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【保存版】本を出したい人のための、出版エージェントまとめ

現在、自主企画で単行本の取材・執筆をしている。
このまま版元に売り込みを掛けていくのが常道だが、選択肢として出版エージェントに登録するのもありだな、と思ったので自分へのメモも兼ねてリストアップしてみた。
(翻訳関係・海外版権のエージェントは除外しています)

「そもそも出版エージェントってなに?」という方は、以下のリンク先をごらん下さい。


企画のたまごやさん

NPO法人企画のたまご屋さんが、毎朝1400人以上の編集者に届けて企画を一斉配信するというシステム。初期手数料不要。成功報酬=印税の3割。
聞いたところによると、成功率は30%強とのこと。もっとも著名なエージェントのひとつ。2004年活動開始。
イベント情報:https://peatix.com/group/2043400


ボイルドエッグス

 1999年1月稼働開始。日本で最初の日本人向けの作家エージェント。小説を扱っている珍しい存在。


アップルシード・エージェンシー

 「所属作家200名以上」「創業以来およそ20年間で、1100冊以上の書籍を送り出した」「毎年80冊ほどの書籍をプロデュース」など、事細かに数字でアピールしてくるエージェント。
公式note:https://note.com/appleseed_f
社長の鬼塚氏の著作『ザ・エージェント』は、この業界を知る上で参考になりそう。

ちなみに同社は、付き合いのある版元に一斉に営業をかけるスタイルではないため、良い企画であっても採用に至るまで平均1年程度かかるそうです。早くて半年、ものによっては数年越しになることもあるといいます。
「企画のたまご屋さん」は一斉送信を謳っていますが、地道に売り込むスタイルだと、どこもそれくらいかかるのかも知れません。


エリエスブック・コンサルティング

2004年設立。コンマリの『人生がときめく片づけの魔法』のプロデュースをした会社。なんだか「ベストセラー養成講座」で儲けているように見えてしまうのだが、気のせいだろうか?

Jディスカヴァー

「編集者として25年以上に渡り、累計300冊以上、著者1,000人以上の書籍を手がけてきた」という城村典子氏の会社。2014年設立。


ストレートエッジ

2016年設立。KADOKAWA アスキー・メディアワークス事業局にいた三木一馬氏が創業。最終職歴は電撃文庫編集部編集長、電撃文庫MAGAZINE編集部編集長、主な担当作は、『とある魔術の禁書目録』、『ソードアート・オンライン』、『灼眼のシャナ』、『魔法科高校の劣等生』、『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』などとのこと。


らいとすたっふ

契約している作家は、田中芳樹、横山信義、小前亮、天野頌子、ひかわ玲子(契約順)の5名+数名。新規契約は行っていないとのこと。


(株)メディアタブレット

横浜・本牧のローカルな編プロ。実績・実力など未知数過ぎるが、見つけてしまったのでリストアップ。
東京以外の編プロがエージェントも兼ねている事例は珍しいと思う。


フリードゲート合同会社

腐女子向けのライトノベルに特化して活動しているエージェント。電子書籍プラットフォームの配信にも力を入れている様子。公式サイトに会社概要が書かれていないが、登記情報をググったところ、横浜市みなとみらいのタワマンが本店所在地として登録されていた。設立は2020年か? 一人会社?



「まずコンサルタント料を支払い、無事出版に成功した暁には印税の3割を成功報酬として受け取る」というシステムが一般的らしい。
成功しても失敗してもコンサルタント料(相場は5〜10万円くらいか?)は必要。ただし出版後のプロモーションも協力してくれるだろうから、そういう意味では暴利をむさぼっているわけではないと思う。
 →アップルシードエージェンシーはプロモーションフィーは別契約だと判明。他社も同じかもしれません。

最後に、雲上人ばかりがつどう、まぶし過ぎる会社を二つ上げておきます。


コルク

編集者として「バガボンド」、「ドラゴン桜」、「宇宙兄弟」などのヒット作品を手がけたことで知られる佐渡島庸平氏の会社。
阿部和重、安野モヨコ、小山宙哉、伊坂幸太郎、三田紀房などという人気漫画家・人気作家が所属する超メジャーなエージェント。たぶん新人の登録/発掘はしていないと思う(でもファン・クリエイターの方向けの応募フォームは用意されている)。2012年創業。


ラクーンエージェンシー(大極宮)

『新宿鮫』で知られる小説家・大沢在昌個人の事務所が拡大した会社で、1992年が出発点。02年に株式会社化された。所属作家は大沢の他に京極夏彦、宮部みゆき。


出版エージェントに関する本があったので参考までに。
Kindle Unlimitedの対象です。


消滅したエージェント

書店や出版社がバタバタと倒産しているのと同様、エージェントの閉鎖、活動停止も結構あるらしい。
ざっと調べた限りでは、以下の3社/団体が消えていった模様。

出版アカデミー
http://shyuppan.jugem.jp/
ウェブサイトは残っているものの、会員制度終了とともに持込み代行を終了。

菊池寛作家育成会
http://www.kikuchikan.com/contents/09.html
株式会社バリッシュスタッフィングによる若手作家の発掘と支援を行うシステム。サービス終了した模様。
プレスリリースを発見。
http://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M100461/200712163764/_prw_open.html

本が出したい!相談室
http://honga.dashitai.com/
ウェブサイト閉鎖。

このリストにないエージェントがあったら教えて下さい。
追記させて頂きます。

【追記】

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