長岡京の春日大社!二十二社「大原野神社」へGO【京都】【大原野シリーズ】
桓武天皇は平城京を捨て長岡京遷都を行う。皇族側の藤原氏は、奈良に帰るの面倒だから、神様もお出迎えしよう!と言ったかはわかりかねるが、そんな感じで出来たのが神社だと思っている。証拠に「京の春日さん」とも呼ばれているそうな。全国津々浦々に春日系の神社があるが、本当に春日大社と同じ空気を感じるのは少なく、ここは参道・拝殿・本殿共に春日大社に似ている。例えるならば、春日大社が伊勢神宮・内宮ならば、ここは伊勢神宮別宮・瀧原宮という感じだ。
変更履歴
2021/09/13 初版
▼HP
▼アクセス
京都市西京区大原野南春日町1152
※駐車料金500円/回
※先に「正法寺」に行くべし!?
▼祭神
春日大明神
▼見どころ
桓武天皇が都を奈良から長岡京(現向日市)に遷した際、藤原氏の氏神を遷し祀ることにしたのが起源と言われている。
春日大社と同じく参道が長く、「猿沢の池」に模した「鯉沢の池」がある。一の鳥居から少々上がります。
大原野神社境内にあるお茶屋。下鴨神社、上賀茂神社、出雲大社、熱田神宮、太宰府天満宮、筥崎宮と同じくお茶屋がある。そばやおでんなど軽食や甘味がいただける。なかでも「よもぎ団子」は、あんも自家製というこだわり。鯉沢の池をのんびり眺めながらいただいた。
▽猿沢池
藤原氏の氏神は春日大社で祀り、奈良・興福寺は藤原氏の氏寺である。興福寺近くの「猿沢池」は、藤原氏のマツリに作った人工池で、ここは「猿沢池」にあたる「鯉沢の池」がある。
▽瀬和井の清水
鯉沢の池と並んで古くより有名な「瀬和井の清水」は、大伴家持が利用したことで江戸時代から親しまれてきた。湧き出す水と雨水で清水の水量は保たれており、流れ込む川などはない。一説によると、湧水の神秘的な立地が創建につながったとも言われている。紀貫之や在原業平などの歌人によって、平安時代から和歌によく詠まれてきた神社であるそうだ。六国史や大鏡、源氏物語などの有名古典にも登場するスポット。
「大原やせがいの水を手にむすび、はや木高かれ千代の蔭みん」by紀貫之
▽若宮社
池を挟んだ対岸には、摂社「若宮社」が鎮座し、本殿より一回り小さいが、一番古い社である。祭神は「天押雲根命」で、藤原氏系図では「天児屋根尊-天押雲命」とあり、天児屋根尊の御子神となるので中臣時代と言えようか。最後に、春日系を代表する春日大社、ここ、吉田神社共に若宮社の祭神となっている。
▽本殿・拝殿
紅葉の時期は綺麗そうですね。当然ですが、春日造ですね。ちなみに『源氏物語』の作者「紫式部」は大原野神社を氏神と崇め、この大原野の地をこよなく愛していたそうです。
「京春日」とも呼ばれ、社殿横には「狛鹿」が飾られている。藤原氏は娘が生まれると、天皇のお后になれるように大原野神社にお参りをしていたことから、良縁や玉の輿のご利益もあるとされている。
主祭神は春日大明神で、鹿島神宮の祭神「建御賀豆智命(たけみかづち)」、香取神宮祭神「伊波比主命(いぬいぬし)。別名:フツノミタマ」、「天之子八根命(あめのこやね)」、「比賣大神(ひめおおかみ)」となっている。フツノミタマは物部氏の本宮である石上神宮と同じ祭神の為、藤原氏はイヌイヌシと記載することが多いが、ここの由緒は明示的に「フツノヌシ」を括弧書きで明記している
さあ~駐車場に戻る。
▼旅行記(セットで行くところ)
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