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詩 「観覧車と」(2022)

正気?
硬いベッドから起き
一杯の水をいただく
清く躰にとけゆく

陽気?
朝靄を吸込む
かの観覧車を
しきりに眺む

思い巡らす
昨夜、ロマノーバが去ったことを
静謐

「東京で生きてみたい」と云ったのは
わたしには叶えてあげられない夢

ロマノーバは二人の人生より 
一人の夢を追いかけていた
置かれたモミの木

翌朝ふたたび観覧車に目を留める
二人で乗ったはずの
わたしの心はまだそこに乗ったまま

あゝ刹那にまわれ
徐に
 
ロマノーバを想うように
そっと

写真 Photography「Spring Portrait」Japan (2021) より

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眠れない夜に

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