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【読書感想】読むタイミングによって浸透具合は違うー岡本太郎という熱波

こんにちは。
やすです。

11年努めたベンチャー企業を退職して、はやいもので6ヶ月が経った。
ぼんやりと、辞めたいなぁと思ってから3年続け、その3年の間には、諦めた昇進をちゃっかりしつつ、でもそれと同時に「自分の人生のために時間を使いたい」という欲が出て、踏み切った。

ぼんやり期はコロナ前。ここから自己研鑽をしまくる事にして、同僚や周りが「緩やかな変化」をしている最中に僕自身は「劇的に変化した」と自負している。結果、退職に踏み切ったわけだ。

自己研鑽期には、できる人を見習おうと決めた。だれでも良かったわけではなく、「世間的にできる人」を参考にした方がいいんだろうと思っていた。まずは、と思い、勤務先の代表取締役や取締役に、おすすめの本を紹介してもらった。彼らが今読んでいる難しい本を紹介してくれた。役職や家庭環境が異なるから、悩みも違う。これは後に必要になるかもしれないけど、今必要な本ではないな、と感じた。

次に参考にしたのは、教育系Youtuberの推薦図書。彼らの再生回数を伸ばしたいという意図と、提供してくれる情報が見事に合致した。今も活躍しているかわからない「まこなり社長」の推薦図書に「自分の中に毒を持て 岡本太郎」があった。

正直、岡本太郎は良く知らず、太陽の塔や芸術は爆発だ!という人だよな…という認識以外、なにも持ち合わせていなかった。それもあって、本の内容が全然入ってこない。
半分まで読んで本を閉じた。そこからわかった事は、生涯芸術家ということと、フランスで10年ぐらい過ごした、戦争という壮絶な経験をしている人ということ。平成元年生まれの僕に比べると、壮絶人生過ぎる上、メッセージ性も強いもんだから、自分の人生に照らし合わせた時に、乖離が大きすぎる。
結果、内容が入ってこない。
でも、この本はいつか役立つ。そう思って、3度の断捨離から生き抜いた本でもある。単行本だったから省スペースだったというだけかもしれないが。

退職前、仕事をしつつ副業を膨らませ、ある程度の収入になったら退職する。という安全策を模索していた。結局のところ、僕のやりたいことは片手間ではできそうな気配が無くて、見切り発車的に退職に踏み切った。

だけど、1mmも後悔はない。
とはいえ、モチベーションを失い、行動に移すことが億劫で、どこかやる気が無かった。
貯金を切り崩す日々の中で、「自分の中に毒を持て」を再び手に取る。半分読んだ事はリセットされ、1ページ目から半信半疑で読み進める。
以前も読んだはずなのに、今回はすんなりと入ってくる。それはもうグビグビと浸透していく。不思議である。

命を燃やせる何かに取り組めているのか?という強いメッセージに当てられて、少しずつやる気が戻る。

画家・芸術家と思って遠ざけていた岡本太郎は、生きることに真剣で、とにかく全力な人だったんだ。と熱波の様な文章を通して、理解できた。力強い文章なのに、読みやすい。スルスルと読めるのに、たまに頭をこづかれる。ハッとする。すごいやこの人。と思った。

思い返すと、僕は常々、怒りや反骨精神が原動力だった。彼の熱波の様な文章から、ほんの少し同じ香りがして、僕もこんな感じに生きたかったんだ。と、腑に落ちた。

芸術家になりたいとか、そんな話ではないんだけど、自分の命に対して真剣で、全力で生きているか?これが僕のテーマなんだよなぁと再確認した。
学校教育・社会人生活を通しての反骨精神。そこから一旦離れた退職後、自由の身で何ができるか?そう考えた時に、文字を書くこと。これが今できること。そう思ってキーボードを鳴らしている。

本を読んで、行動に移せたのだから、いい仕事をしてくれたってもんだ。ありがとう岡本太郎さん。

今までは、本を読んで、参考になる部分があったら付箋をして終わっていた。後から読み返したら、どんな点が参考になったか、思い出せるだろう!と自分の記憶力を過信したのだ。

自己研鑽期に始めたジャーナリングを通して、自分の記憶力のあいまいさに気付く。

この本からは、付箋をしつつ、何が気になったかメモ書きを残すことにした。本は夫婦で共有しているから、直に書かず、メモ帳をちぎって挟む事にしてみた。

そして、もっと岡本太郎の生き様を感じてみたくて、古本でいくつか購入してみた。

行動に移した事(備忘録として)

・影響を受けてnoteを1記事書いた。
・付箋だけじゃなく、気になったことをメモ書き記して挟む。
・岡本太郎の本を何冊か買った。

皆さんはどんな本を読んで、どんな影響を受けているんだろう。
そう考えると、ワクワクしてくる。

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