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正確に伝えることは難しい?

人はたびたび、人から言われた言葉を誤解(誤訳)する。それはきっと言葉を発信した人と、言葉を受け取る人の体験の違いから生じるものだと思う。
「そんなつもりで言ったわけじゃないのに……」
そんな言葉を発した(受け取った)ことのない人はおよそいないだろう。
人は誤解する生き物だ。結局のところ、言葉そのものには意味はない。
それこそこの記事で発信する言葉の羅列もできるだけ誤解のないように伝われば嬉しいとは思う。それでもきっと読み手には違う解釈をされるかも知れない。それはどうしようもないことだ。言葉に対する経験が違うのだから。

何が言いたいのかといえばこういうことだ。
相手から言われた言葉に対する受け手側の反応というのは、その言葉を自分が他者に使う時に、その言葉に無意識に乗せる感情として受け取るのではないだろうか、ということだ。
だから誤訳が生じる。
そんなつもりで言ったわけじゃないのに……ということになるのだ。

言葉なんて何の意味も持たない。いや言葉そのものの意味はあるが、私が言いたいのはそんなことじゃなく、言葉に乗せる感情の体験が違うから、言葉そのものには意味がないと言っているのだ。
言葉は、ただの言葉だ。そこにどんなエネルギー(気持ち、感情)を乗せているのか。それこそが重要なのだと思うのだ。
対面しながら話すのはまだいいが、最近では文字でやり取りする場面が増えている。そのために受け手が勝手にその言葉を受け取りたいように受け取るし、自分自身の過去の体験からその言葉を勝手に解釈して受け取る。そのために誤訳が生じることが増えてきているように感じる。
相手の表情や言葉の抑揚や調子がわからないために、読み手が読みたいように読む。ひどい時にはまったく発信者側が乗せたエネルギーとは逆だよ、なんて時もあるのだ。

対面の時には発せられる言葉よりも、それ以外の情報で相手の感情を受け取っていることが多い気がしている。だからこそ携帯とかやりながら会話されたりするとすごく不快な気分になったりもするし、全然話に集中していないじゃないかと憤りを感じたりもするのだ。
人は外側から入ってくる情報(言葉、態度、表情、熱意など)が多いほど、相手に正確に言葉が伝わる。しかし昔よりも相手を見ない情報のやり取りが多くなった最近のコミュニケーションはとても難しい。
これからのコミュニケーションはきっともっと変化してくるし、人はもっと敏感にならざるを得ないと感じる。つまりエネルギーに敏感にならざるを得ないのだ。言葉そのものよりもそこに乗せているエネルギーを感じられるようになる必要がある。

確かにエネルギーに敏感になるとコミュニケーション的にはいろんなことが難しくなってくる。しかしそれでもエネルギーの仕組みがわかってくると、逆にいろんなことが簡単になってくる気がする。
私たちは普段、言葉や語調、しぐさや表情などからエネルギーを受け取ることに慣れている。でもエネルギーを先に感じられるようになってくると、左脳で理解するような情報はあとから入ってくるのかも知れない。
もしかしたら見えない存在からの情報をキャッチすることだって、今以上に簡単になってくるかも知れないし、そんな時代が訪れることだってそう遠い先の話ではないのではないかと思う。

イルカやクジラのように、言葉ではなくテレパシーで会話できるようになってきて、言葉そのものが本当に消えてしまう時代が訪れるかも知れない。
そもそも基本的に言葉は感情の乗り物だ。名詞はどうなんだ?と言われそうだが、名詞にだって深くまで紐解いていくとそこにはちゃんとエネルギーが乗っかっている(はず)。

昨今、言葉が乱れていたり簡略化された言葉を多用する人が多い。これも時代の流れだし、その言葉でやり取りができる時代でもある。関係ないかも知れないが、マスクという口を覆うことが一時的とはいえ世界的に習慣化されたことをある種の未来からのサインだと受け取れば、言葉がなくなりテレパシーで会話するのが当たり前になる日が来るのかも知れない。
考えの飛躍かも知れないが、コミュニケーションというのはエネルギーのやり取りなのだ。言葉の体験による誤解(誤訳)が少ないほうが無駄がなくていい。
そんなつもりで言ったわけじゃないのに……という言葉がなくなるほど、人が言葉ではなくエネルギーでやり取りできるようになれば、きっと人は今よりもストレスを感じなくて済むし、嘘やごまかしがなくて済むのだ。
時代は、イヤ地球を取り巻くエネルギーは着実に進化している。

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