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「継続を怠れば全て無に戻る」という言葉のすごみ

「継続を怠れば全て無に戻る」というのは私が考えたものではありません。
私がこういった言葉に初めて出会ったのは空手道場においてです。

武道では、道場訓といったものを掲げるところが多いですけど
私が初めてお世話になった空手道場でも道場訓というものがありました。

入会当時は衝撃的な道場訓も入っていましたが、今ではそれらは削られて
社是でも使えそうなものが残っています。

そんな道場訓のひとつがこれです。

「空手の修行は継続を必要とし稽古を怠れば全て無に戻る」

この道場訓は入会当時から、私にとってはこわかった存在です。
継続は力なりとか昔から言われていながらも出来ないのが継続です。
ここでは稽古のことですが、稽古を継続出来ないやつは、空手をやらなかったのと同じだ。
そんなやつは、この道場には必要ない、どこかへ消えてしまえというような内容です。

この道場訓がこわくて、やめれずに続けてきたというのが正直な私のことです。

道場訓は道場だけで有効な考えというわけではありませんので、私はタイトルのように「継続を怠れば全て無に戻る」と考えてきました。

そんなの、やめさせないために大げさに言ってるだけだろうと思われるかもしれません。私もはじめはその程度の考えでした。
空手の話ですけど、昔やっていたという人はきっと今も強いと普通の人は思われるかもしれませんが、実際は現役で道場通っている人にはまったく勝てません
現役がそれぐらい強いではなく現役をやめてしまうと弱くなるんです。

こういうのを目の当たりにしてきますと、稽古を怠れば全て無に戻るという言葉の重みがまし、まったくそのとおりだと考えるようになります。
それで私はやめれなくなったわけです。

私は継続を意識してもやれるものではないので、目標を先ではなく足元に置いて、少し進んだだけで喜ぶようにしたらいいと思っていますし、それをまわりにもすすめています。

なぜ結果が出ていないとしても継続にこだわるのかというと、まさにこの言葉のとおり無に戻る、言い方を変えたら、今までの努力は一切なかったものになるのだけは避けたいからです。

この考えを空手以外にはじめてあてはめたのは英語です。

英語は間違いなく勉強量が必要ですけど、どうでしょう。
やるぞと思って時間をかけたはずなのに、勉強をやめたら毎回元に戻っているような気がしないでしょうか。
使わないと元の英語力を維持するどころか弱まってしいます。

筋肉のようなもので、負荷をかければ強くなりますが、負荷をかけなければ筋力を維持してくれるといえば、そうではなく衰退します。

ここのところ見ないなあという英会話仲間が半年ぶりに集まりに参加しました。
久しぶりということですので、軽いスピーチをお願いしたところ、英会話は初めてというぐらいの内容しか話せなくなっていました。

半年前まではかなり話せた人がたった半年英語を使わなかっただけで
何年か前の状態に戻ってしまった
瞬間でした。

ほんの少しでも英語に接していたら、こんなことにはならなかったはずです。
また積み上げ直さないといけなくなります。

英語はわかりやすい例ですので話として出しましたが、英語だけでなく継続を必要とするものは数多くあります。
お稽古ごとというのはどれもそういう性格をしていると思われます。
継続をしようではつらいので、そうではなくやりはじめたらやめないようにしましょうです。


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