マガジンのカバー画像

いい感じな関係を築くコミュニケーションのヒント・復刻版

76
精神科医である私が、2006年5月から2008年1月にかけて勤務先の研修医にむけて一方的に勝手に送りつけていたメールマガジンです。ほぼ当時の原文のまま再掲してご紹介いたします。
運営しているクリエイター

2020年12月の記事一覧

高齢者のプライド(37)

認知症を疑うとき、スケールを用いて見当識や記銘力、注意力を調べたりしますが、このとき高齢…

やすだ
3年前

妄想への対応(36)

妄想には「否定も肯定もしない」というのが基本原則です。では具体的にはどうしたらよいでしょ…

やすだ
3年前

自己紹介(35)

当たり前のことのようですが自己紹介は大切です。精神科の往診などをしていると、こちらが何者…

やすだ
3年前

心の壁(34)

心に壁を作る人のことを前に書きました。壁を作る理由は人それぞれ、いろいろとあるはずです。…

やすだ
3年前

葛藤(33)

葛藤とは相容れない事柄のどちらを受け入れるべきかの心の綱引きを意味します。「会社を休みた…

やすだ
3年前
1

ぶれないこと(32)

戦後3番目の長期政権になり、平均支持率歴代2位(時事通信社)という人気を博した小泉前首相…

やすだ
3年前
1

見通しを伝える(31)

うつ病診療の基本のひとつに、予想される経過を前もって伝えておくというものがあります。 「抗うつ薬の効果は1、2週間くらいで少しずつ出てきます」などと見通しを伝えることで、相手の苦しみに耐える力を補強するのです。どんな苦しみでも、あとどれくらい続くのかという見通しがあれば、それまでは頑張ろうという気持ち(あるいは、あきらめて開き直る気持ち)になることができます。 特にうつ病では「この苦しみは果てしなく続く」などと悲観的になりがちなので、特に意識して「果て」はちゃんとあるのだ

理由を尋ねない(30)

理由を尋ねる質問は相手を非難しているように聞こえやすいので注意すべきということを前に書き…

やすだ
3年前
1

心身相関(29)

身体疾患の症状に心理社会的要因が影響を与えている場合、それを心身症と呼びます。例えば喘息…

やすだ
3年前

症状を聞くコツ(28)

どの科でもいえることだと思いますが、「この症状があるならばこの疾患が想定でき、それならば…

やすだ
3年前
1