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プロポーズのタイミングを身測る

来月で、今住んでいる部屋の更新がある。僕は、2年前の12月から彼女と同棲している。よく結婚前に同棲すると、ずるずると年を重ねていくよという話も聞く。自分は、そうはならないように、部屋の更新時期が来たら、ちゃんと彼女と結婚しよう、そういう強い意志を持って同棲を始めた。

そして、今、手元には部屋の更新を促す書類が手元に届いている・・・。届いているだけ・・・。
手元に更新の書類が届いた時に、彼女に「結婚しよう」と言わなきゃ、そう思っていたのだが、婚約指輪もないし、オシャレなお店とか知らないし、そういうの用意しなきゃダメなのかなと考えてしまい言えずじまいだった。それから数週間経って、指輪のこととか調べてみると、色々ありすぎて、よくわからん。というかネットで指輪を調べても、どれも同じに見える。しかも、相手がプロポーズに答えてくれるかわからない、指輪のサイズも、好みもわからない。そんな状況で、4-50万の買い物をするって、世の中の男性陣、心が強過ぎではないだろうか?

指輪を買う勇気が出ず、ネットで「プロポーズ 指輪なし」とか調べてみると、案外、彼女と一緒に指輪を買いに行く層もいるということが分かり、指輪を一緒に買いに行ってくださいと言うしかないかと、自分の中で甘えが生じた。指輪は、事前に用意しないとは言え、プロポーズの記念になるものを渡さなくてもいいのかな?とか、場所は綺麗なところがいいよな?とか、とにかく不安しか浮かばず、彼女に大切な言葉を伝えるという以前の段階で、自分はつまずいてしまった。
粋なプロポーズをしないといけないという、世の中の風潮を作った人間、許すまじ。大体、結婚はゴールではなく、家族としてのスタートとなる訳で、その申し込みをする、また申し入れをすると言うのは、お互いの人生を固定すると言う決断をする訳で、その儀式を、高い指輪をパカッと見せつけて、わー、嬉しいみたいな、そんな感じで、決めてしまって、良いものか?結婚をするということは、今後の生活をより具体的に話し合う方が有意義ではないかとも思っていた。

でも、先週、大学のゼミのメンバーと久しぶりに集まったときに、後輩から「男の人の方が、プロポーズの理想が高いよね」と言われてしまった。彼女曰く、個人に差があれど、「結婚しよう」と言ってもらえるだけで、嬉しいのだと。
彼女の話を聞いたときに、考え過ぎてしまうという、自分の悪い癖が出てしまっていたなと反省した。
大切なのは、スタートすることであり、その後に続く生活である。とすれば、スタートを切るということ自体は、今後2人で過ごす時間の中の、ほんの一部でしかない。と考えたら、まずはちゃんと伝えることから始めようと思ったのだった。

そして、そう思ったにも関わらず、いつ言おう、また明日また明日とタイミングを伸ばしてしまう僕だった。
やはり、どう考えても、男のプロポーズに対する理想は高いままなのである。

ムムム。