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私がインスパイアされたハワイの本たち ~ハワイの歴史や文化を知る編~。

前回に引き続き、私が影響を受けて参考にしたハワイの本ということで、今回は「ハワイの歴史や文化を知る」ために参考にした本をご紹介したい。

まずは『ハワイ』(山中速人著・岩波新書)

タイトルの通り、ずばりハワイ。ハワイの文化、歴史を紐解くのにはとてもいい本だと思う。序章に書かれた最後のページをご紹介したい。

私は、最初、ハワイとこんなに長く深くつきあうつもりは毛頭なかった。助手に採用が決まったとき、それまでほとんど意識にすらなかったハワイというところについて、私は初めて真剣に考えた。そして、自分の頭のなかに、観光地というイメージ意外に、何の情報もないことに気づいた。だから、日本の多くの人々が、こんなに身近になったハワイについて、ほとんど何も知らない、知ろうとしないことがよく理解できる。
でも、せっかく、この本をとおして、小さな縁ができたのだ。多くの日本人の知らなかったもうひとつのハワイについて、ぜひいっしょに探訪してみようではないか。そして、この島々の近代の歴史と社会の成立ちを追うことで、このユニークな社会の知られざる素顔に触れてみようではないか。
そうすることは、観光によって歪められたハワイのイメージを回復することにもなるだろう。それは、これからハワイを訪れる人々にとっても、より深い理解の道しるべになるに違いない。
しかし、それだけではない。この社会を構成する多種多様な人々が作り上げてきた民族共存の思想で、先住民たちが守ってきた地球にやさしい生き方から、私たちのこれからの生き方と社会のあり方を考えるうえで、多くの参考となる発見があると信じるのである。
ワイキキの向こう側にある、まだ知らない、もうひとつのハワイをもとめて、さぁ!

ハワイの文化や歴史と文化を簡潔にわかりやすく伝えてくれる一冊である。

次は『南島の神話』(後藤明著・中公文庫BIBLO)

こちらはタイトルの通り、ハワイを含めた南の島々、ポリネシアの島々の神話をまとめた本である。ハワイの創世神話である『クムリポ』も全文書かれている。

ハワイの神話、ポリネシアの神話を理解するうえではとても役に立つ一冊だし、ハワイの神々についても描かれているので楽しい一冊である。

最後の本は『星の航海師 ナイノア・トンプソンの肖像』(星川淳著・幻冬舎)

ハワイアン・ルネッサンスという1970年代に起きたハワイの豊かな古の知恵を復興しようというムーブメント。このハワイ復興運動の際にスターナビゲーションによって太平洋を航海するという伝統航海術を復活させたナイノア・トンプソンというキャプテンのことが綴られている。
風の声を聴いて、波の手綱を引き、海の道を見つけ、星と対話する男の肖像は、ロマンにあふれている。

以上、3冊を紹介した。ハワイを知る手引きになれば嬉しい。

Aloha&Mahalo. 

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