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「筋トレ」と「投資」には共通点がある。でも、共通点じゃないことの方が重要な気がする。

私は日頃からトレーニングをしています。
有酸素運動(主にランニング)と無酸素運動(主に自重トレーニングと加圧トレーニング)です。
ここでは上記のトレーニングを簡単に「筋トレ」とします。

筋トレを通した身体づくりを独学で勉強し、栄養や休養等も含めて様々な試みを始めたのが18歳頃。
筋トレしていない時期もありましたが、その期間を加味してもおよそ15年以上細々と続けています。

そのおかげか、今では身体の因果関係の予測と対処がある程度はできるようになりました。

今も2日前にした筋トレによる筋肉痛を感じながら、ふと思いました。
この状態や感覚を、最近取り組みを検討している投資に適用できないか。

取り組みにおける共通点があれば、筋トレで培った感覚や手法を転用し活かすことができると考え、早速調べてみました。

見つけられた共通点は、大きくは以下の3点。

【共通点①】継続がリターンを生む

筋トレも投資もリターンを得るには継続的な取り組みが必要です。
※投資においては、正確には「リスクを高め過ぎずにある程度安定的なリターンを得るには」
筋トレは短くとも3ヶ月、長ければ半年〜1年。
投資は複利効果を狙うとなると、もっと期間を要します。

【共通点①’】継続するためには仕組み化(計画とスタイルの明確化)が重要

共通点①から派生するものになりますが、継続するためには以下のような継続できる仕組みを作ることが重要です。

  • 目的を明確にする

    • 体重、体型という定量的な指標

    • 何かのイベントに向けての定性的なものでも○

  • 無理をしない計画を立てる

    • 自分が投資できる無理のない金額(重さ)や頻度から始める

    • 細部にこだわり過ぎる、完璧を目指してしまうのはNG

  • 計画を立てたら、感情に左右されず、ルールに従って実行する

    • 精神的に疲労している時は筋トレではフォームが乱れ怪我をしやすくなる

    • 投資でも同様に弱気になってチャンスを逃したり余計な損切りをしてしまう可能性がある

  • 経過を記録する

    • 自分にとって継続するインセンティブが高くなる(達成感がある)

【共通点②】分散によりリスクが下がる

筋トレの種類には、特定の筋肉を集中的に鍛えるものと、複数の筋肉を同時に鍛えられるものがあります。
両者ともメリットデメリットはありますが、特に取り組み始めた頃の場合は前者では負荷が一部の筋肉に集中してしまうため怪我をしてしまう可能性があります。

投資(株を例にします)でいうと、前者は個別株への投資で、後者はインデックス投資になります。
個別株への投資は、値動きが一つの銘柄に左右されるためリスクが高くなり、上級者でないとインデックスを上回るリターンを得るのは難しいといわれています。

【共通点③】リターンによって自由度が高まる

筋トレによって筋肉がついたり筋力が高まることで、それまでできなかった行動ができるようになります。
身近な具体例で言うと、階段を上るときに苦しくなくなるといったことです。

投資も同様で、投資による財産形成ができれば、経済的な理由での行動や選択の制限を減らすことができます。
最近の(極端な)例としては、FIREもそれに該当します。

挙げられた共通点は普遍的な内容じゃないか…?

ざっと共通点を調べて挙げてみました。
筋トレと投資に特化した共通点かと言われると、そうでもないような…
他のことにも適用できる普遍的な内容である気もします。

調べる中で、共通点ではないことも見えてきました。
筋トレに慣れ親しんでいる私にとっては、取り組みにあたっては共通点ではないこと(非共通点)の方が、留意するポイントのように思えてきています。

見つけられた非共通点は、大きくは以下の2点。

【非共通点①】原資の枯渇有無

無理な投資をすれば簡単に原資はなくなりますが、筋トレではそういったことは余程のことをしない限りありません。
これも非共通点といえますが、そもそもリターンを産む仕組みが異なります。

リターンを得るのに時間やモチベーション等も必要になるが共通要素は一旦割愛

投資においては、破綻しないように取り組む必要があります。

【非共通点②】リターンに対する脳の働きが違う

投資のリターンである資産(≒お金)は、その存在の特殊性がサイコロジー・オブ・マネーというお金に特化した心理学に言及する書籍を生み、BRAIN DRIVEN ( ブレインドリブン )という脳に関する書籍でも明確に「特殊である」ことが書かれています。

投資はリターンがそのお金ですから、強いモチベーションがわく代わりに無茶もしやすくなります。
※筋肉に対してそうなる方はごく稀だと思います

反面、非共通点①でも書いたように、投資は取り組み方によって原資が枯渇する可能性もあるため、十分に注意が必要です。

まとめ

筋トレと投資の共通点と非共通点を調べてみました。
結果的に、お金の特殊性を改めて認識しましたし、投資する場合には注意して取り組むべきだとも思いました。

とはいえ、何かの記事に「投資も体(筋肉)も、その人にとってかけがえのない資産になる」と書かれているのを見て、納得しているところではありますので、今後投資にも取り組んでいきたいと考えています。

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