赤蛍光ペンでマークや赤下線するのではなく、まずは全体像をつかむことを意識した。
学習の良かった点
「参考書(テキスト&問題集)」や「過去問題集」だけでなく、「スタディングサービス」や「アプリ」を使った勉強にも取り組んだ。それぞれの利点を生かしつつ勉強できたのが良かった。
参考書(テキスト):理解度、知識の積み重ねができた。付属の問題も理解を深めるのに効果的であった
スタディングサービス:通勤時間や昼食など、ちょっとした隙間時間にスマホで学習できたのが良かった
過去問題集:試験問題に慣れることができた。また問題を繰り返し解くことで理解度もアップした
アプリ:隙間時間に学習できたのが良かった
学習の反省点・改善点
■もう少し早めに過去問題集に取り組むべきだった
スタディングサービスでの学習を一通り終えた後(中盤以降)、過去問や模擬試験を試したところ半分も正解することができなかった。
知識の積み重ねはできていたと思われるが、いざ試験形式の問題を解くとなると、勝手が違い思った以上に解けないことがわかった。。。
終盤の1ヵ月は、それまでの勉強とは違い、ひたすら問題を解くことに注力したが、日に日に点数が上がっていき、これが正解だと思った。
ただ、最初から問題だけをひたすら解く方法が良かったのか?というとそうではなく、
参考書やテキストでの、知識の積み重ね
過去問題を解き、試験の形式に慣れる
過去問題を解き、理解度をアップさせる
これらの学習のバランス感・学習計画が大切だと思った。
今回は、過去問題への取り組みが遅く、最後の1ヵ月で集中的に勉強し、何とか試験合格水準に達したという印象。
■youtubeでの学習を取り入れる
youtubeチェンネル「【公認心理師】赤田太郎の仕事に役立つ心理学」。
試験前に、ふとyoutubeで検索したらヒットしたチェンネル。
仕事や家庭のまつわる心理学に関して説明してくれるチャンネルだが、メンタルヘルスマネジメント試験に関する説明動画も数多くある。
このチャンネルを利用することで、知識の積み重ねや理解度の向上ができたと思われるので、早めに気づけばよかったと反省している。また、勉強会や直前予想対策、試験ふりかえり会、試験おつかれさま会などといったライブ配信も行っており、視聴者と仲間意識が持てるのも良いと思った。
【公認心理師】赤田太郎の仕事に役立つ心理学
■公式テキストでの勉強をしておく
公式テキストは、ほぼ文字だけで構成されており、重要な部分について、赤文字や太文字、アンダーラインなどがあるわけでもない。また、図解説明もほとんどないため、このテキストで勉強を進めていくのは困難だと感じた。そのため、公式テキストだったが早々にこのテキストを使った勉強はあきらめ、他の参考書や問題集などの学習に振り切った。
試験を振り返ると、公式テキストからの出題を取りこぼしていることがわかった。試験に合格したため、結果オーライと言いたいが、やはり公式テキストを蔑ろにするのは禁物と感じた。そもそも、公式テキストで勉強せずに、試験を乗り切ろうとするところが甘いとさえ感じた。。。
合格に必要な勉強について
学習時間:50時間
学習内容:公式テキスト1周、参考書2周、過去問題集2周
正直、ちょっと勉強すれば取得できる資格ではないと感じた。学生や日々勉強している方など、勉強慣れしている方は別として、そうでない方は、最低上記の学習ができないと厳しいと感じた。
余裕を持って試験に挑みたい方は、、、
学習時間:70時間
学習内容:公式テキスト2周、参考書3周、過去問題集3周、アプリ2周
といったように、それぞれの勉強方法をより多く学習することをおすすめする。
私は、そもそも勉強に不慣れなのと、余裕を持って試験に挑みたかったので、後者以上の学習を実行した。
試験についてGoogleで検索すると、
たいして勉強しなくても合格した!
一週間程度の勉強で合格した!
公式テキストを読んだだけで合格した!
etc・・・
簡単に合格できるような記事を目にすることがあるが、勉強・学力に自信がない方は、あまり真に受けず、上記の学習量が必要であることを理解し、試験勉強した方が良いと思った。。。
■スタディングサービスは必要か?
今回、スマホで学習できる環境が必要と思い、学習開始早々に「スタディングサービス」を受講した。スマホで学習できる分、いつでも手軽に学ぶことができたため、大変利用価値があったと考えている。ただ、これが必須かと言うとそうでもなく、他の参考書や過去問題集をしっかり勉強していれば受かる資格だと感じた。
通勤時間や短い休憩時間など、隙間時間を最大に有効活用したい方は、スマホで学習できる「スタディング」はおすすめと言える。
試験について
試験は、水道橋の日本大学で実施。
試験開始50分ぐらい前に日本大学についたが、すでに行列ができており試験を受ける部屋にたどり着くまで結構時間を取られた。
会場によっては、混雑が予想されるため、余裕を持ったスケジュールが必要だと思う。(今回は、エレベータ待ちがかなり発生していた)
試験は4択問題で、2択までは絞り込むことができるが、そこから悩むような内容の問題が多々あった。また、法律関連の問題が多く、一番最初に出てくる問題であるのと、法律の把握・理解度が試される内容だったことから、結構焦った方がいたのでは?と感じた。
かくいう私も、悩むことが多く焦ってしまい、開始早々に不合格が頭によぎった。。。
法律関連以外は、比較的サクサク回答でき、最終的には半分弱ぐらいの時間を残して最後の問題を終えることができたので、残り時間でしっかり見直しを行えた。
この試験は、法律関連の問題を丸っと落とすと、合格ラインに達するのは相当厳しくなるので、法律関連の勉強が肝だと思う。
感想
仕事と家庭、そして試験勉強の両立が大変だった。また、今回のような資格取得に向けた勉強においても、相当久しぶりであったため、勉強方法を試行錯誤しながらの状態であった。ある程度できるだろうと思っていたが、終わってみると、結構苦労したと感じている。
こうして無事に合格することができて、正直、ホッとしている。
学んだことを、しっかり仕事に活かしていきたい。
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