見出し画像

「身近な何故が興味を生む」 株式会社PLAST代表取締役・理学療法士/廣田恭佑インタビュー

こんにちは!
理学療法士 安田です。

安田彩夏公式LINEはこちら▼
 https://lin.ee/QfnxiYf

様々な活動をされているセラピストの方から
どんな経験をしてきたのか、
これまでに培ってきた価値観や
仕事に対する想いをインタビューしています。

今回は、山本秀一朗さんよりご紹介いただきました
株式会社PLAST代表取締役/
理学療法士 廣田恭佑さんにお話を伺いました!

※本記事は5分〜7分で読めます。
※廣田さんの事業内容は動画の冒頭7分をご覧ください。


廣田さんは回復期病院での経験を経て、
病院から退院した人たちに関わる
専門家がいる場所を作りたいという思いから
株式会社PLASTを設立。

デイサービスを始めとし、
現在では10施設に渡り、兵庫県神戸市長田区の
福祉事業を支えている。

中でも注目したのは、チョコレート屋さん
理学療法士がチョコレート屋さんを経営?

それだけでなく、シャッターアート
メディアに大注目されている・・??

そこには「まちささえ」をテーマに
地域にないものを作り出した医療福祉だからこそ
できるサービスが展開されていました。

幅広く活躍され、長田町の町おこしに取り組む
廣田さんがお話くださった

「おもしろいを探す視点」


みなさんは、何かやりたいことはありますか?
やりたいことがないという方も少なくないはず。

廣田さんがなぜこれまでたくさんの
事業を展開してきたのか。

そんなお話をインタビューしてみました。

PLASTさんが現在クラウドファンディング実施中!!

ーーーーーーーーーーーーーーー
おもしろいってどんなこと?
ーーーーーーーーーーーーーーー

起業してから約7年で展開してきた事業内容

2014.12.19 株式会社PLAST設立
2015.3.1 プラスト新長田開設(デイサービス)
2016.7.1 プラスト訪問看護ステーション開設
2017.12.1 リハビリモンスター神戸
2018.9.1 ヒミツキチ(重度心身障害者支援サービス)
2019.2.1 ジャングルラボ(保育園)
2019.10.1 フィジオ デザイン(福祉用具)
2020.2.1 PHYSIO DESING BASE cafe
2020.4.1 おやこふらっとひろばながた
2020.5.1 リハビリモンスター芦屋
2020.10.1 久遠チョコレート神戸(就労支援)

「おもしろい!」って思うことが
基本的に行動するきっかけになる。

面白そうだったら行ってみたいと思うし、
面白くなかったら、
どうしたら面白くなるか?と考える。

面白いって、なんだろう。

廣田さんにとっての面白いの定義は

新しい体験ができる時


先が読めないことほど、面白さを感じる。

立ち上げてきた事業内容も多岐に渡り、
そのアイディアやコンセプトは
どこから生まれているのか。

例えば初めて設立したデイサービス
プラスト新長田を立ち上げた理由は、

「高齢者施設感が抜けない」
「自分が高齢になった時には
 ここに通いたいとは思わない」

そう思ったことをきっかけに、
自分が高齢になった時に通いたくなる
デイサービスがないなら作ろう!と設立に至った。

久遠チョコレート神戸は、
障害の方がつくる
ちょっと高級なチョコレート。

就労支援は福祉の部類なので、一般的には
ちょっと安いクッキーとかフィナンシェとか
作っている印象。

それを高く売るって難しい。

制作過程を簡単にしながらも、
高級なものを作るためにはどうしたらいいか
みんなで考えて作られたのが
『久遠チョコレート』

ここには作業療法士看護師が携わり、
作業管理をしている。

個々の能力を評価し、
役割や障害レベルに合わせた作業を割り振って、
みんなで作り上げる工程は、

他にないからこそ、
「面白い」が生まれている。

ーーーーーーーーーーーーーーー
アイディアの秘訣はデザイン思考
ーーーーーーーーーーーーーーー

面白いと感じることは「気づき」と捉えている。

100円のハサミなのに、
どうしてこんなに切りやすいのかな?とか。

街を歩いていると、そんな気づきが溢れている。

考えの中にはデザイン思考と論理的思考がある。
セラピストは比較的、論理的思考が得意。

デザイン思考というのは理想を自分で設定する。
つまり課題を自分で見つけるということ。

今ある問題を解決しにいくのが
『論理的思考』
今ない問題を見つけにいくのが
『デザイン思考』


まちに出ていくと、とある時にはデザイナーさんに、
ある時はアーティストの方に出会うこともある。

最近はクリエイターや建設家と話すことも多く、
知らないことばかりで、とても勉強になる。

まちを盛り上げよう!と企画した
「シャッターアート」
(シャッターにアーティストさんが絵を描く)

高齢化やコロナ禍でシャッター街となった商店街を
賑やかにするという目的で始まったが、
行動経済学的な面もあるところがおもしろい。

もともと長田町は高齢者の街で、
さらにコロナで人が街を歩かなくなった。

しかし、この取り組みが
メディアに取り上げられれば
テレビや新聞をみんな見て、みに来てくれた。

そこではアーティストさんとの
コミュニケーションが生まれたり、
長い商店街を自然と歩いている。

アートを見るだけでなく、
そこに行動を産むってことが
いいところ。

歩こうと思って歩くのではなく、
アートを見に行こうと目的から歩行という
行動がおきる。

これが一番の介護予防だと思うんだ。

ーーーーーーーーーーーーーーー
理学療法士が町おこし?
ーーーーーーーーーーーーーーー

リハビリモンスターを運営していく中で、
地域課題に直面した。

街を作ることでいかに
健康寿命を伸ばすかというのは、
会社の目標の一つでもある。

まちづくりというより、「まちささえ」
医療福祉の事業として、
街を支えていくことがまちづくりになっている。

街に足りていないコンテンツを
取り入れていった結果が、今の事業展開。

地域で必要な
医療福祉の事業を作って
まちを支える。

これが『まちづくり』だと思う。


理学療法士として培ってきた
人の行動原理や脳科学、身体の動きなど
ミクロに考える力を持って
行政に提案することができるという人は
なかなかいない。

それができるってことが、すごく面白い。

道路工事をする際には、
車椅子ならどうなのか、高齢者が歩きやすい道は
どうしたらいいのか。

そんな視点を持ってみることが、
福祉でまちを支えていくことに繋がっている。

ーーーーーーーーーーーーーーー
廣田さんからメッセージ
ーーーーーーーーーーーーーーー


自分の強みを見極めるためには病院時代に、
他のセラピストと自分は何が違うのか
見れることがよかったと思う。

他人と比較して優劣をつけるというより、
自分と他人の違いを知ることができる。

外に出ては、なかなかそうした機会は少ないからね。

僕の場合、
よく言えば色んなことに興味を持つけど、
集中力があまりない。

これは欠点であり
よくおこられていたんです。

人と違うことをすることが
認められてくるのは、
やり続けて結果が見えてくる時までは難しい。

理学療法士の肩書きでいくと差別化が難しいが、
自分の個人の特徴を見つけることは大切。

病院では、やり方次第で挑戦し
成長できることがたくさんあります。

外の世界に出てからは、
今まで関われなかった人と出会えたことが大きい。

人との出会いが一番おもしろい。
絶対人ってみんな違うじゃないですか。

この人は何が好きなんだろう、
どんなことを考えて行動しているんだろうって
考えることが好きなんです。

今はSNSですぐに情報も取れるし、
メッセージもすぐ送れますから、
気になったらすぐに連絡してみたらいいと思います。

こんな話を聞くと、
「おもしろいことしたいなあ!」なんて
思いますよね^ ^

おもしろいの定義は人それぞれです。
まちを散策してみると、
普段見えていなかったところに
「おもしろい」気づきがあるかもしれません。

理学療法士が地域をみることは、
病院で働くにしろ、外で働くにしろ大切なことです。

日頃の生活で「なぜ?」を見つけてみましょう!
ワクワクすることがあるかも!

ーーーーーーーーーーーーーー

<廣田恭佑>

◆株式会社PLAST HP
https://plast-project.jp

◆廣田さんが理事を務める商店街のシャッターアート
テレビ取材の動画が掲載されているのでご覧ください!
https://taishousuji-artmuseum.com

◆廣田恭佑Facebook
https://www.facebook.com/shamrock.zink

◆廣田恭佑Instagram
https://instagram.com/kyo.plast?utm_medium=copy_link

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?