これまでに出会った結婚式のスピーチで一番インパクトのあったエピソード!
私はこれまでの人生で、けっこう多くの結婚披露宴に出席してきたんだけど、そんな披露宴の場でのスピーチの中から、インパクトのあったエピソードをお伝えしたいと思います。
そんなスピーチの中から思い出深いものを・・・といっても、私のスピーチじゃなく、新婦を可愛がっていた会社の先輩女子が、その後輩女子の結婚披露宴でスピーチしたときのことを、話してみたいと思いますね。
その結婚式では、新郎新婦と同じ支店勤務ということもあり、個人的にも親しかった年上の新郎から頼み込まれて司会を務めていたのが、この私だったんですよ。
私は自分じゃ正式な結婚式も大がかりな披露宴もやってないけど、他人の結婚式で司会や祝辞を頼まれれることって、けっこうあったんですね。
ちなみに私たちの新婚エピソードがこちらです、良かったら読んでみてね。
そんな私が司会を務めた、結婚披露宴での珍しいエピソードです。
会場のほとんどが、媒酌人の長い挨拶から始まり聞きたくもない主賓や来賓の祝辞にうんざりして、やっとこさ乾杯の音頭取りにやれやれと一息ついたあとに、司会者の私がかけた歓談開始の合図で会食が始まったんですね。
会食が始まってからしばらくすると、新郎側の友人代表スピーチがありその後に新婦側の友人代表のスピーチになりました。
ほとんどの列席者は目の前の料理に気を奪われている最中だったけど、私やマイクに近い位置にいた人のほとんどは、食事の手を休めて彼女を注視していたんですね。
ぎごちない足取りでマイクスタンドの前に立って、頭を深々と下げようとした彼女の頭が、マイクにぶつかってしまったんですよ。
ボゴッ!
その鈍い異音に気づいた列席者全員が、目の前の料理から一斉に視線を彼女に向けたと思ってください。
それまでざわざわした中で、そそくさとスピーチを済まそうと考えていたらしい彼女は、急に全員の視線を浴びることになってドギマギ、彼女の緊張の糸は一気に張り詰めてしまったんでしょうね。
マイクと不幸な衝突事故をさらりと流して、最初はお決まりのように新郎新婦を寿ぐ挨拶から始まり、友人代表としてのスピーチで無事に終わる、はずだったんですよ、きっと。
とりあえず、傍目からも分かるほど緊張している彼女は、新婦と親密な関係になったきっかけから始まって新婦といかに仲良しかっていうことを、いくつかのエピソードを交えながらも、震え声で話し出したんですね。
そして後輩女子の新婦が、新郎との出会いをしたのも、結婚に至ることができたのも、すべてキューピッド役の自分が協力したことなんだと、熱く語リ出したあたりから、急に様子が変になってきちゃったんですよ。
Mちゃんは、すっごく、いい子ですぅ、わたしなんかより、ずっとずぅっといい子なんですぅ・・・。(/_;)
だから・・・わたしはMちゃんが今でも大好きですぅ・・・。😢
だから・・・身を、ひいたんですぅぅ~~。😭
・・・ぅぅ・・・ぐぐぅぅぅ・・・。😭
最初は、お決まりのように新郎新婦を寿ぐ挨拶から始まった、友人代表としてのスピーチだったんですよ。
そうやって、みんなが見つめる中で顔をグシャッとゆがめたままで、小刻みに震えたままフリーズしちゃったんですよ。
だから・・・?
身を引いた・・・?
近くにいた私は状況をすぐに飲み込めたけど、他の人たちはスピーチの続きを忘れたんだろうと心配して、会場中が固唾を呑んで見守る中でやっとフリーズが解けたように、顔をマイクに突きだして彼女は続けました。
Mちゃんには・・・負けていないと・・・思ってますぅぅ~~!
ひろしさん!
ずぅ~っと待ってますから、つぎはワタシにしてくださ~~~~いぃッ!
Mちゃんと分かれてくれるのを、待ってますからァ~~~ッ!
言い切った彼女はグシャ顔で不細工な泣き顔でひな壇を睨み付けているし
会場は何を言い出したんだと唖然として静まりかえり凍り付いたまま、ひな壇の新郎新婦は司会者の私に、どうにかしてと視線を送ってくる・・・。
この場をどうするか、瞬時に判断した私はマイクをつかむや大声で
「いやぁ~感極まってしまいましたねぇ~、冗談で新郎新婦を驚かそうっていう計画は・・・どうでしょう?皆さん!驚いていただけましたか?」
会場の全員が、司会者の私とスピーチした彼女を見つめる中で、重ねて念を押したんですよ。
「えぇ~こういうドッキリは、上手すぎるとホントかと勘違いしてしまいますが、ほんとに上手なドッキリでしたね、みなさん信じちゃダメですよ、芸達者の先輩にもう一度、盛大なる拍手をお願いいたします!」
ここまできて、やっと会場中が拍手と歓声で湧き上がりました。
「ありがとうございました!ちょっと趣向を凝らした、新婦の友人代表Yさんによるドッキリスピーチでした!」
この頃には彼女も事態を把握して、マイクの前でウインクまでしてから席に戻るという芸当を見せてくれたんで、なんとかこの場は収まったんですよ。
披露宴後に逃げ出した先輩女子のYさんによると、軽く冗談めかして笑いを取るつもりの原稿を準備していたらしいんですよ。
その内容を語るのにマイクとのボゴっとという失敗と緊張感で、平常心を失ったまま感情が入りすぎてしまったらしく、冗談めかすどころか迫真の本音暴露になっちゃったんだ、ってことでした。(^_^;)
結局その新郎新婦は、3年もたずに別れちゃったんですけどYさんとの再婚というのはありませんでしたね、あれだけ熱烈な求愛をしたのに・・・。(/_;)
これが、私が参列した披露宴の中でも一番インパクトのあったスピーチでしたが、何十年も経過した今でも、彼女のあの時の悲壮な涙声が、耳に焼き付いていますよ。(^_^;)
いずれにしろ、こんな急場や崖っぷちを幾つも乗り越えてきたせいか、崖っぷちのしのぎ方はひけをとりません。(^_^)b
地味ながら出会いやパートナーとの関係を一歩進めたいなら、こちらのマガジンがおすすめです。
ってことで、今回は
「これまでに出会った結婚式のスピーチで一番インパクトのあったエピソード!」という一歩間違えば・・・っていうエピソードでした。
では!
ぶっちゃけられても のほほんと。
この記事をわざわざ読んでいただいたご縁に感謝します! これからもクリエーター活動にがんばります!サポートを心の支えとクリエーター活動に活かしますので、よろしかったら応援よろしくお願いします。