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現地の言葉を使うこと

簡単なことである。
日本を出て異国の地に足を踏み入れる前に、わたしが必ずすること。こんにちはとありがとう。Hello と Thank you にあたる現地の言葉を覚えていく。

たった二言だ。ものすごく簡単である。

わたしにとって旅は、生きる力の確認作業である。そして、もう1つ忘れてはいけないのが、得るだけじゃなく、残せる旅にしたいという思い。

今回の韓国への旅は二泊三日といえど自由時間は丸一日と少ししかなかったため、密に関わる人はいなかったと言っても過言ではない。ただ、多くの韓国の人々と関わることができた。


発音はある程度でいい。何度も発しているうちにだいたい口が覚えてくる。アニョハセヨと、カムサハムニダ。カムサハムニダは、ムは控えめに。


この二言で随分と相手の反応が違うのだ。明洞のお店の人は皆日本語がわかる。空港職員ももちろん当たり前に。日本人だという事が分かるとすぐに日本語で話してくれる。だが、甘んじてはいけない。お礼だけは、韓国の言葉で、カムサハムニダ。すると、硬い表情で日本語を話していたお姉さんの頰がゆるんだ。


わたしが日本で外国から来た人たちに親切にしたとき、ありがとでも、アリガトゴザマスでも、ありがとごじゃいますでも、日本語で伝えようとしてくれたのが分かるとすごくあたたかい気持ちになる。

だからわたしは、必ず現地の言葉を覚えていく。それだけでも少しは、旅先に何かを残していけるのではないかと、信じているからだ。


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はじめての韓国。ニュースで見る韓国と、自分の目で見る韓国。インターネットで知る韓国の人たちと、おもてなしの心で接してくれた韓国の人たち。

いろんなギャップがあって、それは、韓国を好きになる方のギャップ。それが、とても嬉しくて、この旅の一番の収穫だった。


世界を旅すると、好きな人たち、好きな場所が増える。あの国にもあの街にも、会いたい人が、また訪れたい場所が増える。そうやってみんなが旅をして、大事にしたいものが増え、いつかは争いがなくなればいいのに、なんて、大人になってもまだ大そうな夢を見ている。

#エッセイ #旅 #ひとり旅 #一人旅 #紀行文 #日記

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