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古民家のカベ その2

今の時期、田舎はは草刈りに田んぼの準備に大忙し。田舎でのんびり、、とはなかなかいきませんねw

田んぼは近所の頼れるおじさんが、あまってる田んぼあるから一緒に米作らん?と声をかけていただき、移住1年目からいきなり米作りがスタート。

田んぼもトラクターも買うことなく自分達が食べるお米が作れる、しかもノウハウも教えてくれる、何とも有難い環境がふと舞い込む。こういうご縁があると余計ああこの土地に来られて良かったなと素直に感謝できます。

季節に見る古民家のカベ

・梅雨

梅雨ですね、これからジメジメとした季節、夏が待ち遠しい。。古民家で梅雨の時期に一番の大敵となるのがカビです。もう笑えるくらいカビますw

古民家の床下はたいてい土の上にそのまま立てられているので、土からの湿気がそのまま上に上がってきます。家周りに溝を作ったり、除湿機なども試しましたが追いつきません。
除湿効果のある竹炭を床下に敷くのも良いですが、一番良いのは床下に土間シートを敷いてコンクリを流し込む。
これで大分カビは抑えられました。でも1人じゃ大変ですね、私は近所の大工さんと一緒にやって何とか出来ました。業者に頼むのが一番ですけどね、予算を抑えるなら自分でもやってみるがベスト。

古民家を選ぶときは日当たりは超重要です。移住したけど、日当たり悪くて引っ越した移住者もいます。梅雨と冬は特に実感しますので物件見るときは注意しておいてください。

・夏

梅雨が終わったら暑い夏ですねー、大好きです。セミがやたらうるさいですけどwそれも風情です!

古民家は隙間があるので風が入って比較的涼しいです。我が家は扇風機オンリー。冷房は2階の部屋に付いてますが使っていません。風通しよく作られている分、風と一緒に入ってくるのが虫です。うちは雨戸がないので、窓開けたらガンガン入ってきます。蜂、蛾、蝿、蟻、蜘蛛、など虫ならなんでもです。

大分慣れたので昼間はいいんですけどね、夜は蚊が入ってくるとやっかいです。なので夜は縁側から中の障子、襖はシャットアウトしてます。でも閉切ると流石に夜は寝苦しいので蚊帳を導入しようか検討中です。まだまだ試行錯誤が必要です。

余談ですが、山暮らししてると獣も結構います。イノシシ、鹿、狸、狐は家周りにいます。でも一番ビックリしたのは、土間でガサガサ音がするので覗いて見ると、、アナグマがいましたw床下から潜り込んできたんですね。そそくさと逃げていきました。

あとは、大家さんから聞いた話ではフクロウが窓の外から入ってきて鏡にぶつかって死んでいた。。という話も。

山暮らししていると人間だけで生きているのではないと痛感させられます。人間はたいして偉くはないと思います。はい。

・秋

夏の終わりは寂しいですね。キンモクセイの匂いがするとシンミリします。
秋は古民家で1番戦いが少ない時期ですかね、強いて言えば、蜂の巣がいつの間にか出来てると怖いです。うちは1階のトイレの屋根裏に作られました。

厄介なことに巣が見えないのでどうしたものかと近所の方に相談すると、トイレの天井にキリで穴開けてアースジェット噴射。これで解決。
田舎暮らし初心者には思いつかないスキルを身に付けましたw
本当困ったら遠慮なく周りに相談するのが1番です。優しく教えてくれる人が多い。はず!

・冬

寒い季節が来ましたね。暑いとすぐ冬の事は忘れてしまうのですが、先にも記述したように隙間風がある古民家はとにかく寒い。標高も高いとなおさらですね。

そんな冬の1番の戦いは凍結です。これは山で暮らすまでは想像もしていませんでした。
都会で暮らしていて凍結して水が出ないなんて経験したこと無かったですから。都会ってすごいなw

氷点下-4,5度を越えてくと水道、風呂、トイレ、洗濯機と水場のところは何も対処していないと凍って使用出来なくなります。むき出しの水道管には保温するテープ、毛布など巻いて少しでも凍らないように対処します。

1番大事なのは水抜きです。水道の元栓を閉めて、あらゆる水場の水を全部出しきることによって凍結を防ぎます。凍結して何が怖いかって溶けたときに膨張して水道管が破裂するんですね、漏れてるのに気づかないと水道代も偉いことになります。

ちなみにうちは毎年どこか破裂しますw凍結対処しても破裂するのでその都度自分で直しています。水道屋に頼むとえらい高くつきますからね。。おかげで水道管直すスキルは大分つきました。
でも寒い中、凍えながら直してると心折れそうになりますよ、何してんだろう俺、、ってw

我が家は今年から薪ストーブを設置し、灯油ストーブと併用して冬を乗り越えました。火の温もりは心も温まります。
寒さがきつい冬ですが薪ストーブ使いたいから今年は少し冬が待ち遠しいです。薪割りしなきゃ!

・春

寒い冬が終わり、フキノトウが顔を出すと春の訪れです。山も長い冬眠から覚めたように緑が鮮やかになっていく。山にいると四季を肌で感じられてホッコリするのが最高です。
都会で暮らしていたときは山なんて見えなかったから、字のままの通り不自然だなあと思ってました。

そんな不自然な都会では見たことがなかった自然界に生息する大きなカメムシ。奴らが春には大量発生します。外ではもちろん家の中でも衣服、布団など注意してないと「あれ、何かくせえ!」ってことになりますw
もう減らす対処方はありません。一緒に暮らすしかないですwそのくらい多いですね。

ともあれ古民家では闘いも日々ありますが、それらもひっくるめて楽しめる環境を作って行くことが大事かなと思います。自分の理想の暮らしってありますよね。
こんな暮らしがいいな、あんな暮らしがいいなと思うことがあれば少しずつ実現していくように動いてみる。古民家だとマンションとは違い、自分の好きなようにいじれるのが魅力です。部屋の間取りとか壁をぶち抜けば広いリビングになります。我が家は6畳一間の畳部屋と台所を繋いでフローリングのリビングにしました。快適です。

隣家が離れていれば大きな音だしても誰も文句言わないですし、うちの子供の声はたまに山にこだましてますw

理想はひとりひとり違いますから、イメージしてワクワクすることに突き進む。田舎での理想と現実は自分で埋めていけばいいのです。私もまだまだ道半ば、サバイブしていきます!




サポートありがとうございます。実際に田舎暮らしを見てみたい、体験してみたい方がいましたら遊びに来てください。出来る限り相談も乗ります。