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全2回の編集講座は、僕の編集者としての初心になった

プレスラボ新人編集者の野村英之(@yanson0218)です!
4月に入社した僕と南野さんに向け、先輩社員のひーこさん(@hi_ko1208)が全2回の編集講座をオンラインで開いてくれました!

第1回編集講座の模様は、南野(@yossy04071)がレポートしています。

第1回編集講座に引き続き、今回の第2回もたいへん有意義な講座を受講することができたので、レポートいたします。


スタートの編集課題のフィードバックが有益すぎました!

こちら編集講座の目次です(野村の絵、後頭部の毛の感じ、特徴捉えてはるなあ。笑)。

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今回は本題に入る前に、前回の講座にて、編集の宿題を2題もらっていたので、そのフィードバックからスタートしました。このフィードバックが有益すぎたのです。まさに編集講座の先頭打者ホームラン!!スタートから心を掴まれました。宿題のお題は、過去に弊社で編集を担当した記事の初稿(ライターさんが書き上げた最初の原稿)です。

こちらで内容をお見せすることはできませんが、細かいところまで丁寧にコメントを入れてもらいました。印象的だったところを3つご紹介します。

①とにかく褒めポイントを随所に入れてくれている
これは後々のモチベーションに大きく響いています。編集未経験の僕にとって、これから実際に案件を担当していく中で、不安は少なからずあります。そんな中で、褒められることで、自信につながっていく。褒めポイントが多いことで、小さな自信が積み重なっていくイメージです。次もがんばろう!って小学生のころを思い出すかのように単純に喜びました。

②編集に取り組むときの引き出しが増えた
課題は2題。僕と南野さんのを合わせて4つの原稿があり、それぞれ個別にフィードバックを受けたのではなく、一緒に聞くことができました。なので4原稿分のフィードバックを受けられたも同然です。しかも同じ原稿をそれぞれが取り組んだので、編集に取り組むときの引き出しが増えることにもつながりました!

③文字数が増えれば増えるほど、読む側の負担が増える
釈迦に説法ですよね(笑)。でもこの度改めて、この読者視点が大切だと思いました。「本筋に関係のない情報をなるべく削る」「あってもなくてもかわらない言葉、助詞などは削る」。この作業を行わないと、読者に内容が伝わらないことにつながります。


クリエイターと併走する!編集者が持つべきビジネスパートナーとしての視点

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課題へのフィードバックが終わったら、いよいよ本題。ライターさん、カメラマンさん、イラストレーターさんを中心としたクリエイターさんとの接し方について勉強しました。


1.ビジネスパートナーとしての視点を持つ
クリエイターさんにとって編集者は制作パートナーでもありますが、クライアントでもあります。対等な関係とはいえ、編集者に気を遣ってしまう場面もあるでしょう。編集者はクリエイターさんと対等な関係、ビジネスパートナーであることを忘れてはいけません。

2.早い段階で丁寧にフィードバックをする
クリエイターさんはアウトプットのプロです。一方で、編集者は舵取りの役割を担っています。つまり編集者は常にコンテンツの完成イメージを持ったうえで、クリエイターさんに方向性を示すことが重要な仕事となります。編集者がクライアント対応を優先しすぎると、クリエイターさん対応が後手になることもあるといいます。クリエイターさんには早い段階でフィードバックし、方向性を一致させ続けることが重要です。

この話を聴いて大切だと思ったことは3つあります。


編集者は
・ゴールイメージを明確に持ち、それをクリエイターさんに共有すること
・クリエイターさんがしたいアウトプットをするための良い環境を整えること
・ビジネスパートナーであるクリエイターさんとともに、1つの目的を達成するために、ともに併走すること(絵がものすごくわかりやすい!)

クリエイターとの具体的な関わり方

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先ほど、ビジネスパートナーとして、クリエイターさんと併走することが大切だと書きました。では、クリエイターさんとのコミュニケーションで大切にすべきことって具体的にはなに?と思いますよね。これがこの図を見ればわかりやすいです。

例えば、「もうちょっと良い感じにしてほしい」と編集者がクリエイターさんにお願いしたとします。あなたがクリエイターさんならどう思われるでしょうか。僕なら「良い感じってなんやねん!どないしたらええねん!」って思ってしまいます。クリエイターさんがアウトプットしやすいように、オーダーするときは具体的な要望をすることが望ましいです。

クリエイターさんへの関わり方を聴いたうえで、ひーこさんのこんな言葉が強烈に印象に残りました。

「編集者は、板挟みのポジション。クライアントの要望と、クリエイターさんや編集者のリソースの間で、なんとかどっちかに傾きすぎてくずれないようにバランスを取りながら、納品まで持っていく」

この言葉と、図にある必死にバランスを保っている男の子の様子で、ストーーンと腑に落ちました。クライアントとクリエイターさんの幸せを実現することで、世の中を幸せにできる仕事なんだと。おもしろそう。でも、大変そう...(笑)。


掲載情報には細心の注意を!

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最後に読者・取材対象者に対して担う役割について学びました。世の中の大半の人は、目にする記事、媒体の内容をそのまま真実として受け止めます。またその情報が、どこの、誰が作っているかについて、あまり興味がない人もいます(僕も昔はそうでした)。誤った情報のまま発信してしまうと、誤った情報が世の中に流れることになります。デマ情報が拡散されるのはその典型ですよね。編集者としてそこに細心の注意が必要です。

さらに、インタビューなど取材対象者が明確(実名・顔出しの情報など)な場合、もし間違った情報が入っていたり、誰かを傷つけるような表現を使っていたりすると、取材対象者への誹謗中傷につながってしまうリスクがあります。

この話を聴いて、編集者は、特に強い責任感を持つべきだと思いました。僕はクリエイターさんには、自身が持つ個性や強みを存分に発揮してほしいし、クライアントには、我々にお願いをしてよかった、と思ってほしいです。その間に立つ編集者だからこそ、あらゆるリスクや起こりうる影響に想像を巡らせることを意識して、取り組んでいきたいです。


さいごに、編集者の仕事が楽しみになりすぎる編集講座でした!

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編集講座の最後に、「編集者のここがすごい」を聴きました。おもしろいところが多いなあと楽しく聴いていたのですが、個人的には1の「案件・仕事を生み出せる」の先に、「クライアントとクリエイターさんの幸せを実現することで、世の中を幸せにできる」があるんだなと思うことができました。

弊社代表の池田(@sonoko0511)のこの記事が大好きかつわかりやすいので、前回弊社南野さんのレポートに続き、もう一回載せます。


編集者の仕事は、相撲部屋の女将的な側面があります。ほとんどが人と関わったり、調整をつけたりする裏方的な仕事です。僕はその仕事の先に、世の中を幸せにすることができると今回思うことができました。だから編集者は、大変だけれども、幸せを生み出すことができる仕事だと、そう思えるようになりました。

2回にわたり、弊社の編集講座のレポートを書いてきました。これらのnoteがこれから編集者を志す方や、編集者養成に関わる方、クリエイターさんクライアントさんなど、たくさんの方に届くとうれしいです!


また、新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが増えている状況だと思います。オンライン上の弊社の研修の取り組みが、少しでも参考になれば幸いです。


以上、ありがとうございました!




余談……


ひーこさんが僕と南野さんにこんな言葉を送ってくださりました。

「最善を望み最悪に備えよ」

2回の講座を聴いたうえで、すごく響く言葉でした。編集者として肝に銘じて働いていきたい言葉です。この後社内グループスレッドにも、ひーこさんがこの言葉を投稿。するとすかさず弊社池田が反応。

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この反応を見て、すごく感動したことがあります。それは、代表と先輩社員の方々が同じ思いで仕事に取り組んでいる会社だと。そしてスタッフの取り組みを惜しみなく称えてくれる会社だと。


さて、宿題やるかー


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