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【武学談義】護身術は護心術!身体を護り命と健康と平穏生活と健全な心まで護る人生の用心棒!

今回は武学としての護身術に関する記事をひとつ。
武学というのは武術に関する身体操作や身体を使った格闘術や武器術などの術技を研究考察する学問、こうやって書くと何やらそれらしく見えるけど簡単に言うと武術・武道・格闘技が趣味の、なんちゃって学問なのだ。^^

武という漢字は矛という象形文字と止めるという象形文字でできているんだけど、ここから紐解けば武は戦いを止めるという意味を表しているよね?

だから護身術は武学として立派にその位置を占めていることになるね。

護身術を、危険な相手から受ける暴力被害を避けるためのテクニックだ、と思い込んでいる人が大半だと思う。マスコミで紹介される護身術も襲われた時の撃退法やかわし方など、体捌きや手足を使った攻防技法が面白おかしく紹介されたりするから、仕方のないことではあるのだが。

アカウントのプロフィールにあるように私は護身術研究家なのだが、あえて武術や武道の専門家ではなく「護身術」の研究家を名乗っているわけだけどこの記事では進化した護身術のことを書こうと思う。

格闘術・武術・武道と護身術の違いとは?

ものすごくシンプルに分類するとしたなら、格闘術は相撲やレスリング、ボクシング、ムエタイなどすべての闘いを想定して組み立てられた技法・技術の体系といってよく、クラブ・マガや柔術・柔道・空手なども広義の格闘術といっていい。

この格闘術を狭義で使うときに、武術や武道を除いたものとして「格闘技」が使われる傾向がある。試合形式では立ち技ルールのK-1やムエタイにボクシングやリング上で闘うプロ空手などと、寝技・関節技OKのブラジリアン柔術や総合格闘技などルールを定めて闘う競技になっている。

次に武術を定義すると、こちらは試合形式で闘うことは想定しておらず、古来からの技法や礼法を重んじてその技の習得にために稽古や鍛錬に励んでいるもので、古伝柔術や合気柔術、各流派の剣術・居合術、棒術、鎖鎌術などの古武術といわれるものである。

武道の定義は、剣道・柔道・空手道・弓道・薙刀道・杖道・銃剣道などの競技武道を指しており、競技ルールにのっとって審判立会いの下で試合が行われ勝敗を決する競技となっている。

合気道は武道にくくられたり武術にくくられたりと、その分類のされ方には特異なものがあるね。稽古形式としては武術であるものの昇段審査や精神性の面では武道の側面が強いよね。

少林寺拳法も合気道と同じような括りで、武道でもあるし武術でもあるという両面をもっている。

これらのなかで護身術はどこに分類されるかというと、在り方としては一番近いのが武術である。ルールにのっとって試合をすることもなければ、チャンピオンになることも黒帯で段位を印可されることもない点もやや近い。

護身術では勝敗を決する必要はないし、相対的な順位をつける必要もないので競技化も不要なのである。その点では生涯武術として取り組めるのだね。

さて、ここまでは興味のない人には面白くもなんともない話だったと思うけど全体像をイメージしてもらうのに欠かせないのであしからず。

護身術は護心術であるということは?

護身術というのは身を護る術と読んで字のごとく、外敵から身を護る術の事だと考えても間違いではない。ただそれだけでは狭い解釈にすぎないのだが護身術を学び実践することで身体が強化され、健康面でも大きなプラスがあるのだ。

身体が歪みなく整うことで体調も良好に維持されて熟睡することもできれば目覚めもすっきりして爽快な朝を迎えることも可能になるのだ。一日を気分よく過ごせることはご想像の通りである。

要するに身体の不調や余計な痛みなどがなければ、ストレスも起きにくい生活ということになる。そう、いつも笑顔で過ごせるわけだ。笑顔は周囲に笑いの連鎖を引き起こすのだ。

護身術として身体を合理的に蘇生させ活性強化することが、心の健全化に大きな影響を及ぼしているのだよね。これは嘘じゃない、本当の事なのだ。

万一の備えとして身体能力的に立ち向かえるという自信と安心感が、精神的な葛藤や不安やストレスを激減させるのだ。

心を護るためには身体を強くする!

あなたも不安や焦燥感に駆られて、じっとりと掌に汗をかいたことがあると思うが、それも精神的な不安や恐れや焦燥感から、脳が指令を出した結果の現象なんだよね。

なぜ窮地に陥ると手のひらに汗をかくのか?
これは人類が肉食猛獣に追い詰められて命の危険を感じたときに、樹上に登って危難を避けていたころの名残だそうだ。

脳からの命を護れという緊急指令でドッと汗をかくらしいのだ。急激に体温を上げて汗を排出するもんだから、手のひらだけでなく脇の下や背中やオデコなどの汗腺が活発に働く個所にも大量の汗をかくんだよね。

人体のメカニズムにおいて汗腺は一番最後にできた器官のために、完全な器官機能という形では完成はしていない、言わば未完成の器官ということになるらしいよ。だから人体に必須のミネラル分まで汗と一緒に排出してしまうわけだね。

心が焦らなくて済むためには裏付けとなる根拠が必要になるよね?
それが身体強化であり護身術でもあるということなのだ。身体を強化すれば心もタフになりストレスにも耐えられるのだ。

なので心を護るためには身体の強化が欠かせないということだ。

身体強化は筋トレとは違う!

身体強化をするにしてもマシン筋トレは不要なのだ。自分が持ち合わせている身体機能を引き出すだけでも十分ということ。多くの人の身体は凝り固まって本来の身体機能を発揮できていないのが実状なので、そこを開放してやるだけでいい。

もちろん使わなかった筋骨は衰えるし劣化していくわけだが、まったくゼロになるわけじゃない。腱や筋膜・筋肉の細胞は残っているのでもう一度蘇生させればいいだけ。誰にでも可能なことだから、やらないのがもったいないよね。

優れたバレリーナやダンスパフォーマーが、下手な格闘家より格闘能力において優れていることを見抜いている師範や指導者は、少なからず存在していると思う。

彼ら彼女らのパフォーマンスを見ていると、極限まで磨き上げられた人体の芸術性と神秘性に驚嘆の声を上げるときがある。かつての塚原卜伝や上泉伊勢守、宮本武蔵などの剣聖と謳われた達人たちの動きがこうだったのではと想像してしまうのだ。

彼らはやたらと筋肉を付けたりしない。不必要な筋肉を付けたところで身体の動きが鈍くなるだけなのをちゃんと理解しているんだよね。見せるだけの筋トレは無駄ということに気づいたほうがよいと思うね。

真の意味で身体強化とは、稼働していない身体運動機能を呼び覚まし必要な時に動き働くように整えることだ。人にはもともと備わっている身体能力があるのだから、ちゃんと稼働させれば役に立つのだ。

そのためにカラダチューニングを行って、身体のさび落としと機能向上に努めるべきなのだ。非常に楽ちんな身体強化法ということになるのだね。

護身術は進化している!

技法やテクニックにフォーカスした護身術を否定しているわけじゃないので誤解のないように追記しておくけど、技法やテクニック以前にやるべきことがあり、それ(身体機能蘇生・活性化)をやることが大事だと考えている。

身体運動機能が異次元進化の質を保って向上すれば、細かい技法やテクニックでも抜群の効果を発揮できるようになるのだが、おおもとになる身体が脆弱なままだったり、筋力はあっても合理的な身体操作ができなければ、その筋力は宝の持ち腐れ。筋肉を付けた意味がない。

また中途半端な筋肉ムキムキのマッチョゴリラになってしまうと、街中や繁華街で喧嘩自慢に因縁付けられたりすることも考えられるよね?

護身術は勝つことに目的を置いていない。極力被害を受けないための防御が最優先の目的になるのだ。勝つことより大事なのが、負けないこと。負けない身体と心があれば生活もしっかり護ることができるというものだ。

それに競技でもない護身術はマイペースで取り組むことができるし、大会に出場したり昇段審査や課題提出の締め切りがあるわけでもない。だから楽しみながらやることもできるし、生涯武術のつもりで身体の進化状況を確かめながら若さも維持できるというわけなのだ。

防御のための護身術なんて使う場面が無いに越したことはない。できれば無縁のままで無事に暮らしたいものだ。ただ、いつ何時であろうと身に危険が迫った時に防御できる備えは、この時代に必須の処世スキルと言っていい。


ぜひあなたも、思い立ったが吉日で、できることから始めてみませんか?
この「note」の護身術関連の記事とカラダチューニングの記事を参考にして実践してみてくださいね。


ってことで 今回のテーマは
「護身術は護心術なり!身を護り命を護り健康と平穏な生活を護り、健全な心まで護る人生の用心棒!」


では!

今日も 明日も のほほんと。


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