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フラの起源。

フラの起源は闇の中に葬られている。千年以上続くチャントは存在するが、いつからフラがハワイ諸島にやってきたのかは誰も知らないのだ。
太古のハワイでは、オハナには人々の生活を左右する統率力が働いていた。信仰を中心とした日常生活、争い、平和をひとつにまとめる力だ。
フラの役割は、天界の目には見えない力と、地上の目に見える世界の絆を創り上げていた。人は神々とアリイ(身分の高い王族など)をフラでたたえ、敬意を表していたのである。

フラには島によって異なる伝説がある。

ある日、火の女神ペレが姉妹たちと一緒に海岸に遊びに行きました。そこでペレは最愛の妹ヒイアカが友達のホーポエと踊ったり、遊んだりするのを見ていました。
ペレがヒイアカに「いったい何をしているの?」と尋ねます。
その返事としてヒイアカは女性全員にイリマのレイをかけ、ペレをたたえて最初のフラを踊り、その後フラを長女に教えるようになったと言われている。

また他の伝説によると、起源1000年頃の有名な航海者ラアマイカヒキがタヒチからハワイ諸島へ初めて太鼓を持ってきたという。この大きくて立派な楽器はモロカイ島の人たちにフラを教えるのに使われた。あるいは彼が初めてオアフ島の人々にフラを教えたと言われている。
他にもフラはオアフ島でひとりの男性を巡って、彼を恋人として独占したいふたりの女性が競う目的で始められたという説もある。

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カウアイ島には有名なクムフラであるキリノエという人がいたと言われている。またどの島にもラカ(男性、女性両方の説がある)という神がフラの神として崇拝され、ヒイアカがラカのために数多くのフラを捧げたことからフラの神となっている。
また場所によってはフラの神はラカではなく、カポだという説もある。
いずれにしてもフラの起源に対する意見の対立は現在まで続いているが、共通しているのはフラが西暦1000年頃からハワイに存在しているということである。

さまざまな伝説の中でもフラ発祥の地とされているのがモロカイ島の西部にある「カアナの丘」だ。クムフラだったジョン・カイミカウアはモロカイ島に伝わるチャントを紐解き、探し当てた場所なのである。
この地でフラの女神ラカが初めて人にフラを伝えたとされている。
2006年にジョン・カイミカウアは亡くなっているが、彼のハラウが彼の遺志を継ぎ、今でも毎年「カ・フラ・ピコ」というフラの神事が開催されている。

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