ハワイのヤバイ接客を受けて、「本当にやばいのは日本の働き方では？」と思った話

１０月１１日～１５日まで、妹の挙式のためハワイに行ってきた。

そこで４日ほどハワイを楽しんだ。最終的に満喫したのだが、早々に思ったことがある。

「この人たちの接客、雑じゃね？」

最初に入ったレストランでいきなりテーブルをズドン、とされた。

「何事！？」と思ったら、コースターが置かれた。あ、ありがとう（小声）

「すいませーん（流暢なカタカナ英語に翻訳してください）」と言ってもウェイターさんはなかなか来ない。ここが日本なら「大変お待たせしました」と走ってくる。

「一番安いメニューを」と思って頼んだものが実はトッピングで、巨大なサラダが２つ来ても説明ひとつしない。日本なら２９９円でご飯が食べられるサイゼリヤですら「大丈夫でしょうか？」と心配する。

おそらく「このレストランに来る日本人はサラダが好きなんだ」と思われている。悪意がなさそうな顔で巨大なサラダを２つ持ってきたからだ。

おまけにテラス席のそのレストランのパラソルは、鳩のフンだらけだった。

それなのに、価格は信じられないことに１万円を超えた。サラダとサラダとスムージーと酒２杯ぐらいしか頼んでない。嘘でしょ。更にチップも払った。

父母はサラダまみれの食事を残念がっていたが、私はあることを思った。

「すごい、きっとこれがお賃金相応の働き……！」

そう、私はハワイの人たちの接客にすごくすごく感動した。最高じゃん。こうじゃなくちゃ！

ハワイの人たちは、自分を殺してまで接客をしていないように見えた。

日本人なら絶対にお客様を優先することを、自分優先にしている。

だが、どうだろう。

例えば、完璧にこなすAI搭載ロボットが現れたとして、淘汰されてしまうのはどちらの接客だろうか。

私は淘汰されるのは日本の方だと思う。

自分を殺すことはAIの得意な領域だからだ。

他にも、ハワイのバスは運転が荒く、停車するときは「キキィーーーーーーッ！！！！」と高い音でブレーキが鳴るのは当たり前。

凄い人だと赤信号で右折して、渋滞にはまればでかい声で「オーマイガーーーッ！」と叫ぶ人まで現れた。（流石に怖かったのであいつに関してはどうかと思う。）

そして、オプショナルツアーに参加したら暗いバスに案内され、運転手と２人きりになった挙句「アゲアゲEVERY騎士」の原曲が流れ、めっちゃ揺れる中、「あ、これは殺されて山に捨てられるな」と思ったりした。

もちろん、結果的に生きて帰って来たし、沢山の日本人がバスに乗車した。夜景がきれいだったし楽しかった。

運転手はノリノリで歌いながらハンドルを握っていた。日本ではまず考えられない。

それでも帰り道「なんか、楽しそうだしいっか」と行きの恐怖はどうでもいいことになった。

とにかく、ハワイの人たちの接客は日本人より全然雑だし、日本では絶対ありえないことは沢山ある。

正直、日本に帰ってきてよかった部分もあるが、日本のTwitterを見て働くことに対して辛そうにする人を見て思うところが大きくなった。

「みんな、自分の働きにお給料は見合ってる？」

よく、「給料に見合った働きを」なんて言われるが、真理はその逆ではないだろうか。

「あなたの人生を捧げるのに、その対価は相応だろうか」

おもてなしだとか、給料泥棒とか、雇い主や上司の都合の良い言葉で操られてはいないだろうか。

っていうかそもそも、お金ごときに貴重な人生や魂を捧げること自体間違いではないだろうか。

例えば、居酒屋のバイトだとしたら、毎日泣くまで怒られて、「自分に足りないものは何だろう。……死ぬしかない」と真剣に考えていた過去の私。

あのバイトを真面目にやりすぎる必要はあっただろうか。

例えば台風の日に「絶対に来い」なんて言う会社に勤めていたとしたら。

人の命やインフラなどと秤にかけるなら別だが（それでも自分を優先して欲しい……）、その賃金は、その職場で働く自分は、命に代えてまで欲しいものだろうか。

何かを失うことを恐れているかもしれない。

だが、ハワイが「あそこの接客最悪！」なんて聞いたことがない。

それどころか、日本人はハワイが大大大大大好きだ。

きっとそれが答えだ。

私はハワイの接客が大好きだ。

特にギブが多かったわけではない。

「おもてなし」？　そんなものは無かった。

だけど、一人一人、キャラが濃かった。それはきっと、「働いても働いているだけ。魂は捧げていない」からだ。

ハワイの街を観光すると、「人間と一緒にいる」と強く感じた。

【追記】

親切な読者さんが教えてくれたのですが、ウェイターさんは担当制だし、一時停止すれば赤信号を渡ってもいいしそうです！（あいつは多分していなかった）

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