この本の醍醐味とは作らせる側が責任を持つ「要求定義」
と気づき、前回からその後続フローに入っています。
前回は要求定義をしっかり実施したあとに、いざシステム構築を発注するベンダー選定でした。
ベンダー選定するときにも、要求定義でしっかり作ったFMが大活躍でした。
今回は最終選定できたベンダーといよいよシステム構築について議論を開始していきます。
フェーズとしては、まだPEWです。
文字数:約4,500
参考①:PMの役割の説明
参考②:そもそもDXとは
参考図書
1.全体フロー(今回は⑤⑥、前回は⑤)
Q章 PEW:稼働までの計画を立てる
1.ベンダーから提案されたスケジュールを鵜呑みにしない
2.システム構築スケジュールを精査する6つの観点
3.プロジェクト外とのコミュニケーションは疎かにしない
参考:テストの定義(ケンブリッジ版)
R章 PEW:プロジェクトの投資決裁を得る
1.費用対効果分析は数回実施する
2.ベンダーの見積範囲外が落とし穴
3.黒字にならないシステムの訴求方法
S章 BPP:課題を先出しする
1.本格的に作る前に、試す
2.BPPの7つのステップ
<#6 _ROIを精査する&細かくテストするの所感>
今回は
Q章:稼働までの計画を立てる
R章:投資決裁を得る
S章:課題を先出しする
の3章を一気に見ていきましたが、それぞれが独立して重要な項目でした。
あとで読み返してみると、つながりを見つけようとすると混乱するので、そのまま各章を素直に読むと良い内容でした。
決裁資料の作成方法まで指南しているので、ここでコケてしまうケースが結構あるんでしょうね。
「あなたが言い出したのに・・・」って経験、結構ありますね。
ここまでの要求定義、ベンダー選定、スケジュール策定は結構時間がかかるので、経営者も指示したことを忘れてしまう可能性があると思います。
なので、
決裁という形でなく、細かく報告する
のが絶対良いと思います。
真面目にコツコツと一生懸命考えたのに、決裁を得られなければ水の泡ですので。