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メキシコ旅行記 〜異国の親族を訪ねて〜 vol.3

▼前回の記事

【前回までのあらすじ】
親族を訪ねて家族でメキシコに行った僕らは、親族が住むクエルナバカの邸宅に到着。母と母のおばは40年振りに再会。おばの息子夫妻も交えて歓談した後、母による怒涛のプレゼントタイム(一時間超)で皆が疲弊した。

3-1 お部屋でしばしの休憩

皆がお母さんのプレゼント責めに疲弊したのち、少し各自部屋で休憩することとなった。お母さんは妙子さんと同室で、僕とお兄さんは別室のツインルームで。

これはたぶん僕らの親族がリッチな人たちだからだと思うが(どこまでがスタンダードなのかがわからない)、今回泊まらせてもらった3家庭の部屋はどこもベッドのサイズがダブルだった。普段は一人部屋らしいから、ナチュラルでダブルベッドを独り占めする生活ってすごいなと思った。

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また、各部屋にトイレとシャワーが付いていたのにも驚いた。ちなみに、メキシコは一般的に便器内にトイレットペーパーは流さないっぽい感じだった。排水の吸込みが弱いから紙が流れていかないし、紙は紙で分厚く作られているようで。

シャワールーム

とはいえ、横に備え付けられたごみ箱に紙を捨てるのもそれはそれでちょっと気が引ける気分だったので、僕はちょっと紙を使ったらすぐ流し、タンクに水が貯まるのを待ってまたちょっと紙を使って流すというグレーなやり方でなんとかした。

ほんとリアルなところメキシコ人のみんなはどうしているのか、今度メキシコ人に会ったら尋ねてみたい。


3-2 晩ごはんはタコス屋さんに

少し部屋で休んだのち、晩ごはんはタコス屋さんに連れてってもらえることになった。

サンドロは地元の庶民が食べるような露店が好みではないらしく、ちゃんとしたお店があるところまで車を20分くらい走らせて連れてってくれた。

道中不思議だったのは、メキシコの道路には至る所にポッコリした段差があった。その段差を通過するときは車を徐行させて進む。あとでググって調べて知ったところによると、その段差は「トペ」と呼ばれるもので、人々の往来が多めなところなどに設置されたりするらしい。

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到着したタコス屋さんは、とにかく音楽がバカでかかった。でも海外では割とそういうのが一般的だとお兄さんに教えてもらって、ひとつカルチャーについて学ぶことが出来た。

豚肉とパイン(たぶん)のタコス

サンドロは牛肉と豚肉のタコスを頼んでくれて腹いっぱい食べたのだが、メキシコの食文化で面白いのは、食事に必ず4種類くらいのソースが出てくることだ。ライム、チリソース、ハバネロソース、アボカドソースとかとか。

色んなソース。色が白めなのがハバネロで辛さが強く、間違えてかけすぎると地獄

タコスにそれらを好きなようにかけて食べる。日本みたいに完成品が出てくるのではなく、ソースをかけて完成させるような感じ。そのざっくりした感じがすごく良いなぁと僕は感じた。

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また、食文化について発見があったのは、メキシコではトルティーヤと同じくらい何にでも煮豆(黒豆)がついてくる。タコスにも乗せるし、他の料理に添え物としてよく出てくる。でも特に味付けはなく淡白で、要するに日本でいうお米的なポジションなのだと思う。トルティーヤと煮豆が主食なのだ。

余談だが、日本に帰って来てメキシコ料理屋とかタコス屋を調べていると、全然煮豆の気配がない。それにタコスに色んな野菜を挟んだりしているけど、現地ではそんなヘルシーなタコスには出会わなかった。あと先述した、ソースで完成させる感じも日本のタコスにはなさそう。時間をかけて本場スタイルのお店を探していこうと思う。

※ ※ ※

タコス屋さんではメキシコのビールも飲んだ。2種類飲んだが、日本のビールよりもさっぱりしていて軽く飲める感じだった。他のお店で飲んだ時もそういう印象だったし、日本でも有名なメキシコのビール「コロナビール」もそういう感じだから、それが国としての傾向なのだと思う。


3-3 翌朝、タマレスとアトレを堪能


翌朝、朝食は「タマレス」というメキシコでは定番のものを食べた。簡単にいうとトウモロコシ粉にちょっと混ぜ物を入れてふかした料理だ。

ただ、結構パサパサしているので、日本人の口には食感が合いづらい感じではあった。おからを大量に食べているようなイメージ。

また、一緒に提供された「アトレ」というカカオのホットドリンクも定番の飲み物らしかった。カカオとトウモロコシ粉を混ぜてお湯でといたものらしい。日本で飲むココアに似ているんだろうけど、それよりは甘さもなく、さっぱりした印象だった。

※ ※ ※

ちなみに、妙子おばさんとお母さんは40年振りの再会にエキサイトして、朝5時に起きて4時間ずっと語り続けたらしい。久々に日本語でがっつり喋った影響で、妙子おばさんは息子夫妻やお手伝いさんに声をかけるときもたまに日本語で声をかけてしまうようになっていたのは超かわいかった。(しかも毎回相手から「スペイン語でお願い」と言われるまで気づかなかった)


(vol.4につづく)

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