やすへい

サハラ砂漠で平成元年を迎えました。ニジェールでの2年間、谷垣夫妻から多くを学び、今も彼…

やすへい

サハラ砂漠で平成元年を迎えました。ニジェールでの2年間、谷垣夫妻から多くを学び、今も彼らの生きた日々が生きる力と指針になっています。モロッコは自身の最初の外国、コートジボワールとフィリピンは危ないことの連続だったのに何故か好き。折々のひらめきや疑問そして反省も交えて綴ります。

マガジン

  • Maroc que j'aime

    自身の海外生活の最初の地であり、ユニバーサルな意識を持たせてくれ、人間の大きな違いは外見よりもむしろ内面にあり、本質的なものは通じ合えると学んだ地。 アフリカを好きにさせてくれた土地と人々。自然の力と不思議をもまのあたりに見せてくれ、それらの形と色彩が相まって大きなインパクトとなり自身の価値観にさえ浸透している。 大西洋に浄化されて塵のない空気が最初に触れる大陸、その地上から見る空の青さは格別だ。 好きな色や場所そして人をメモするnoteを始める。(2021.01.17)

  • ニジェールのドクター・タニ 外科医 谷垣雄三物語

    谷垣Dr.の同期生(信州大学ワンダーフォーゲル部)川本Mr.が谷垣Dr.の関係者(協力者、友人、知人そして家族)のお話を伺い、冊子にまとめた「ニジェールのドクター・タニ 外科医 谷垣雄三物語」全文を掲載します。 谷垣雄三氏が過ごした、故郷の京都から信州大学時代、そしてアフリカでの35年の生きた姿をたどることができます。 時間と場所、周囲の環境と問題、そして内容と規模は異なりながらも、我々の個々の生活や社会の日常に潜んでいる事柄に類似するとも思われます。ドクター・タニと静子さんはこれらのことをどのようにとらえ、対応したのか、生きるヒントになるはずです。

  • ふと思いついたりわきあがったり

    散歩中、電車の中、食事中、眠る前そして夢の中でも、素晴らしアイデアや気づきに出会うことがある。それは忘れないように、しっかり繰り返しながら意識していないとすぐに消えてしまう。かといって、反芻しすぎていざメモに書き始めると、形は既に変容し、原形を思い起こすことすら難しい。長い年月、いかに多くの宝を、時とともに消滅させたか、 そんな宝の破片を集めておくのがここの役割。 だからヒントはあっても、宝物自体は存在しないマガジンだ。

  • 砂漠

    noteを始めた時、砂漠をタイトルにしようとは考えていなかったのに、書き進めるにつれて、これって砂漠のことじゃん、、、。砂漠のタイトルでまとめた方が良さそうなのが増えてきた。砂漠のような所へは何度か行ったが、やはりサハラの砂漠は忘れられない。自分にとっては、厳しい環境で、行くことも大変、とても生活のできるところでもなく、何か良いことが期待できるところでもない。なのに、どうして行きたくなるのか、ひきつけるものは何なのか、そんなヒントが見つかるかもしれない。

  • 何をやるか/何をやったか/どんな風に/予定/予算は?

    砂漠を旅するキャラバンは、方向を定め、水や食料と相談しながらやらないと命を失う。先ずは目標を見据えて、環境を読みながら、余裕をもって楽しみながらやるのも良い。KJ法、PCM、5W2H等々やったけど、楽しみながらやるのが一番!

最近の記事

外科医 谷垣雄三物語

ニジェールのドクター・タニ 『外科医 谷垣雄三物語』 が いよいよ書店やアマゾンで購入できます。 是非とも書店・アマゾンでご購入願います。 発売は2020年4月末からですが、書店での購入は若干の遅れがあると思われます。 Amazonでの購入は既に予約販売が可能です。 下記を参考願います。 Amazonでの購入 honto での購入 出版社からの販売に伴い、当サイトでの同一内容の掲載はできなくなりますので、書店での購入をお願いいたします。

    • FUKUSHIMA mon pays (福島 私の国)

      どうして、福島2021年4月、母が亡くなった。新潟の実家で49日の法要を行い、その帰路に米沢市経由で福島に泊まり翌日常磐自動車道で家に戻った。 10年前、2011年の3月11日も妻と実家で過ごしていた。実家には両親と共に私の次男が農業を志願して、既に修行をはじめていた。幼少のころ過ごした新潟を離れ、私に連れられてアフリカで過ごした息子にとって、落ち着いた日本の田舎はかけがいのない「地」になっていたのかもしれない。その後法人化はしたものの、日本の農業はなまやさしくない。当時は私

      • 進まない終活

        仕事先の知人の葬儀に行ってきた。僧侶は二人で親子のようにも見えた。 年配の方の和尚が主で若い方はサポートであろうか、私と同年代位の年配の方のお経は時々途切れ、咳も出るが、艶やかな若い方の声が輪唱のようにカバーしてなんとか事なきを得た。ただ法話に至っては、むしろやらない方が良いと思えるほどの不出来な話で、故人が生前にお経の会に興味を示してくれたものの、一度も足を運ばないままであったとか、、故人を偲ぶにはふさわしくないような感じさえした。若い方に任せればよいものを、己を知らぬ爺和

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          Maroc que J’aime (愛しのモロッコ)

        外科医 谷垣雄三物語

        マガジン

        • Maroc que j'aime
          5本
        • ニジェールのドクター・タニ 外科医 谷垣雄三物語
          10本
        • ふと思いついたりわきあがったり
          10本
        • 砂漠
          3本
        • 何をやるか/何をやったか/どんな風に/予定/予算は?
          1本
        • なぜ「note」を使うか、
          3本

        記事

          「思い出整理と終活の狭間」ってマガジンにしようと思い立った

          きっかけは、facebookのおせっかいな「過去のこの日」で、4年前のお弁当が、亡くなった友人大川さんのコメントを連れてやってきたからだ。 こんな風に続いていた。 この後、喉頭がんが見つかり1年少しで逝ってしまった。 まだ終活などやってはいなかったと思われる。 入院先の病院でも絵を描き、個展の準備もしていたのだから、、。 思い出の整理ってどんな風にやればよいのか、忘れて済むわけでもないし、忘れたくもない。文字に残すことで整理になるのか、文字にしなかったなら思い出は消滅して

          「思い出整理と終活の狭間」ってマガジンにしようと思い立った

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          FUKUSHIMA mon pay(福島 私の国)写真メモ under construction(工事中/未完)

          FUKUSHIMA mon pay(福島 私の国)写真メモ under construction(工事中/未完)

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          あとがき

          「谷垣先生の歩んだ道幅は0・3㍉だった」。松本市の「あがたの森文化会館」で開いた谷垣夫妻の企画展を訪れた青年海外協力隊員だった男性はこう言った。この本の「はじめ」で谷垣君の人生は「定規で1本の線を引き、その上を外れることなく進んでいく」と書いたところ、その道幅はボールペンで言えば、極細だというのだ。 一直線の向こうの「住民負担による地方の外科の確立」に向かって治療に専念し、医療制度をめぐって世界機関や国と闘った。「私財を投じてパイロットセンターを建設した」と言われることを嫌い

          あとがき

          番外編 その3(信州大学医学部創立75周年記念事業・記念講演)

          アフリカの大地に人生を捧げた日本人医師の物語信州大学医学部卒業生 故谷垣雄三医師の奇跡(要旨) JICAニジェール前支所長 山形茂生氏 信大医学部と同窓会「松医会は」2019年9月8日、松本市のホテル・ブエナビスタ・グランデで医学部創立75周年記念事業として講演会を開催し、山形茂生氏(正面)が「谷垣雄三医師の奇跡」と題して映像を使い約1時間、講演した はじめに信州大学医学部、松医会、ご来場のみなさま、医学部創立75周年、おめでとうございます。このようなはえある記念事業に

          番外編 その3(信州大学医学部創立75周年記念事業・記念講演)

          番外編 その2(写真とスケッチの帰還)

          一時帰国の山形氏持参長野県松本市での展示会を終えて間もない8月末、「谷垣雄三・静子夫妻のたくさんのアルバム写真が見つかりました」という知らせが、JICA(国際協力機構)ニジェール前支所長・山形茂生さんから舞い込んだ。 テッサワの自宅で遺品整理をしていたところ、見つけたという。「静子夫人が生前、整理したようです。10月、日本に一時帰国した際に持参します」とあった。 山形さんは連絡通りに、持参して一時帰国した2018年10月28日、長野県駒ケ根市の市立博物館で見せてくれた。ここで

          番外編 その2(写真とスケッチの帰還)

          作るのは楽しい。「砂漠の旅」続編

          続)「作るのは楽しいの? 苦しいの?何かに似てる、「愛」って考えたけど、、生きることそのものと知る。」で砂漠の旅 三部作の2/3を紹介しました。その続きということで、1/3から3/3まで結合したものを通してアップします。 サハラの旅3部作を統合したものです。 アガデスへ向かう途中の断層を超え、アガデスにて燃料等必需品の準備、砂漠で野営を行い2日目に井戸のある場所、テネレの木に到着します。 途中、キャラバンに会い、雄ちゃんはラクダに乗っています。ストレスゼロのこの表情は貴重で

          作るのは楽しい。「砂漠の旅」続編

          鶏の殺処分ってジェノサイドを連想させる

          今年は特になのか、これまで報道されることが少なかったのか、鶏の殺処分について、それがまた千葉県で執行されると聞いた。何とその数が115万羽だそうだ。安易に使ってはいけない言葉と思いながらも、『ジェノサイド』を連想してしまう。鳥と人は同じではないかもしれないが、命は同じ。気の遠くなるようなことで、想像もしたくないことが、実際に処分にあたる人たちのストレスはいかなるものか、自分がその任を命じられたなら、気がふれそうで怖い。 「いまでも鶏の鳴き声や暴れる姿が脳裏に焼き付いている」

          鶏の殺処分ってジェノサイドを連想させる

          番外編 その1(後日談)

          谷垣雄三君の死の悲しみは、畏敬の念と共にニジェール全土に広がった。 ニジェール保健省は「テッサワ・パイロットセンター」を改修して県病院として開院させ、病院名に「ドクター・ユウゾウ タニガキ」の名を刻んだ新たな看板を正面に掲げた。また、近くの自宅も改修し、「保健センター」として同時にオープンさせた。産科施設を併設し、「マダム・シズコ」の名を看板に入れた。谷垣君が亡くなって2年後の2019年3月15日である。 信大医学部同窓会「松医会」は創部75周年の記念講演(2019年9月8

          番外編 その1(後日談)

          第五部  終    章

          「泰兄 ありがとう」  谷垣泰三 兄様 寒さも遠のき、少し暖い頃と思います。 如何お過しでしょうか 泰兄いっぱい、いっぱいして下さいましたが、私は体を動かすのが苦しくなってしまいました 泰兄に少しでもお礼を申し上げることなく悲しく思っています。 泰兄どうかお元気で ありがとうございました。 2017・2・5 谷垣雄三 ×     × 「泰兄」とは京都府福知山市に住む谷垣君とは11歳年上の兄、谷垣泰三さんのこと。谷垣君は男3人、女2人の5人きょうだい。うち、すぐ上の次兄はす

          第五部  終    章

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          Marriage Imilchil (「サディアとイミリシェルへ行く」イメージ編)

          ベルベルの娘サディアとNaritaと3人でイミリシェルへ行った。 その後,Narita はサディアと結婚した。 そんな物語を予告編風にまとめてみた。 物語の全編が完成するのはいつになることか? 夢の中ではもうできているようで、時々出てくるのに、書き留めようとすると消えてしまう。

          Marriage Imilchil (「サディアとイミリシェルへ行く」イメージ編)

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          プロフィール写真の目の先には、、すべてがみえる目の見えないビオラ弾きと、きちがい広場の天才たちが見えていた。

          このnoteプロフィール写真の僕の目の前には、、、 目の見えないビオラ弾きがいた。 そして背後には、蛇使い、講釈師、アクロバット等々が、、 場所は通称「きちがい広場」と日本人から呼ばれていた、マラケシュのジャマエルフナ(Jemaa el-Fnaa)。 ビオラ弾きのおじさんの周りには誰もいなかった。 近づいて”Pouvez-vous jouer quelque chose” (何か弾いてくれますか?)と言うと、ビオラは立てたまま、チェロのように弓を動かして弾き始めた。ラマダン

          プロフィール写真の目の先には、、すべてがみえる目の見えないビオラ弾きと、きちがい広場の天才たちが見えていた。

          サディアとイミリシェルへ行く

          モロッコのアトラス山脈麓で仕事を始めた。あるときモロッコの同僚がベルベルの娘さんを連れて家に来た。 「この娘はいい子だ。掃除、洗濯それに食事もできる。」 「おまえのために見つけてきてやった。」 小柄なまだあどけなさの残る少女であった。 「いや、僕は自分のことは自分で出来るから・・・」と言っても、同僚は強引に薦めてくる。そして無理だとみるや、彼女は行く所もない気の毒な身の上なので、しばらく泊めてやってくれと頼みこんできた。後で違う働き口を見つけるまでだからと、押し付けられるよう

          サディアとイミリシェルへ行く