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なぜ公共交通機関は規制されるのか?

皆様おはようございます。横浜支部の井上です。

※先に申し上げておきますが、スマホ等からご覧の際は区切り等が変に切れたりして見辛い事をお詫びいたします。現在私には、その辺りを調整する技術がありません・・・

今回の画像は、過去に養成入社させて頂いた伊豆箱根交通・南足柄営業所所属の日産セドリック・スーパーカスタムCMTです。
コラムMTとベンチシートの採用で、お客様は5名まで乗車可能、トヨタ系より若干パワーがあり、シフトフィールもガッチリとしており、セダンらしいカクカクとしたデザインで大好きな車でした。
(*´▽`*)

今は無きこの車ですが、実際にこの辺の時代から私はタクシー業界にいます。

さて、昨今「ライドシェア」が色々と世間を賑わせています。これはタクシー会社の管理の下で自家用車やレンタル車両での有償輸送を行うサービスですね。

端的に思うのですが
ride=乗る
share =分け合う

これらの単語を合わせて「ライドシェア」と呼ばれていますが・・・

分け合うのであれば、運転者の目的地に合わせて便乗して行くのが本来の考え方ではないのかなぁ?とか考えたりします。でも今のライドシェアって、乗客の目的地に「のみ」向かう車なので、行ってみればタクシーと変わりませんね。

違いといえば、第一種免許で営業できる事くらいでしょう。

普通・中型・大型の免許には第一種と第二種の区分けがなされています。

第一種は直接的にお金を頂かない車両を運転する時に必要=貨物
第二種は直接お金を頂く車両を運転する時に必要=旅客

まあ、車両のナンバーなどに関しても語るとキリが無いので簡単にしておきます。

はい、戻ってライドシェアですが・・・
確かにアプリ決済等で直接お金は頂かないかもしれませんが、運行する度に料金は発生し、後に運転者に支払われますし、完全な旅客輸送ですから

二種免許必要ですよね?

免許試験の内容としては、二種になると合格基準が高くなり、鋭角コースが追加されたりと少し難しくなります。

私が普通二種を取得した20年近く前は場内試験のみでしたが、今は公道上での試験も追加されています。大型二種は教習所で取得したので、言ってみれば最近の二種免許試験も経験しました。

さてさて、話が若干コースアウトしましたが
(-_-;)

「なぜ公共交通機関は規制されるのか」です

あくまで私の知識の中でしかありませんが、その昔タクシーには
「カミカゼタクシー」と呼ばれた車がいたそうです。
当時のメーターは「距離制」だけで、実際に走った分の料金しか計上されなかったそうで、乗務員は「とにかくお客様を乗せるんだ!」と躍起になって町中を爆走していたそうです。

それがある意味見方によっては神風特攻隊の様に命知らずの走りをする事から、そう呼ばれる様になったと聞いています。

当然、タクシーが関係する事故も今とは比にならないほど多発しており、それに対して対策を運輸省(現:国土交通省)が行ったそうです。
・時間併用制料金
・個人タクシー制度創設
↑時間併用とは、10キロ以下で走行する時にもメーター料金加算しますよって意味です。これには例外があり、一部高速道路などの人が歩けない所では時間制を止める措置を行います。理由は「動かないならココで降りるよ」って言えないからですね。
個人タクシー制度は、法人タクシーで規定年数勤務し、各種開業要件を満たした上で試験に合格すれば「個人事業主」としてタクシーの営業ができますって事になります。

規制の理由は悲しみを覚える人を少しでも減らす為
人にはお金だけで買えない、大切な絆がある

そんな理由から公共交通機関には様々な規制があるのだと考えています。

さて、これらの対策を行い事故を減らそうとしていた先人達がいたのに・・

2002年の小泉政管下での規制緩和(改正道路運送法の施行)
そして、今回のライドシェア規制緩和

もう先人たちの苦労を無にして時代に逆行しているとしか言えませんね。

それと、ライドシェアなら簡単にできるし規制緩和してもいいじゃん?

そう思われた方は別側面から旅客輸送を考えてみてください。

貴方の労働力、安売りしていいんですか?

副業・何とかワーカー・隙間時間

これ、聞こえはいいですが企業が正社員として雇用する責務を果たさず、都合の良い労働力を安く買い叩いて使っている様にしか思えません。

また、自家用車を使う点ではタクシーとは違いいくつかの問題点も抱えています。これは個人的に国土交通省のパブリックコメントでも投稿しましたが、自家用車では

・チャイルドロック、両方かけられます(タクシーは右のみです)
・パワーウィンドウロックかけられます

この二点の問題として、両方かけると後席に人を閉じ込める事が可能なのです。これは利用者の方々にとっても大変脅威でしょう。ね。

私には娘がいますが、彼女を後席に載せた時に自家用車で先の二点ロックで試してみました。

「出れない!どうしたの?」

まだ彼女は未成年ですが、言葉で一般自家用車に乗る事の危険性を教えても今一つ理解しないので、実際に試しましたら、一回で全てを察して理解してくれました。

「これってライドシェアで起きたらヤバいよね?私はタクシー一択だよ」

終電を待って駅に待機している時、しばしお疲れの若い女性がご乗車される事はタクシーではよくあります。

女性一人でもタクシーに安心して乗れる

簡単な事ですが、これって大事な事なのですよね。タクシーに乗れば、最悪何か問題が起きても苦情等の相談先はありますし、何より乗務員として運行の前に安全や接客に関する教育も行われています。

車のナンバー覚えておけば、何処の誰が運転していたかはすぐに分かる仕組みになっています。

それらの積み重ねた安心感から若い方でもご利用頂けるのだと思います。

もし、今から「運転が好き」「旅行が好き」「人と接するのが好き」に当てはまる方がいれば「タクシー乗務員」を目指してみてはいかがでしょうか?

例えば、先の伊豆箱根交通さんだと西武グループの一員であり、伊豆箱根グループとしても鉄道・バス・タクシーなど多くの事業を手掛ける大手なので安心できます。静岡県東部や神奈川県西部にお住いの方には良いでしょう。
基本ヤサカ推しなんですが、他社紹介「も」します。リアルな話、私が在籍している頃と比べると大いに働きやすくなりました。
リンク張っときましょうか、せっかくなので
((´∀`))ケラケラ

https://www.izuhakone.co.jp/koutsu/


また、私達東京ヤサカでも、京都ヤサカグループとしては多くの事業を手掛けている大手であり、労連や共済会などの協力によって一人一人が働きやすい環境を用意しております。

以前に労連の会合の時、グループのバスガイドさん達とお話しする機会があったのですが、彼女たちは会場のスタッフさんに

「ありがとうございます」

この言葉をひと時も欠かさなかった事から、全体としても素晴らしい企業風土があるのだなと思いました。実際、仕事でストレス抱えていたら他人に優しくなんて出来ませんからね?

そんな環境がある東京ヤサカ自動車横浜営業所「も」悪くない会社だと思いますよ?
こちらもリンク張っときましょうか、せっかくなので(こちらが本命)
((´∀`))ケラケラ

https://yasakayokohama.wixsite.com/yokohama-union

都内大手もいいかもしれません、稼げるかもしれません。
でもその為に自分を押し殺してマニュアル通りの接客して、お金の為に自分を売って仕事して長く続きますか?

乗務員さんはオジサンばかりです。
でも嫌味のないオジサンばかりです。
そして、彼らの得意分野は前職の経験もあり
営業・監理・法律・教育など多種多様の経験があります。

長くなりましたけど、悪くないと思うので、noteの他にHPやX等をみて、
実際お話を聞きにきて頂けると嬉しいです。

入社後にはこれらを管理している本人が貴方とお話しする場面が出てくると思いますが、その時は

コーヒーおごりますね
((´∀`))ケラケラ

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