あなたはオンリーワン。
私は高校1年生のときに、『ニーチェの言葉』という本に本屋さんで出会った。
読んでみると、ニーチェの言葉は物事の本質を突いていて、普遍的な真理に思えた。
私はこの本を旅先にも持ち出すほど、お気に入りだった。
この本をきっかけに、私は高校2年生ごろから大学1年生まで自己啓発書を読み漁った。
変なところで真面目な私は、自己啓発書とニーチェの言葉で語られていた、普遍的な心理を自分にも取り入れて、自分の心の在り方を律しようとしていた。
私は気づくと、自分で決めたルールにがんじがらめだった。
例えば、いくつもの自己啓発書に、自己肯定感を高めるには『他人と自分を比べない』と書いていた。
Instagramでキラキラしているモデルのアカウント巡りをしていると、自分の人生がキラキラではない気がしてくる。
他人と自分を比べないなんて、SNSで世界中の色んな人の生活を覗き見できる現代において、不可能に近い。
ここで理解すべきなのは『隣の芝は青い』ということだけなのに、その当時の自分はそれがわからなかった。
私の心は天邪鬼で、比べまいと強く思えば思うほど、他人の“キラキラしかない”人生と自分を比べて自己嫌悪に陥る自分に嫌気がさした。
大学1年のとき、そんな自分に限界がきた。
きっかけは、あんなに信じ啓蒙していたニーチェは自殺で死んだ哲学者だったと知った時。
もう無理だ。
私の中で何かがプツンと途絶えた。
この時初めて、ニーチェを疑った。
今まで読んだ自己啓発書全てを疑った。
これを機に、私は他でもない自分を信じ始めた。自分の感情を受け入れるようになった。
そうすると自然に、私の視野は開けた。
前は前面からしか見えていなかった四角い箱が、下や横、ななめなど、360度から見えてきたのだ。
そうしたら、心にぐるぐる巻きにされていた足枷がなくなって、また楽に息をすることができるようになった。
そこで、私は本の読み方について学んだ。
①本を読むとき、先にあるのは自分自身。
→ 自分の立場を持って本を読む。
②作者になりきろうするとおかしなことになってしまうこと。
→ 時代も違うし、作者とは立場も違うことを念頭に置く。
③作者と自分は対等であり、必要な線引きがあること。
→それぞれに個性があり、自分も含め尊重することを忘れない。
もちろん自分自身を疑うことは成長につながるが、何事もほどほどにすること。
いくら理論で理解できても、感情は結びつかないことがある。
作者は作者。自分は自分。
…あれ?『他人と比べない』ってこういうことか!と気づいた瞬間でもあった🤭
他人と比べないのではなく、他人とは比べられないのだ!
あなたはオンリーワンなのだから。
自分の気持ちに素直になると、優しい世界が見えてくるはず。
愛を込めて、
L.M.
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