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いつかの憧れは、いつも儚い。

近況を伝えたくて、ずっと気になっていたnoteの存在。「早く書こう、早く書こう」と思いながら先延ばしにしてしまって、9ヶ月も経ってしまった。

この9ヶ月のあいだに、色々なことがあった。一つ一つ列挙してもキリがないので、近況については一つずつ記事を通して伝えていければと思う。

長い人生の中で誰しも一回は、いつか辿り着きたいと思うような、”憧れ”を抱くことはあるのではないかと思う。

そして、「いつか叶えよう、いつか叶えよう」と思いを強めれば強めるほど、実現する瞬間を目の当たりにすると、儚さを伴い、あっけなく感じることはあるんじゃないかと思う。

余談だが、僕が9ヶ月のあいだ「早く書こう、早く書こう」と思いながら、今こうしてnoteを書ける時間を目の前にすると、思いのほかあっけないのも同様の現象かもしれない・・・。

ずっと目標にしてた、ある一つの媒体の話

2019年3月に石川県小松市の地域おこし協力隊(フリーランス枠)に着任し、セラボクタニ(九谷セラミック・ラボラトリー)の開業準備に入ってから、およそ2年に渡ってずっと目標にしていたことが一つある。それは、

セラボクタニでの取り組みが、colocal(コロカル)というウェブマガジン(マガジンハウス社)に取り上げられ、自分たちのインタビューが載ること

である。・・・ちょっと大袈裟に聞こえるかもしれない。ある一つの媒体に載ることぐらい、と思うかもしれないが、僕にとってこれは紛れもなく目標の一つだった。

そんな目標の一つとして掲げていたcolocal(コロカル)に、先日の6月25日、僕たちの記事が載ったのだった。

いつかの憧れを叶える瞬間の儚さとは

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32年の人生を振り返ってみると、目標や憧れを叶える瞬間は、いつも思いのほか儚く、あっけなかった。

小学4年生から塾に通い詰めて挑んだ中学受験、いつか彼女が欲しいと願い続けて叶った初めての恋愛、倍率の高い選考の中で掴み取った社会人一年目、地方での仕事が決まって訪れた移住経験。

第一志望の合格発表の掲示板で自分の番号を見つけた時も、初めての彼女ができて手を繋いだ時も、社会に出たいと思って選考を受けて届いた内定通知を見た時も、自宅の荷造りが終わって引越し業社が来たときも、

いつもいつかの憧れを叶える瞬間は、想像していたよりもすーっと訪れて、儚く、そしてあっけなく過ぎ去っていった。どの日のことも覚えているけど、そんなもんだったように思う。

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今回、この2年間ずっと掲げていた目標の一つが叶った時も、もちろん取材依頼のメールが来たときはとても嬉しかったし、原稿確認の連絡に添付されていた原稿を読んで感激して近くにいたスタッフに自慢したりはしたけれど、公開日にiPhoneを通して記事を確認したときは、やっぱり儚かった。

もしかすると夢や目標を叶えるとき、儚さを感じることは普通のことかもしれない。ずっと幻想の中で目標としていたことが、想像よりも急に、ふと訪れるからだ。

ずっと目標にしていたものが叶ってしまうと、次の目標を叶えたくなってしまう性格も関係しているのだろう。

仮にそうだとしても、いつか大きな夢が叶ったとき、思わず涙を溢してしまうような、きっと人生に沢山はないであろう経験をする日がいつか訪れるように、一つ一つ目の前のことを頑張っていきたいと思う。

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