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#034 さあ、ハードルを下げよう。

ベビーステップ

ベビーステップ、という言葉を聞いたことがあるだろうか。何かをやろうと思った時に、小さく始めてみるという意味の言葉だ。

例えばこのnote。毎日書く、と意気込んでみたものの、結局隔日更新となってしまっている僕。それでも、前回のア◯ーバブログの更新記録をサクっと抜いてしまった。しかもア◯ーバを書いていた頃は、僕は海外ボランティアという身分であり、時間は今よりもたっぷりあったのだ。それでも挫折した。なぜか。ハードルを上げすぎていたからだ。写真を3枚挿入して、文字をデコって・・・などとやっているとそれだけで30分は過ぎてしまう。

リトライの今回は、ハードルをぐーーーーーーーーーんと下げた。基本、画像は用いない。デコらない。書く端末はPCでもいいし、スマホ・タブレットでもオッケー。思いついた時に思いついたことを意のままに書いていく。

目的を「自分の頭の整理ために書く」と設定。人様に読んでもらえれば儲けもん、という程度のものである。僕にとって大事なことは、やさかもの記事って面白いよなーと思ってもらう事じゃなくて、僕自身が書き続けることなのだ。

質よりスピード。断然スピード。

僕は知らず知らずに、自分でハードルを上げてしまう癖がある。報告書を1つ書くにも、数値を入れて折れ線グラフを入れて、写真を挿入して…とかっこいいゴールを目指してしまうのだ。故に、披露(提出)までに時間がかかっていた。結果、時間がかかった割に人の役に立たなかったり、ひどいときは「こんなに時間がかかったのにこのクオリティー??」と失望される事もまま経験した。

これを反省して、最近は人から頼まれた仕事でこんな事を心がけている。

とにかくスピードを重視。雑でいい。

完成の70%(案件によっては60%)で一度出してしまう。僕が狙っているのは、「お、内容は不十分だけれど、早いな・・・。」と相手に思わせることである。そして、このスピードを担保するために重要なことがある。PCのタイピング速度ではない(大事だけれど)。ショートカットキーをいくつ知っているか、でもない(これも大事だけれど)。やさかも、今から当たり前のこと言います。


早く着手すること。

これに尽きる。苦手な仕事、やりたくない仕事ほど、この着手の早さが大事だ。なぜなら後回しにしがちなタスクだからだ。さらに、マルチタスクでこなさなければならないのであれば、ここでベビーステップが効果を発揮する。

報告書作成をベビステしてみる

例えば、今月の売上を分析する報告書を求められた場合、次のようなプロセスが発生する。

①売上額を入力するための表をExcelで作成

②売上額を入力

③表計算する・グラフを描く

④Wordで文書を書く

という感じだ。僕は①~③は苦なくできることが多いのだが、④が苦手でいつも後回しにしてしまう。そして時間が残酷に過ぎてゆく…。

そこで、④をさらに分解する。次のように。

④-1:とりあえず、似たような報告書を新規ページでコピペ。以前自分が書いたものがベストだが、なければGoogleから引っ張ってくる。

④-2:段落(見出し)を作る。1、背景 2、現状分析 3、課題 4、対策、とこんな具合。

④-3:表とグラフを現状分析のパラグラフにぶち込む。

④-4:これを見ながら、背景を2行だけ書く(ここから重要)。

④-5:これを見ながら、課題を単語で3つだけ挙げる。

④-6:思いつく限りの対策を、単語で書く。最低5つ。

どうしたことか。それぞれのフェーズは10分くらいでできてしまうものばかりである。ここまでできてくると、報告書はそれなりに形になっているので、いつの間にかハードルが下がり、やる気が出てくる。エンジンがかかってくる。ブルンっ!すでにポイントは押さえているので、あとは肩の力を抜いて単語を文章にしていくだけだ。ここもスピード重視。誤字脱字?上等である。気にしないことだ。そんなことに構ってるほど僕らは暇じゃない。

着手する時のハードルを低く設定せよ

つまり何が言いたいかというと、

人間はゼロから着手する事にとてつもなくエネルギーを使う、ということ。

コピペでもパクリでもいいから、早い段階で完成形の60%くらいまで作ってしまえばいい。中身がたとえスカスカでも構わない。そもそも僕にそんなに高いスキルはないのだ、と一旦諦めることだ。

早い段階で上司に見せておけば、方向性が違った場合の修正もたやすい。むしろ、100%を目指して3週間頑張って上司に見せたら、「いやいや、こんなに立派な報告書要らないのに・・・」なんて言われたらその場で自害したくなるだろう。それだったら、60%の出来のもの翌日提出でしておいて、叱られた方がまだマシ。コチラの方が仕事は確実に前進している。

ここまで、偉そうに書いてきたけれど、僕は見栄っ張りなのでやっぱり完成度の高いものを早めに見せたい、と意気込んでしまう。残念ながら。そもそも、ほとんどの会社における業務は芸術ではないのだから、意味さえわかりゃあいいことがほとんどなのに。

最近のベビステ集

◆昨日からはまたランニングを再開した。ベビーステップは、ランニングウェアに着替えて5分散歩すること。そしたら軽いジョグだけれど40分走れた。

◆筋トレがめんどくさい。ベビステは、寝る前、または寝起きに5回だけ腹筋する。これだけでも、僕の腹筋はそれなりに割れている(笑)。20回やる!と意気込んで、結果全くやらない日が続くよりはずっとマシなのだ。気が向いた時は、もっとやればいい。

◆noteを書き続けている。ベビステは、思いついた題名を下書き保存しておくこと。これだけで、ネタが溜まっていき、書き始めるハードルはぐんと下がる。例えて言うなら、「今日の晩ごはん何にしようかな?」から考えるのはしんどいが、「じゃがいもと玉ねぎと人参は切ってあるから、これでカレーライス作ってちょうだい」、と言うのなら別に苦ではない(←僕だけ?)。

◆実は1日1ページの手帳も書き続けている。なぜなら、メモ帳代わりに使っているからだ(笑)。日記を書くぐらいならnoteに書く。むしろ手帳は行動記録であり、noteのネタ帳という位置づけ。毎日日記を書くなんて、僕には無理ゲーである。

◆英語の勉強はめんどくさい。ベビーステップは、とりあえず英語のドラマをNETFLIXで見る。NHKワールドを試聴する。わからない単語や言い回しを3つ調べられたら、今日の勉強は上出来だ!ぐらいに考えている。しかもそれを真似して声に出せたら、もう100点である。あとは忘れてよい。

◆ワイシャツのアイロンがけが面倒くさい。ベビーステップは、ハンカチのアイロンを始めること。そしたら不思議なことに、ワイシャツ君がこっちをチラ見してくるので、「仕方ないなあ~もう。」とついでに始めてしまう(笑)。

◆新しい服を買うのがめんどくさい。基本、僕にとって買い物がスペシャル面倒。だから、お決まりのショップにしか行かない。選択肢は3つくらいしかない。これもベビステの一つだと思っている。身だしなみのハードルを下げている。

死守すべきマイルール

全ての「めんどくさい」に共通する、大事なマイルールがある。それは、

嫌になったらすぐやめること。

良い条件が揃わない時はやらないこと。

ここを我慢すると、これまでのベビーステップがすべて台無しとなる。やる気がどん底に落ちてしまう。

A) やりたいことはすぐやろう。

B) やりたくないけどやらなくてはならない事は、早く小さく着手しよう。

C) やりたくないし、やらなくても人様から怒られない事は、気が向いたときだけやろう。それも、とびきりハードルを下げて。

そんなスタンス。自分をいじめ抜くのはストイックでカッコいいけれど、その反動で燃え尽きてしまっては元も子もないのだ。頑張らないで、あれ、頑張れちゃった!みたいな習慣が最高の自分を作ると思うんだよな。


34日目 おわり。


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