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お金について考える#3_お金の使い方をコントロールする

お金について考えるシリーズもこれが最後です。
これまでも同じことを言っていますが、投資を始めるにあたりたくさんの本を読みました。
その中でも”これを読んでおけば大丈夫”と思った2冊をまとめています。

前回までは池上彰さんの本でしたが、今回から以下の本を紹介したいと思います。

タイトルはなかなか痛烈に映るかもしれませんが、年収問わず読んで損はない本だと思います。

所感にも記載しますが、特に参考になったのが、使う口座、貯める口座、増やす口座を分けることです。
実際に私が現在取り組んでいる家計の収支の見える化を進めるうえで大変さ参考になりました。
文字数:約3,700

参考図書

第1章 老後のお金に困らない3か年計画

・30代半ばの人が抱える不安の根底にあるものと強い家計をつくるお金の基本
①人生でいくらお金を使うか分からない(支出の問題)→支出を抑える
②この先どのくらい稼げるのか分からない(収入の問題)→収入をあげる
③多くのお金を準備する方法が分からない(貯蓄の問題)→貯蓄を増やす

・3か年計画
1年目:家計の現状を把握し、支出をコントロールする感覚を身につける
2年目:お金を貯める仕組みを知り、貯金できる家計にする
3年目:支出のコントロール、貯金の仕組み完成で、次はお金を増やす家計にする

・自己投資はしっかりする

37歳独身、年収300万円知っておきたいお金のこと
ISBN978-4-620-32635-1
P38〜P54

第2章 支出の現状把握

お金を貯められない人の共通点は現状把握力の低さ
・最初の一歩として一つの費目に絞って家計簿をつけてみる(まずは現状を知る)→次の1ヶ月はその費目が少しでも減るように節約してみる→支出の記録と節約を継続し、家計をコントロールする感覚の実感
・次のステップは食費の把握
・次のステップが固定費と変動費の把握
・固定費:住居費、通信費、教育費、アプリの課金代
変動費の節約は長続きが難しく、成果の出にくい取り組みだが、固定費は一度減らせば効果が確実に持続する

◼️家計の三分法
①消費
:生活するために欠かせない支出
②浪費:無駄遣い
③投資:将来の自分に返ってくる使い方
→三つを分けることができる箱や封筒を準備してレシートを入れていく
・三分法で「あの使い方は失敗だった」と振り返ることのできる仕組みを用意する

37歳独身、年収300万円知っておきたいお金のこと
ISBN978-4-620-32635-1
P56〜P90

第3章 貯金を増やす方法

・貯金は毎月いくらぐらいが良いか→手取り収入の1/6を目安にすると良い
コツコツ貯めるためには使うお金と貯めるお金を分ける
①使うための口座(毎月のやりくり、急なご祝儀など対応できるお金)
②貯めるための口座
③増やすための口座

・一般的に使うための口座と貯めるための口座が一つになっている
具体的な実践方法として、給与口座を使うための口座、ネット銀行など手数料の低い口座を貯める口座、証券口座を増やすための口座にすると良い
使う口座には生活費の1.5倍のお金がある状態にする
貯める口座には、生活費の半年分を最低ラインにする
・増やす口座(証券口座)の解説で戸惑うのが「特定口座・一般口座」と「源泉徴収のあり・なし」の選択(特定口座、源泉徴収なしを選べばOK)
・年間取引報告書を証券会社が作ってくれるのが特定口座、自分で作るのが一般口座
・源泉徴収ありとなしの違いは源泉徴収ありは必要な手続きを証券会社が代行してくれるので、確定申告の必要がない、なしの場合は確定申告を自分で行う
・源泉徴収ありの方が良い気がするが利益が20万円以下の場合でも利益が発生した時点で約20%の税金が自動的に徴収されてしまう

37歳独身、年収300万円知っておきたいお金のこと
ISBN978-4-620-32635-1
P92〜P128

第4章 投資でお金に働いてもらう

・お金を増やすためにできること
①収入を上げる
②支出を減らす
③運用で増やす

iDecoや積み立てNISAなど長期に渡る分散投資が可能で税が優遇される仕組みがある
・資産運輸に取り組むべき理由は「老後の安心資金を作るため」と「お金の価値の目減りから守るため」
・目減りとは、100万円の貯金をそのまま金利がつかない預金に置いておいても額面の100万円は変わらないが価値が下がること
・長期、分散、積立投資は複利(元金+利息に利息がつく)なので、お金がしっかり働く
・投資のリスク(不確実性)は常に付きまとう
ただし、インフレや円安が急激に進めばお金の価値は一気に目減りする可能性がある=現金を元金保証の銀行に預けておくのもまたリスク
・通常は投資で含み益が出た場合、利益を確定した時点で約20%の税金がかかるがiDecoとNISAは非課税、税制優遇ではiDecoの方が勝っている
→「拠出」「運用中」「受取るとき」全てで非課税(積立NISAは運用中は非課税だが、拠出と受取る時には課税)

37歳独身、年収300万円知っておきたいお金のこと
ISBN978-4-620-32635-1
P130〜P 164

第6章 65歳以降の生活

日本の年金制度は3つの組み合わせ(三階建ての構造)
①国民年金:すべての国民が加入する基礎年金制度で65歳以降、老齢基礎年金を受取る
②厚生年金:民間企業の会社員は国民年金と合わせて加入し、65歳以降に老齢基礎年金と老齢厚生年金を受取る
③上乗せできる年金:国民年金にプラスして納付することで受取る「付加年金」「国民年金基金」や、厚生年金にプラスして納付することで受取る「厚生年金基金」、iDecoなどがある
・年金の受給開始は60〜70歳の間で好きな年齢を選べる
・60歳から繰り上げて年金をもらった場合、65歳から受給を始めた人に年金額総額を76歳で追い越される、同じく61歳なら77歳、62歳なら78歳にもらえる年金額が追い抜かれる
・自分が80歳まで生きないと思うなら65歳よりも前に受給した方がお得で、逆に長生きすると思うなら70歳まで繰り下げた方が圧倒的にお得

37歳独身、年収300万円知っておきたいお金のこと
ISBN978-4-620-32635-1
P166〜P236

<所感>:私の収支の見える化紹介

ここからは所感というよりは、自分がお金の本を読んでどんな実践をしているかを紹介したいと思います。

①クレジットカードは1枚にする
→勉強する前は3~4枚のクレジットカードを使っていました。
 ただそれぞれ口座が違ったり、過去との対比が難しいので、クレジットカードを1枚にし、カードによる支出の推移を見えるようにしました

②MoneyForwardに連携できるものはする
→MoneyFowardのようなFinTechは使うべきだと思っています。
これによって、まず間違いなくカードや口座情報は連携できますので収支や資産状況を確認できます。
また投資信託も連携できるものが多いので、利回りの確認にも有効です

③現金出費はすぐに入力する
→現金を使ったらすぐに入力する。と言いつつもこれが結構難しいです。
実際は週に1回とか溜まったレシートを一気に入力することもありますが、入力しておけば後で絶対後悔しないのでここは頑張っています

④資産ポートフォリオを意識する
→2018年から投資始めました。当たり前ですがそれまでの資産は90%以上が現金でした。(一部貯蓄型の生命保険など)
これを貯蓄の一旦優先度を下げて、いまは現金比率が45%くらいまでなりました。
なるべく40%くらいになるようにコントロールして、都度投資額を増やしたり減らしたりしています。
円の価値を基準にすると、なかなか違和感ありますが、円だって価値は変わっていると理解すれば、株・現金にリスクを振っています。

⑤積立NISA、iDeCoは有効活用
→これは今や一般常識かもしれませんし、この二つだけの説明だけでたくさんの本が出ています。
とにかく投資を始める第一歩としてはとても良い仕組みだと思います。
ちなみに今回紹介した2冊目の本では、NISA口座は「源泉調整なし」が良いと書いていますが、「源泉調整あり」のほうが良いと思います。
配当金に対して課税されるので、投資信託で気づかぬうちに収益を得て確定申告忘れてしまえば脱税になってしまうので、ありがおすすめです

あとNISA口座→特定口座に移ると増えた分は課税対象になりますのでご留意を

⑥月次のキャッシュフローを整理
これが最後ですが、MoneyFowardもレポート機能があるのでそれでも十分なのですが、ちょっとだけ落とし穴があります。
それは投資が振替になっているため、資産も含めてみればOKなのですが、月次単位の家計のキャッシュの動きにズレが生じます。

なので私は、MoneyForwardのPC版にログインし各月の収支のExcelをダウンロードして、年次Excelにペタペタ貼り付けてどれくらい支出しているかを見ています。
これも結構手間で、大変なのですが3か月に一回くらいのペースでも更新すると「投資が増えすぎて、貯蓄ができていないな」など早めにキャッチできます。

マガジン作りました!


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