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世界遺産の温泉の待ち時間がすごかった【GW近畿一人旅⑤】
こちらの続き。
前回は奈良県十津川村の秘湯、「上湯温泉」に行った話だけで丸々1話使ってしまった。
1日目の出来事がなかなか書き終わらないがこの調子で続けていく。
上湯温泉を後にした私が次に寄ったのは熊野本宮の近くにある温泉街、「湯ノ峰温泉」だ。
温泉行った後にすぐ温泉。
この「温泉ハシゴ」は一人旅じゃないとなかなか経験できないだろう。
こうして私の身体はどんどん綺麗になっていく。
さて、私が湯ノ峰温泉に着く頃には雨が割と本格的に降っていた。
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写真では伝わらなそうな雰囲気がプンプンにするが、さすがに傘をささないと風邪をひく、そんなレベルである。
傘を車に積んでおいてマジで良かったと思い雨の中私は傘をさしてこの温泉街を歩いた。
湯ノ峰温泉、町についてはほとんど事前調査せずにやって来たが近くに川が流れており旅館も多く、温泉街らしいなかなか乙な雰囲気じゃないか。
雨でさえ景色が映えているように見える。
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橋の近くの階段を降りると川が目の前で見られる。
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温泉卵を温めている場所がインスタ映えする気がする。インスタ映えのために生きてる人はぜひ行くべきだ。
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温泉街だけあって温泉のくみとり場もある。
地元の人はここで温泉を持って帰っているのだろう。
いつでも温泉が持ち帰れるなんて、羨ましい限りだ。
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さて、湯ノ峰温泉には一際有名な温泉がある。
それは世界遺産に登録されている「つぼ湯」という温泉だ。
つぼ湯は熊野詣の湯垢離場としてとても歴史のある温泉らしい。
温泉自体が世界遺産って超レアなんじゃないか…と思っていたが、最近奈良出身の知り合いに聞いたところ熊野古道が世界遺産のため、その周辺には世界遺産になっている温泉も多いとのこと。
湯ノ峰温泉に来たからにはここに行くっきゃない。
そんな気合いと共に私はつぼ湯の受付まで足を運ぶ。
だがそこで私が見たのは衝撃の光景だった。
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60分…待ち……?
おいどうしたどうした、ここは温泉施設じゃないのか。
60分待ち?ラーメン屋か?
中では黒いシャツを着て頭にタオルを巻き腕組みをしたいかつい男たちが
「っっっらっっっしゃいいいやべぇぇぇぇ!!!!」と雄叫びを上げているのであろうか。
私はこの札の内容を信じないぞ。
恐る恐るおばちゃんに
「すいません、60分待ちって本当にですか…?」
と震えた声で聞く。
「そうですね〜60分くらい待つと思います。受付されますか?」
なんということだ。
温泉に入るまでに本当に60分くらいかかるらしい。
世界遺産とゴールデンウィークのコンボはとてつもない威力に感じた。
後でちゃんと調べたところ、
この「つぼ湯」は1グループ30分の貸出制。
つまり30分の間は1グループでつぼ湯を貸し切り状態にできるという仕組みだ。
したがって、待っているグループの数だけ30分ごとに待ち時間が増えていくということのようだ。
おそらく今回の旅の中で「ちゃんと下調べをしておけばよかった」と一番後悔した瞬間だろう。(まだ一日目なのに)
車で来ている人なら、先につぼ湯で受付を済ます→待ち時間の間に熊野本宮を散策というムーブもかますことができる。
くっそ〜悔しいね〜
とはいえせっかく湯ノ峰温泉まで足を伸ばしたのに公共浴場に入らないってのもなんかもったいない気がしたので、待たずに入れると言われた「薬膳湯」に入って来た。
脱衣所まで行ってみると本当に待たずに入れた。というか私以外誰もいなかった。
世界遺産ではないが貸し切り状態。
源泉掛け流しのあっつあつのお湯を一人で堪能するのであった。
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風呂から上がった後、帰りにもう一度つぼ湯の待ち時間を確認してみたところ、
まだ60分のままだった。
今回入れなかったのは非常に残念ではあるが、ある意味もう一度湯ノ峰温泉に行くための理由ができた。
「つぼ湯に行く」というのは、私の今後の宿題になったのだ。
駐車場への帰り道は雨足が強まっており、
その雨は当分降り止みそうにない。
車に戻り、次の目的地を目指そう。
湯ノ峰温泉から約1時間ほど車を走らせやって来たのは和歌山県新宮市。三重県との境にある町だ。
この新宮市には、前々回の記事で説明した「熊野三山」の一つ、「熊野速玉神社」が存在する。
今回の旅でこの「熊野三山」を制覇する気満々の私にとってはこの新宮市も必然的に旅のルートに入るということになる。
まだまだ雨が降り続ける中、私はその「熊野速玉神社」に足を踏み入れた。
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熊野速玉神社は「熊野三山」といわれている割には平地にある。
そのため階段や坂を登ったりといったきついコースはなく、
気合いを入れることなくのんびりと散策することができた。
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先ほど行って来た熊野本宮よりも朱色が扱われた建物が多い、そんな気がする。
御社殿もそうだ。
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私はお参りを終え、御朱印もゲット。境内はそこまで広くなく、少し雨が強くなって来たので早々に車に戻った。
そして次の目的地へ。
この日の午前中には三重県の熊野市の赤木城に行って来たが、実はここ新宮市にもお城がある。
それが新宮城だ。
こちらも赤木城同様、「続・日本100名城」にノミネートされている。
この新宮城にも寄らないわけにはいかない。
熊野速玉神社からひたすらまっすぐ進み、突然鋭角に曲がることで新宮城の駐車スペースに辿り着く。
お城の割には駐車スペースが6〜7台分と少ない。
まだまだ雨が降ってたので傘を持って車を出る。
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まずは駐車場すぐ近くの階段を登っていく。
階段を登ってる最中、雨足がさらに強まった気がする。
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階段を登り切ると、天守こそないものの石垣がびっちり登場しちゃんと城らしい雰囲気を感じさせる。
なんか櫓っぽい建物があるけどこれは模擬的に作ったものなのかな?
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傘をさしながらとりあえずぶらぶらと歩いてみる。
こんな雨の中この城を散歩しているのは私だけのようだ。
階段を登り切った時に見た石垣を登ると曲輪がある。ここがどうやら本丸っぽい。
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本丸からは熊野川が眺められる。
あの川の向こうは三重県だ。
県境を感じさせられる。
雨が降ってなかったらきっともっと綺麗な景色だったんだろうな。
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何かしら復元させてる建物とかないのかなと思って歩いていたがそれらしい建物はなかった。
階段を登った時に見た建物はただのかっこいい公衆トイレだった。なんか期待を裏切られた感。
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ちなみにこの新宮城には観光地によくある案内板や観光看板などは一つも見かけなかった。私は当時このお城については何も予習せずに行ったので、誰かいつ建てた城なのかや城の歴史などはまったく分からずに周っていた。概要くらいどこかに書けばいいのに。
これ以上びちょびちょになってしまうのもアレなのでとりあえず下城し車に戻った。
晴れてたらもっと楽しく巡れたのかな。
ちなみに新宮城のスタンプは結構離れた神社にある資料館でもらえる。
車がないとなかなか面倒な距離だと思う。
旅行とは思えないほど雨が強まって来た中、私と愛車は那智勝浦方面に向かった。途中で「道の駅 なち」に寄り、道の駅の温泉施設で入浴。
本日4回目の入浴である。
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新宮城では雨に濡れたり泥が跳ねたりしたがそれもこれも全部洗い流してくれた。余談だが、私は1日に7回温泉に入ったことがある。
その話もまたどこかでさせて頂ければと。
こちらの温泉施設は観光って感じの雰囲気ではなく、洗い場と浴槽が2つある、なかなか簡素な入浴施設だ。温泉の泉質もそこまでって感じだし温泉に入ることが目的ってよりかは身体の汚れを落として風呂に入りたい、そんな人にオススメの場所って印象だ。
ちなみに脱衣所の前で『温泉むすめ』を発見。
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ほう、こんな娘さんがマグロの解体がお得意とは。
たしかに、「マグロ解体する美少女」とか本当にいたらかなり話題になりそうだよな。
なんてことを考えるほど、私はこの全国津々浦々で笑顔を輝かせているこの『温泉むすめ』シリーズが結構好きである。
『温泉むすめ』はもっと有名になってほしい。
でも私だけの『温泉むすめ』でもいてほしい。
お風呂から上がった時、雨は少し弱まっていた。
これから夕ご飯。果たして私は何を食べたのだろうか。
次回に続く。
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