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写真撮影OK!仏像は重文だらけ「弥勒寺」は十六菊の薬師如来坐像【名張シリーズ】【伊賀シリーズ】

736に円了上人が建立した古寺。早い時期から仏像写真OKとしているという意味でも「古寺」である!?

変更履歴
2022/08/12 初版

▼HP

▼アクセス

三重県名張市西田原2888

▼本尊と脇時

薬師如来坐像

▼見どころ

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 後ほどわかるのですが、10:30より東京からお越しの方がいたらしく、その前に行ったので「お待ちしておりました」とはそういうことだったのね。。20分ほど説明が続き、間近から写真を自由に撮らせていただけます。
※ネットでは要予約と説明しているところがありますのでご注意を!

 経緯としては、若い仏像ボーイ!?が携帯電話の待ち受けに写真を撮らせてほしいと願い出たらしく、それを知った住職&檀家が大事にしてきた仏像を携帯の待ち受けにしていただくのはありがたいと率先して写真を許可するようになったとか。メディアでも記事になり、拝観者が増えているらしく、この日も東京から夫婦で来られていました。(この夫婦登場で、あっこの二人は電話予約の2人じゃない・・・と気付いたと思われるww)

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 本尊は「薬師如来」で平安時代の後期の作で、優雅な顔で白毫の水晶はない。手に持っている薬壷には天皇家の菊の御紋がついていることからこの地域の国分寺に安置されたのかもしれないと思った。

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  元々の本尊は右側の「弥勒菩薩」だそうだ。この寺は『西国四十九薬師霊場めぐり』に入っており、そこに入るために本尊を薬師如来に変えた可能性があるらしいが、個人的には、菊紋の本尊「薬師如来」は国分寺のもので格が上なので、変えたのではと思っている。

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 寺の名前を示す弥勒菩薩も安置している。

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 湖東の匂いを感じる「十一面観音@重文」と奈良風の「聖観音@重文」も安置され見ごたえが多い寺です。

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 「十一面観音立像@重文」は名張市で数少ない重文仏像の一つ。滋賀の湖東にいそうな仏像である。寺の人曰く、室生寺・長谷寺との関係が深いらしく、確かに薬師如来と弥勒菩薩は室生寺にいても違和感のない佇まい。

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 役行者と不動明王。このサイズの役行者はなかなか見られないらしい。

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 とはいえ、役行者は作例が多く、同じサイズを吉野と鎌倉で見た気がする。ただ、この寺唯一の玉眼だったので一番リアルな仏像。

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 本堂右側に安置されている「聖観音立像@重文」の第一印象は、十一面観音像と顔が同じでだということ。それはそうで観音様は相手により姿を変えるので、元々は観音様だから同じ顔でおかしくない。

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 本尊裏に安置されている十一面観音像です。この十一面観音は頭の上にある化仏はありません。

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 十一面観音の化仏は足元に展示されています。この地域も織田信長、戦争などで仏像を守るべく土中に埋めた経緯があり、その時に外れたと思われる。ふと写真で気付いたが、手相が施無印ではないのが面白い。

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 こういう形で展示している寺は初めてです。一般的に、十一面観音の残念なところは真後ろの化仏を見ることができる寺が少ないのですが、こういう展示は見えるのでよいですね。

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十一面観音立像と聖観音立像と並んで、持国天、増長天が安置されている。

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 最後に「倶利伽羅」というのがありました。剣ですね。。

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 弥勒寺右側に春日神社があります。この地域は春日神社が多く、名前は違えど、春日大明神が祀られています。

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公式HPから仏像紹介です。


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